1月14日（日）に行われた準々決勝＠カンセキスタジアムとちぎ。
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https://www.youtube.com/watch?v=me7d7fY1MyI
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東京ＮＢは、ＷＥリーグ７節まで、３勝３分１敗、１５得点７失点。
ＡＣ長野・＠千葉Ｌ・＠マイ仙台に勝ち、浦和・ＥＬ埼玉・＠Ｓ広島Ｒに分け、Ｉ神戸に負け。
ＷＥリーグ優勝を狙うチームとしては不満なスタートだろう。
ＳＴＡＴＳを見ると、シュート数93本：2位(被60本：5位)、コーナーキック数41本：2位(被19本：1位) と良いのだが、大事な１点を取れないし、取られている印象。
システムは４－４－２。
GKは1田中選手が久々の先発、5松田選手・22坂部選手・25池上選手・24柏村選手のバックス陣は、ＷＥリーグここ２戦と同じ。
33岩清水選手らの姿がベンチにあるが、3村松選手・6宮川選手の登録が無い。
ＥＬ埼玉は、ＷＥリーグここまで２勝１分け４敗、５得点７失点。
＠Ｓ広島Ｒ・ＡＣ長野に勝って、＠東京ＮＢに分け、マイ仙台・＠浦和・Ｃ大阪・千葉Ｌに負け。
（私に言わせれば）２年最下位のチームとしては、順当な滑り出し。
ここまでのＳＴＡＴＳは、シュート数54本：10位(被73本：7位)、コーナーキック数22本：12位(被36本：10位) と苦しい内容だが、よく守って凌いでいる印象。
システムは色々変えているが、このところよく目にする３－４－２－１を採用。
6瀬野選手がＴＯＰで、２シャドーに8園田選手・10吉田莉選手。
ベンチには3松久保選手ら順当なメンバーが座っている。
前半、東京ＮＢが押し込んで攻め立てるが、スコアレスでＨＴ。
後半も、東京ＮＢがやや優位に進めるが、スコアレスのまま延長戦に突入。
延長戦早々にＥＬ埼玉がワンチャンスを決め、東京ＮＢの攻撃を凌ぎきって、準決勝に進出している。
シュート状況は下図の通り。
東京ＮＢは、ボールを支配し続けたが、一瞬の隙を突かれて敗戦。
決定的なチャンスを逃し続けたことが、一番の敗因だが、
このところ浦和・Ｓ広島Ｒ・Ｉ神戸戦のように、後半勢いを失ってやられている傾向に有る。
この試合も前半は、ＥＬ埼玉のプレスを躱した後にスペースが有って、圧倒的に攻めていたが、以降はＥＬ埼玉に対応され、攻めつつも迫力を欠いた攻撃になっていた。
特に11藤野選手は、中盤の選手との１対１では進ませてもらえるが、抜き切らせてもらえない。やがて相手ＣＢが寄ってきて１対２・１対３になったところで強く来られていた。
これで、東京ＮＢはウィンターブレーク。
チーム・個人共に引き出しの数・質を向上させ、攻撃を後半も継続できるようにすることが求められる。
フロントや監督は、その方策として、年末に鈴木陽選手（オルカ鴨川）、神谷千菜選手（朝日インテック・ラブリッジ名古屋）を獲得。
相手ゴール前での空中戦の強度を上げることを考えているのだろう。
19山本選手がヘディングを上達してくれれば、一番手っ取り早いのでしょうが、
空間把握能力は、持って生まれたモノも大きいですからねぇ・・・。
ＥＬ埼玉は、これで大宮Ｖ・東京ＮＢと下して準決勝進出で、次はＩ神戸。
この試合は、５バックで堅く守って、縦に速く攻め、少ないチャンスを決めての勝利で、ゲームプラン通りなのでしょう。
ただ、安定した攻撃が出来ていないのは相変わらず。
ほぼ中盤を省略した攻撃で、前戦での何らかの偶然と、前３人の個人技頼みになっている。
この試合で19金平選手が相手ゴール前まで上がって行って、殊勲弾を決めたように、
攻撃に厚みを加える動きをもう少しやらないと、この先は厳しいと思う。
では、いつものようにコーナーキックを見ていく。
(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制。
東京ＮＢはマンツーマンディフェンス中心で２人のゾーン固定配置。
ＥＬ埼玉もマンツーマンディフェンス中心で２人のゾーン固定配置。
両チームの先発を背の順に並べると以下の様になる。
ほぼ互角のマッチアップ関係。
東京ＮＢは、25池上選手が出てきて、急に身長で負けなくなっている。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
2nd回収A：守備ラインが上がり切る前に２次攻撃（シュート・クロスなど）
2nd回収B：守備ラインが上がりきってから２次攻撃（同上）
2ndロスト：守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲：守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数：｛プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣｝までに打ったシュート数。
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
Ａ．東京ＮＢのコーナーキック
a)体制
キッカーは10木下選手・8菅野選手（右利き）。
