10月9日の第5節で、@ユアテックスタジアム仙台
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マイ仙台は、ここまでN相模原・@S広島R・大宮V・@EL埼玉と、
対戦相手に恵まれたこともあって、無失点。
内容的にも押し込んでいて、チーム力が上がっていると感じさせるのだが、
無得点での2分けで、勝ち点8。
シーズンスタートとして、内容的にはまずまずなのだが、結果には少し不満というところだろう。
この千葉Lの次は@新潟L、Bye Week を挟んで東京NB・@浦和・I神戸と、ここからが脂っこいスケジュール。
が、エース10浜田選手が右膝内側側副靭帯損傷で9月30日に手術、全治約10週間。
得点力に大きな疑問符が付いてしまった。
また、左SBの18奥川選手が第2節以降先発を外れていて、この試合は登録が無い。
そのためなのか、千葉Lのシステムに合わせたのか、プレシーズンマッチでやっていた3バックを敷いてきた。
一方の千葉Lはまだ勝ちが無い。
開幕週をBye、EL埼玉を押し込みながら引き分け、@東京NB・I神戸には完封されて完敗。
結果には勿論不満だろう。
さらに第3・4節は強敵相手とはいえ、内容的にも消極的で千葉Lらしくない戦いだった。
ほとんど相手ボールを獲りに行くところが無く、勝てる要素を作りに行けてない。
守備はまずまずなのだが、
攻撃では9大滝選手の不在と成宮選手の流出の大きさを感じてしまう。
7南野選手や両新外国人の良いところを引き出せてはいない。
この試合は14大熊環選手が先発復帰。20大澤選手をTOPに据え、
いつものの3-4-3のシステム。
試合展開としては、立ち上がりはマイ仙台が圧倒し先制する。
だが、飲水タイム後、形勢が一気に変わって、同点になる。
後半は、ずっとマイ仙台が押していたが、終盤に千葉Lが猛攻に出る展開となった。
双方決めることが出来ずに、引き分けになった。
シュートの状況は下図をご覧下さい。
マイ仙台は、開始直後から9宮澤選手が自由に動き回ってボールを受け、中央で突破・展開し、流れを掴んだ。
圧勝するんじゃないかと思った。
が、9宮澤選手を千葉Lに捕まえられ始めると、勢いが衰え、
さらにビルドアップを千葉Lに狙われ出してからは、一気に形勢を損なった。
後半27矢形選手を左WBに持ってきて、さらに3バックの左4高平選手が攻め上がることで、チャンスを作っていたのは面白い発想だった。
だが、80分に14國武選手を下げて、6原選手を投入、さらに攻勢に出ようとしたが、
勝ちに拘り過ぎだった。
既に4高平選手がオーバーワーク気味で、代えるならこっちだったと思う。
終盤に攻め立てられる要因になってしまった。
また、少し思うのは、3バックだと11長野選手の良さが出にくいのかな?
バックラインの間に降りてきて、長めのボールで展開するパターンが無くなっている。
千葉Lは、やっぱり積極的な前プレスが出ると、面白い。
ただ、ハーフラインより、かなり前でボールを奪わないと形にならないのが現状だ。
今のメンバーだと、早打ちするか、単に上がりを待つしか無い。
9大滝選手と成宮選手の穴が埋まっていないとは、
そこで、孤立しても2人は相手に仕掛けながら時間を作れていたこと。
終盤7南野選手が明らかにガス切れになって、交代。
折角の猛攻も、精度やアイデアを欠くことになって引き分けとなった。
双方にとって満足できない勝ち点1。
中位クラスと予想していた両チームだが、現状落ち着いてやれば、マイ仙台の方がやや力が上のように見えた。
ただ、今シーズンここまで10浜田選手に期待ほどの元気なかったとは言え、離脱は大きすぎる。
これから当たる上位3チームを落とすほどの力も勢いもないと思う。
では、いつものようにコーナーキックを見ていく。
(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢
双方いつも通りの布陣。
マイ仙台は、マンツーマンディフェンス中心で、3人のゾーン固定配置。
10浜田選手の定位置:ニアポスト前には、20白木選手が入っている。
千葉Lも、マンツーマンディフェンス中心で、3人のゾーン固定配置。
ちなみに、先発選手を身長順に並べると以下のよう。
互角の範囲のマッチアップ関係。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
A.マイ仙台のコーナーキック
a)体制
キッカーは11長野選手(右利き)。
・ニアへ:8池尻選手・20白木選手
・正面からファーへ:3市瀬選手・4高平選手
・GK脇: 9宮澤選手
・ショートコーナー: 7隅田選手
・コボレ狙い:22万屋選手・27矢形選手
・セーフティー: 14國武選手
b)結果概要
1本目 (9:46 ポインタ17:25) 左CK 11長野選手→8岸川選手ヘディングクリア
⇒22万屋選手回収→27矢形選手→3市瀬選手ヘディング→20大澤選手・8池尻選手・3市瀬選手ヘディング→8岸川選手ヘディング→10鴨川選手
⇒22万屋選手回収→11長野選手→22万屋選手クロス→GK清水選手パンチング→8池尻選手ヘディング→4林選手カット→5田中選手クリア。スローイン。
2本目 (11:10 ポインタ18:49) 左CK クイックスタート・ショートコーナー 11長野選手→22万屋選手→7隅田選手クロス→5田中選手ヘディングクリア
⇒4高平選手回収→14國武選手クロス→8池尻選手・8岸川選手・10鴨川選手クリア
⇒GK松本選手回収・再組み立て。
3本目 (23:8 ポインタ30:37) 右CK 11長野選手→20白木選手→5田中選手→4高平選手シュート・5田中選手ブロック。スローイン。
4本目 (24:11 ポインタ31:40) 左CK 11長野選手→8池尻選手シュート→3市瀬選手ブロック→10鴨川選手クリア。スローイン。
5本目 (54:26 ポインタ1:18:5) 左CK 11長野選手→8岸川選手ヘディングクリア。3市瀬選手レイトヒットでFキック。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
マイ仙台は、長期離脱になった10浜田選手のニアがメインターゲットだった。
