1月7日(日)に行われた第7節@ゼットエーオリプリスタジアム。

DAZN(有料)
https://www.dazn.com/ja-JP/fixture/ContentId:berzya0awwjonbtr5q3vxdb10/berzya0awwjonbtr5q3vxdb10

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千葉Lは、WEリーグここまで、2勝1分3敗、5得点7失点。
@EL埼玉・@N相模原に勝ち、S広島Rに分け、@C大阪・東京NB・浦和に負け。
2021-2022WEリーグ4位のチームとしては苦しい戦いをしている。
第6節終了時点までのSTATSを見ると、シュート数50本:7位(被44本:3位)、コーナーキック数29本:3位(被20本:2位) と攻守共に良いのだが、N相模原戦があまりにも一方的(シュート数18本/被3本など)だったので、差し引いて見ないといけない。
なお、11千葉選手の海外挑戦が発表された。今後は攻撃面で厳しくなりそうである。

システムは4-2-3-1。
GKは1清水選手14大熊環選手をボランチ起用、右SHに24城和選手を入れている。
ベンチメンバーは順当だが、10鴨川選手の登録が無く、11千葉選手も既に外れている。



マイ仙台は、WEリーグここまで2勝4敗、7得点13失点。
@EL埼玉・@N相模原に勝って、I神戸・@新潟L・東京NB・大宮Vに負け。
昨期4位のチームとしては厳しいスタートとなっている。
ここまでのSTATSも、シュート数42本:12位(被76本:11位)、コーナーキック数20本:10位(被27本:6位)と、攻守共に苦しい内容である。

システムは定番の4-2-3-1。
3オケケ選手は3試合連続先発、ボランチは25太田選手26西野選手、1TOPは20廣澤選手など、このところのメンバー構成。
7隅田選手は怪我の発表は無いが、未だ登録すら無い。



 

前半、互角の攻防が続いてスコアレスで折り返す。
後半60分過ぎからは、千葉Lがほぼ一方的に攻めて先制点。そのまま押し切っている。

シュート状況は下図の通り。



 

千葉Lは、ホーム初勝利。危ないシーンはほとんど無く、無難に勝ち切っている。
特に後半は、前戦のプレスが効いて攻め続け、良い内容だったと思う。

ただ、「崩してゴール前で合わせる」のでは無く、中長距離のシュートを打って終わっていて、仕上げについては非常に淡泊で、迫力を欠いた。
10鴨川選手の欠場の影響は大きい。

そもそも論になるが、今の千葉LはCBタイプの優秀な選手はダブついているのだけれど、アタッカーが少ない。
2021-2022シーズン4位になった時の主力で、この試合先発だったのは9大澤選手だけ。
7小川選手16今田選手は途中出場で、若手の押し上げも弱い。
この冬の間に即戦力アタッカーを採ってこないと、今後も得点力不足に悩まされるだろう。



マイ仙台は完敗。
失点シーンの判定は微妙だったが、勝てる要素の少ない試合だった。

前半は25太田選手などから大きな展開もあって、4高平選手が攻め上がれていた。
ゴールに迫るシーンも作っている。
ただ、60分過ぎからは、相手ボランチさえ越えるのが厳しくて、押し込まれ続けていた。
こちらも7隅田選手の離脱が続いている上に、ボランチに挑戦していた17佐々木里選手まで怪我。厳しく当たられるとボールを繋げなくなっている。
10中島選手が下がって繋ぎに加わったが、今度はその先で厳しくなっている。
24遠藤選手も警戒されて、ドリブルで縦に抜けなくなって、シーズン当初のようには攻めていけない。

こちらも、この冬の間に即戦力アタッカーが欲しいところである。
だが、夏に外国人選手を沢山採ったのに、18バウティスタ選手は登録されなくなったし、他の選手も出てこない。昨年の松窪選手のような当たりを引かないと厳しい戦いは続くだろう。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制。

千葉Lはマンツーマンディフェンス中心で3人のゾーン固定配置。
マイ仙台の1本目のショートコーナーが企画崩れで、体制が判明しなかったため、2本目を図にしている。

マイ仙台は固定配置6人のMIXディフェンス。



両チームの先発を背の順に並べると以下の様になる。



 

マイ仙台も3オケケ選手ら十分高いのだが、千葉Lは更に高い。



(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー

A.千葉Lのコーナーキック

a)体制

キッカーは23小林選手(右利き・5本目は左足)・6蓮輪選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 4林選手9大澤選手
・正面からファーへ: 14大熊環選手8岸川選手6蓮輪選手5田中選手
・GK脇: 24城和選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: -
・セーフティー: 17山口選手19上野選手

b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。

1本目 (7:13 ポインタ20:53) 右CK 23小林選手24遠藤選手クリア
17山口選手回収・クロス→5田中選手折り返し→5國武選手ヘディング。4林選手ファール。
2本目 (11:21 ポインタ25:1) 左CK 23小林選手8岸川選手折り返し→9大澤選手シュート・3オケケ選手ブロック→10中島選手クリア
17山口選手回収・9大澤選手ドリブル→23小林選手クロス→GK松本選手キャッチ。
3本目 (19:32 ポインタ33:12) 左CK 23小林選手GK松本選手パンチング
6蓮輪選手クロス→10中島選手クリア
23小林選手回収→19上野選手。再組み立て。
4本目 (30:41 ポインタ44:21) 左CK 23小林選手4高平選手ヘディングクリア
23小林選手24遠藤選手23小林選手クロス→GK松本選手キャッチ。
5本目 (36:23 ポインタ50:3) 右CK 23小林選手3オケケ選手ヘディングクリア
19上野選手回収クロス→6蓮輪選手シュート。右へ外れてGキック。