受け手の体制は、以下のようにして始まっている。
・ニアへ： 11藤野選手・25池上選手
・正面からファーへ： 22坂部選手・15土方選手
・GK脇： －
･ショートコーナー： 8菅野選手
・コボレ狙い： 7北村選手・19山本選手
・セーフティー： 24柏村選手・5松田選手
ｂ）結果概要
ポインタは Youtubeの時間。
１本目 (9:45 ﾎﾟｲﾝﾀ25:37) 左CK 10木下選手→2木下選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞｸﾘｱ
⇒19山本選手回収・ﾄﾞﾘﾌﾞﾙ・ｸﾛｽ→15土方選手ｼｭｰﾄ(空振り)→6瀬野選手ｸﾘｱ
⇒5松田選手回収。再組み立て。
２本目 (18:37 ﾎﾟｲﾝﾀ34:29) 左CK 10木下選手→（15土方選手・17唐橋選手）ﾊﾞｳﾝﾄﾞ
⇒7北村選手回収→15土方選手→7北村選手→6瀬野選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ。ｽﾛｰｲﾝ。
３本目 (30:39 ﾎﾟｲﾝﾀ46:31) 左CK 10木下選手→13佐久間選手ｸﾘｱ→8園田選手→10吉田莉選手→24大沼選手
⇒5松田選手回収。再組み立て。
４本目 (40:36 ﾎﾟｲﾝﾀ56:28) 右CK 10木下選手→2木下選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞｸﾘｱ
⇒7北村選手ﾀﾞｲﾚｸﾄｼｭｰﾄ→22坂部選手→19山本選手ｼｭｰﾄ。浮いてGｷｯｸ。
５本目 (52:44 ﾎﾟｲﾝﾀ1:22:58) 左CK ｼｮｰﾄｺｰﾅｰ 10木下選手→8菅野選手ﾄﾞﾘﾌﾞﾙ→5瀬戸口選手ﾌﾞﾛｯｸ。再CK。
６本目 (53:15 ﾎﾟｲﾝﾀ1:23:29) 左CK 10木下選手→20岸選手→13佐久間選手→5瀬戸口選手逆襲→(8園田選手)。ｽﾛｰｲﾝ。
７本目 (103:45 ﾎﾟｲﾝﾀ2:19:15) 右CK 10木下選手→11藤野選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞｼｭｰﾄ・2木下選手ﾌﾞﾛｯｸ→22坂部選手ｼｭｰﾄ・6瀬野選手ﾌﾞﾛｯｸ・22坂部選手→24大沼選手・8園田選手ｸﾘｱ→10吉田莉選手。ｽﾛｰｲﾝ。
８本目 (109:51 ﾎﾟｲﾝﾀ2:28:13) 右CK 8菅野選手→10木下選手→8菅野選手ﾙｰﾌﾟ→10木下選手ｸﾛｽ→3松久保選手ｸﾘｱ。ｽﾛｰｲﾝ。
９本目 (114:29 ﾎﾟｲﾝﾀ2:32:51) 左CK 10木下選手→4橋沼選手→8園田選手ｸﾘｱ。ｽﾛｰｲﾝ。
ｃ）全般的な印象と特記すべきプレー
コーナーキックを普通にゴール前に蹴ったプレーでは、受け手側にほとんど企画はなく、特に書くことも無い。
ただ、２回有ったショートコーナーで、10木下選手と8菅野選手で２人で、ディフェンスを躱して、ポケット付近を獲っているのは良かった。
いつも書くが、様子を見ながら相手の守備の乱れ待ちをしても、ＷＥリーグレベルだと、自陣方向へと追い詰められて、ほぼ実りは無い。
だが、この２本のように突破を試みるのは、共感できる。
Ｂ．ＥＬ埼玉のコーナーキック
a)体制
キッカーは5瀬戸口選手（右利き）。
受け手の体制は、以下のようだった。
・ニアへ： 17唐橋選手・24大沼選手
・正面からファーへ： 2木下選手・20岸選手・6瀬野選手
・GK脇： 13佐久間選手
･ショートコーナー： －
・コボレ狙い： 8阪口選手
・セーフティー： 10吉田莉選手・19金平選手
ｂ）結果概要
ポインタは Youtubeの時間。
１本目 (21:42 ﾎﾟｲﾝﾀ37:34) 左CK 5瀬戸口選手→11藤野選手ﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ→10木下選手
⇒24大沼選手回収・ｽﾙｰﾊﾟｽ→（5瀬戸口選手）。Gｷｯｸ。
ｃ）全般的な印象と特記すべきプレー
一本だけだったが、結構複雑なことになっている。
５人が落下点に入って、おそらく11藤野選手がヘディングクリアしたプレー。
動画：キック５秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=me7d7fY1MyIfeature=youtu.be&t=2249
２つのピックプレ－が起きている。
おそらく企画していたのは、①の方だろうが、偶発的に②が生じ、フリーを作っていた。
① 2木下選手が25池上選手をブロックして20岸選手がファーヘ回ったプレー。
ピックプレ－を仕掛けたが、5松田選手がスムーズなマークチェンジをして、20岸選手を捕まえている。
② 17唐橋選手とマークの22坂部選手の間に、24大沼選手と7北村選手が入って平行に走ったので、17唐橋選手がフリーになっている。
ＥＬ埼玉は今期ピックプレ－を使っています。いつも決まったコンビでやっていると言うより、プレー毎に組み合わせが変わっていて、チームで練習しているように思われる。
以上です。
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