キッカー11長野選手も基本そこを狙って蹴っていた。
この試合では8池尻選手がニアへ先頭で走っていたが、
狙っているところは、そこでは無いようだし、決まっているようにも見えない。
以前のマイ仙台(マイナビ)なら170cm級の選手がゴロゴロいたので、正面~ファーサイドでの高さ勝負を狙えば良かったのだろうが、今はそうはいかない。
しばらくの間は、誰をどう使うのが一番可能性が高いか、探る事になるのだと思われる。
B.千葉Lのコーナーキック
a)体制
キッカーは、10鴨川選手・今井選手(右利き)。
受け手は以下の体制だった。
・ニアへ: 8岸川選手・2藤代選手
・正面からファーへ: 3市瀬選手・5田中選手・20大澤選手
・GK脇:7南野選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: 13曽根選手
・セーフティー: 14大熊環選手・4林選手
b)結果概要
1本目 (33:27 ポインタ40:56) 左CK 10鴨川選手→3市瀬選手クリア→9宮澤選手・14大熊環選手ヘディング
⇒13曽根選手回収→4林選手→7南野選手→8岸川選手フィード→3市瀬選手ヘディング
⇒5田中選手シュート。ハズレテGキック。
2本目 (38:00 ポインタ45:29) 右CK 10鴨川選手→8岸川選手ヘディングシュート。ゴール!
3本目 (43:15 ポインタ50:54) 左CK 10鴨川選手→8池尻選手ヘディングクリア
⇒2藤代選手回収→13曽根選手フィード→8岸川選手ヘディング→7南野選手ヘディングシュート→3市瀬選手ヘディングでカット→14國武選手クリア
⇒2藤代選手シュート→GK松本選手パンチング。再CK。
4本目 (44:14 ポインタ51:52) 右CK 10鴨川選手ローボール→8岸川選手シュート。浮いてGキック。
5本目 (67:22 ポインタ1:31:01) 右CK 10鴨川選手→26西野選手ヘディング。再CK。
6本目 (67:57 ポインタ1:31:36) 左CK 10鴨川選手→(ルーズボール)越えて流れてスローイン。
7本目 (87:05 ポインタ1:50:44) 左CK 10鴨川選手→3市瀬選手ヘディングシュート。左へ外れてGキック。
8本目 (93:07+ ポインタ1:56:46) 左CK 6今井選手→11小澤選手シュート・13福田ゆ選手ブロック→11小澤選手→26西野選手クリア。タイムアップ。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
千葉Lは、この試合2藤代選手と20大澤選手のいずれか一方がPKエリア内でボールに絡む係、もう一方がコボレ対応の係となっていた。
プレーごとに打ち合わせで決めていたようだ。
セットした状態では近い位置にいるので、ちょっとした変化になっていた。
ア)2本目 (38:0 ポインタ45:29)
得点が入ったので、図にしておく。
このプレーは、偶発的にラッシュ&ピックA(:リンク参照)のような形になって、8岸川選手がフリーになっている。
①正面~ファーポスト前をウロウロしていた20大澤選手が、少しゴールから遠ざかる動きをした。
マークの7隅田選手もそれに合わせて、少しゴールから離れる。
②同時に8岸川選手が、ボールに合わせにニアへ走ったのだが、
マークの4高平選手は、7隅田選手に行く手を横切られたため、直線的に8岸川選手を追えない。
③8岸川選手がフリーでボールに到達、十分にコントロールされたヘディングシュートが決まる。
動画:5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=PyqyuJBove0feature=youtu.be&t=2724
イ)4本目 (44:14 ポインタ51:52)
小規模なサインプレーなのだろう。
20大澤選手が早めに走り出し、20白木選手の前で7隅田選手と場所取り合戦をする。
その外側に低く蹴り出されたボールを8岸川選手が合わせたが、ゴールの上に外れている。
動画:5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=PyqyuJBove0feature=youtu.be&t=3107
こう言うプレーこそ、ピックプレーの使いどころだと思うのだけれど、
今の千葉Lには、ピックプレーをやろうと言うブロッカーもフィニッシャーも居ないのだろう。
千葉Lは千野さんが引退して以来、意識したピックプレーは発動していない。
このチームにはピックプレーの文化があったのだが、途絶えてしまわないことを願う。
以上です。
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マイナビ仙台レディース×ジェフユナイテッド市原・千葉レディース【無料ライブ配信|2021-22 Yogibo WEリーグ 第5節】|2021/10/9(土)13:00KO
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【公式】ハイライト:マイナビ仙台レディース vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディース【Yogibo WEリーグ 第5節 2021.10.9】
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2021-22 Yogibo WE リーグ 第5節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 2021年10月9日(土) 13:00 キックオフ ユアテックスタジアム仙台2021‐22 Yogibo WEリーグ 第4節
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10.9(土)13:00 2021-22 Yogibo WEリーグ 第5節 VS マイナビ仙台レディース ユアテックスタジアム仙台
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