6本目 (46:40 ポインタ1:15:7) 右CK 6蓮輪選手8岸川選手ヘディングシュート→左ポスト→14大熊環選手26西野選手20廣澤選手クリア。スローイン。
7本目 (70:54 ポインタ1:39:21) 左CK 6蓮輪選手8岸川選手ヘディングシュート→4高平選手カット→GK松本選手キャッチ。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

この試合は、一貫してファーサイドを攻めている。
3オケケ選手の強さ・高さを外していて、理にかなった攻め方である。

ファーポスト前に配置された27田畑選手のファー側にスクリーンを掛けてエリアを確保し、メインターゲットの8岸川選手がさらに大外に回って、ヘディングシュートを狙っていた。

7本中3本8岸川選手に届き、全て競り勝っている。体勢的にはしっかりマークされていたが、先に飛んで空中戦で勝ってシュートしているのは流石である。

6本目と7本目が惜しくて、High-Light に入っている。ヘディングが左ポストを叩いた6本目を図にしておく。

ただ、戦略的には2本目 (11:21 ポインタ25:1)で、8岸川選手がピックプレーを使ってフリーになりかけている分優秀だったのだが、High-Lightを優先する。



動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=2mpJ-lbN02cfeature=youtu.be&t=76

14大熊環選手27田畑選手のファー側にスクリーンを掛け、シュートエリアを確保している。
8岸川選手がマークの26西野選手より先にジャンプしてヘディングシュートを打っている。


7本目 (70:54 ポインタ1:39:21)も基本的に同じ。動画は、続いて入っていますので、ご覧下さい。




B.マイ仙台のコーナーキック

a)体制

キッカーは10中島選手(右利き)。

受け手の体制は、1本目がショートコーナー失敗で詳細分からなかったので、2本目の配置で示す。

・ニアへ: 5國武選手20廣澤選手
・正面からファーへ: 3オケケ選手26西野選手27田畑選手
・GK脇: 25太田選手
・ショートコーナー: 24遠藤選手
・コボレ狙い: 
・セーフティー: 28松永選手4高平選手

b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。

1本目 (33:50 ポインタ47:30) 左CK ショートコーナー 10中島選手24遠藤選手28松永選手→(10中島選手)。スローイン。
2本目 (62:21 ポインタ1:30:48) 右CK 10中島選手3オケケ選手ヘディングシュート→23小林選手3オケケ選手シュート。右へ外してGキック。
3本目 (94:24 ポインタ2:2:51) 右CK 10中島選手5國武選手ヘディングシュート→GK清水選手キャッチ。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

ただ、千葉Lの身長が高いので、ゴールラインから離れ目を狙っているのは、共感出来る。
さすがは、10中島選手だと思う。
他には、特に無い。



以上です。



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目次 1.概要(アメブロ版)

 

2-3 局面的な技術:パターン① ラッシュ&ピックB 2015/11/29


4-151 なでしこリーグ ジェフL 3-4 マイナビ 2018/11/06
4-177 なでしこリーグ ジェフL 1-0 マイナビ 2019/04/26

4-307 WEリーグ マイ仙台 1-1 千葉L 2021/10/11
4-341 WEリーグ 千葉L 2-0 マイ仙台 2022/04/05


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関連記事など、外部リンク

DAZN(有料)
千葉L vs マイ仙台 : 第7節 WEリーグ | 1/07 日曜日
https://www.dazn.com/ja-JP/fixture/ContentId:berzya0awwjonbtr5q3vxdb10/berzya0awwjonbtr5q3vxdb10

WEリーグ_Youtube
【公式】ハイライト:ジェフ千葉レディース vs マイナビ仙台レディース【2023-24 WEリーグ 第7節 2024.1.7】
https://www.youtube.com/watch?v=2mpJ-lbN02c

千葉L_HP
2023-24  WEリーグ 第7節 1.7 SUN 13:00 KICKOFF HOME ゼットエーオリプリスタジアム 
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 1 0 マイナビ仙台レディース
https://jefunited.co.jp/matches/stats/623

マイ仙台_HP
2023-24 WEリーグ
第7節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 2024年1月7日(日) 13:00 キックオフ ゼットエーオリプリスタジアム ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 1 ‐ 0 マイナビ仙台レディース
https://www.mynavisendai-ladies.jp/leagues/leagues-4861