2025年11月08日(土)に行われたWEリーグ第13節@エディオンピースウイング広島。

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まず、両チームの前12節までのSTATSを表にまとめます。1試合当たりの平均値で示します。



S広島Rは2025/2026リーグ戦で4勝6分け2敗、15得点12失点で5位。強い相手に良い試合をする割に、下位チームに勝ち点を溢し、優勝争いから離されてしまっている。
STATS的には順位なりで、少し攻撃より守備の方が良い数字で来ている。

システムは4-3-3。
この夏、主力のほとんどが契約を更新、7伊藤め選手の補強などでさらに充実。駒数的にも余裕があって、上位3強に割って入るのでは、と私は期待した。
だが、3呉屋選手に始まって、長期離脱者が続出、他にも短期で欠場者が発生している。
カツカツの状況が続いていて、第7節ではDFラインが深刻な状況に陥ったりしている。

この試合は、4-4-2。
右SBに20島袋選手、ボランチは23柳瀬選手18渡邊選手で、8小川選手は右SH。
ただ、ゆっくりした攻めになった時は、20島袋選手上がり8小川選手が中に入って、3-5-2のようにもなる。
7伊藤め選手らはベンチスタート。
25塩田選手の登録が無い。



マイ仙台は2025/2026リーグ戦で5勝5分け2敗、13得点10失点で4位。浦和と東京Nを下すなど、殊勲の星を上げて、この秋のリーグを盛り上げている。
STATS的には、守備をよく頑張っていて、接戦続きの中で勝ち点を拾っている。

システムは4-3-3。
この夏補強した4三浦選手6井上選手13矢形選手19安倍選手が先発に定着し、若い選手たちが成長して、チーム全体が上手く回っている。
ただ、昨期最下位だし、この夏に主力が大量に抜け、怪我人も居る。駒数的に余力は少ない。
さらに、ここまでの平均交代人数が2.75人、平均交代出場時間が13.4分と、共に大きく離れてリーグ最低。先発11人に頼った起用がなされている。
怪我の多い女子サッカーだ。誰か離脱した時の「危うさ」を抱えて居る。

この試合のシステムも4-3-3。
GKには4試合連続で15清水選手。FPはいつものメンバー・いつもの配置。
16横堀選手らはベンチスタート。怪我から復帰した5國武選手の姿もある。



 

前半、S広島Rがやや優勢だったが、両軍クロスは上げてもシュートに至らないままHT。
後半も、S広島Rの方がボールを持っていたが、マイ仙台が少ないチャンスを2つ決めて勝っている。

ボール支配率: S広島R 51%-49% マイ仙台 (Footystats.org)

シュート状況は下図の通り。



 

S広島Rは、全体的には押していたので、悔しい敗戦。
だが、クロスを上げてもシュートに繋がらないし、細かいパスの崩しは合わない。決定的なチャンスも有ったが、枠を捉えられない。守備陣はあっさり決められてしまう。
Homeのサポーターの皆さんにとって、非常にもどかしく、不満が溜まった試合だったと思う。
システム的にも、20島袋選手を1列上げて3バックで攻めたのは面白い試みだったと思うが、チャンスを多くは作れていなかったし、不発気味と言うのが私の評価。
今後に繋がりそうな良い所と言えば、4試合ぶりに出場した24伊藤凜選手の右サイド突破くらいえ、寂しい内容だった。



マイ仙台は、少ないチャンスを確実にモノにして快勝。
東京NB・@新潟L・@S広島Rと脂っこいところに3連勝。4位グループから抜け出した。
特に守備が良かった。11中嶋選手に左サイドを破られても、ゴール前に走り込んでくる相手選手を確実にマークし、フリーにはさせなかったのが印象的でした。

でも、攻撃は総じて上手くは行かなかった。真ん中3人の間で、ほとんど繋がらないので、31津田選手もマトとして機能しない。
そして、この試合も交代は3人だけで、全て80分以降。バックアップ選手も使って行かないと、誰か欠けた時に、大きな混乱を招きそうで心配だ。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制。

S広島Rは、マンツーマンディフェンス中心で3人のゾーン固定配置。

マイ仙台は、マンツーマンディフェンス中心で2人のゾーン固定配置。



下表に、スタメンを身長順に並べる。



 

互角の範囲のマッチアップ関係。



(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。

 


 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.S広島Rのコーナーキック

a)体制

キッカーは8小川選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 9上野選手5市瀬選手
・正面からファーへ: 28古賀選手38嶋田選手15藤生選手
・GK脇: 20島袋選手
・ショートコーナー: 23柳瀬選手
・コボレ狙い: 18渡邊選手
・セーフティー: 11中嶋選手



b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。ただし、CMが挿入されるなどして約15秒単位でずれることがあります。

1本目 (1:47 ポインタ10:9) 左CK 8小川選手→(28古賀選手)バウンド・ルーズボール
15藤生選手回収→38嶋田選手クロス→2西野選手クリア
11中嶋選手回収→18渡邊選手クロス→2西野選手18江﨑選手クリア→25太田選手。スローイン。
2本目 (10:25 ポインタ18:47) 右CK 8小川選手2西野選手クリア。スローイン。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

2本目 (10:25 ポインタ18:47)は仕込んでいたプレーだが、2西野選手に阻まれてしまった。
S広島Rが時々やる9上野選手の外側からのシュートを狙ったプレー。



2西野選手は8小川選手が蹴り出す前から、2m弱外側にステップしている。
S広島Rとしては、20島袋選手が2西野選手の外側からスクリーンを掛けて蓋をし、9上野選手のシュートスペースを確保する計画だったが、逃げられてしまっている。
2西野選手20島袋選手を見ていなさそうなので、偶然かもしれないが、予想して視界の端で捉えていたとすれば、相当なファインプレー。

2西野選手はステップした勢いのまま、ニアサイドでボールをカット・クリアしている。

9上野選手5市瀬選手4三浦選手を壁に使ってニアへ出ていて、
迂回して追う19安倍選手28古賀選手がピックしている。

2段構えの算段は良かったが、全て2西野選手の2m弱のステップが潰してしまっている。



B.マイ仙台のコーナーキック

a)体制

キッカーは24遠藤選手(右利き)37石坂選手(左利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 13矢形選手
・正面からファーへ: 4三浦選手19安倍選手2西野選手
・GK脇: 31津田選手18江﨑選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: 37石坂選手25太田選手
・セーフティー: 6井上選手



b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。ただし、CMが挿入されるなどして約15秒単位でずれることがあります。

1本目 (47:2 ポインタ1:11:58) 左CK 24遠藤選手5市瀬選手ヘディングクリア→28古賀選手25太田選手ブロック。スローイン。
2本目 (48:16 ポインタ1:13:12) 右CK G前密集陣形 37石坂選手ローボール→25太田選手ミドルシュート。浮いてGキック。
3本目 (71:26 ポインタ1:36:22) 右CK G前密集陣形 37石坂選手→(2西野選手ヘディングシュート・15藤生選手ブロック)。18江﨑選手?ファール。
4本目 (74:0 ポインタ1:38:56) 左CK 24遠藤選手4三浦選手ヘディングシュート。ゴール!!



c)全般的な印象と特記すべきプレー

ア)2本目 (48:16 ポインタ1:13:12)

G前密集陣形から25太田選手がミドルシュートを打ったプレー。



試合前にスカウティングと練習が出来ていたのだろう。シンプルだが良く作り込まれている印象だった。

G前密集陣形を敷いた時に、守備側のストーンが密集の外側に立つのが一般的だが、
S広島Rの場合は、9上野選手38嶋田選手が密集の内側にポジションを取るのを、
マイ仙台は予想できていたのだと思う。
9上野選手のチャージが間に合わない程度で、25太田選手がしっかりミドルシュートを打てる位置に、優しいゴロボールを送っている。何回かシミュレーションしたのだと思う。

ただ、9上野選手を遅らせるために、外側からスクリーンを掛けるのが、一般的。なので、シュート地点を遠目に設定せざるを得ない。少し疑問も残った企画だった。



イ)4本目 (74:0 ポインタ1:38:56)

4三浦選手のヘディングシュートが決まって、先制点を取ったプレー。



動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=uhjhnyoVjksfeature=youtu.be&t=115

なんか、S広島Rにとって、前ブログ:第12節の@大宮戦・55乗松選手の巻き戻しのようなプレー。簡単にやられてしまっている。

4三浦選手のヘディングシュートは素晴らしいモノだった。

5市瀬選手がダッシュで出遅れて振り切られている。どうしたんだろう?
セットした時点で、ピックプレー(4三浦選手15藤生選手をピックして2西野選手が走り出す)を警戒し過ぎて、4三浦選手に出し抜かれる形になったのだろうか?

38嶋田選手が反応良くボールに行ったが、目測が少しファー寄りだったのと、最初の立ち位置が遠くて、4三浦選手に先着を許している。38嶋田選手が、55乗松選手も4三浦選手も走ってきているのを分かっていれば、やりようも有ったと思うが、認識できていないのだろう。

18江﨑選手がGK藤田選手の動きを抑えに行っていない。
18江﨑選手は、3本目 (71:26 ポインタ1:36:22)でGK藤田選手にスクリーンを掛けに行ったら、主審の山下さんに、笛を吹かれている。バスケでもファール取らない程度の軽いモノだったが、厳しく取られた。
このプレーでは、ボール落下点との間に立つ以上はしていないのだが、絶妙の立ち位置だった。



以上です。



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ブログ内関連記事

 

目次 1.概要(アメブロ版)

 

2-3 局面的な技術:パターン① ラッシュ&ピックB 2015/11/29

2-4 局面的な技術:パターン② クロス 2015/12/06





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関連記事など、外部リンク

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広島 vs マイ仙台 : 第13節 SOMPO WEリーグ
https://www.dazn.com/ja-JP/fixture/ContentId:8egibawbwdg7y6xkkid117aj8/8egibawbwdg7y6xkkid117aj8/2u5k8b3rgo3bl6qaslkiqionl

WEリーグ_Youtube
【公式】ハイライト:サンフレッチェ広島レジーナ vs マイナビ仙台【2025/26 SOMPO WEリーグ 第13節 2025.11.8】
https://www.youtube.com/watch?v=uhjhnyoVjks

Footystats.org
2025年11月8日 - 14時00分 (Asia/Tokyo) サンフレッチェ・広島対マイナビベガルタ仙台レディース
https://footystats.org/jp/japan/vegalta-sendai-ladies-vs-fc-sanfrecce-hiroshima-regina-h2h-stats#8232999

S広島R_HP
11.8 土 14:00 WEリーグ 第13節 vs. マイナビ仙台レディース HOMEエディオンピースウイング広島 サンフレッチェ広島レジーナ 0 対 2 マイナビ仙台レディース
https://www.sanfrecce.co.jp/regina/matches/20251108/report

マイ仙台_HP
2025/26 SOMPO WEリーグ 第13節 サンフレッチェ広島レジーナ 2025年11月8日(土) 14:00 キックオフ エディオンピースウイング広島 サンフレッチェ広島レジーナ 0 ‐ 2 マイナビ仙台レディース
https://www.mynavisendai-ladies.jp/leagues/leagues-8168