リーグカップの第5節 9月20日(火)に行われた試合。@広島広域公園第一球技場。
WEリーグ Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=bZFhCAejOfE
コーナーキック・データ数の均等化のため、振り返ります。
これでカップ戦、各チーム2試合以上・7本以上の攻撃機会のデーターが採れました。
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S広島Rは、リーグカップ戦2分け2敗で、カップ戦を終了している。
この夏に33瀧澤選手を補強し、8増矢選手もこのカップ戦で復帰。
元々戦力的に主力と控えの力の差が少なく、ポジション争いが激しかったが、ますます熾烈になっている。
特に若手を上手く使い成長させていると思う。
創立初年度から15小川選手・23柳瀬選手が台頭し、世代交代も始まっている。
その面ではGK1木稲選手が先発の座を失い、31福元選手に登場いただいているのは誤算なのだろう。
昨季は、中盤でボールを保持できずに下位グループに沈んでいたが、9上野選手をシーズン終盤MFに配置し改善、6位まで浮上した。
だが、得点力的には当初計画通り9上野選手はTOPで使いたいハズ。
8増矢選手復帰で、すんなり治まるのか、別の手段を模索するのかが、2022-2023シーズン当初の課題になるのだろう。
私的にはアンカー:23柳瀬選手、インサイドセンター:8増矢選手・33瀧澤選手を見てみたいのだが、中村監督は33瀧澤選手を左右のFWに当面起用する様で、かなり先になりそう。
この試合のシステムは、いつもの通り4-3-3。
4中村選手はお休みで、CBには25塩田選手が入っている。
出遅れていた9上野選手が先発でカップ戦初登場、8増矢選手も約1年のブランクを経て交代出場している。
千葉Lは1勝2分け1敗で、カップ戦を終了している。
メンバー的には、S広島R同様に主力と控えの差が小さく、2022-2023リーグ戦も期待できそうである。
この夏のなでしこJAPAN遠征で、守備の要:4林選手が膝を壊して、シーズン大半の離脱が決定的になっている。代わりをこのカップ戦で試していたが、21石田選手が埋める事で決着が付いたようである。
また、11千葉選手も長期離脱が9月28日に発表された。
明らかに戦力ダウンだが、産休明けだった9大滝選手が今シーズンは全開だろうし、7大澤選手も居る。
23広瀬選手・24城和選手・27蓮輪選手ら若手の押し上げ、26十川選手の加入もあって、どこかで序列が変わる可能性は十分有る。
特に喫緊の課題も残されておらず、その面では、リーグ戦開幕から最も迷い無く戦える状況にあるチームだと私は思う。
システムは3-4-2-1。
この試合の配置では左WBに27蓮輪選手を、7大澤選手がシャドーに入っているのが目に付く。
2藤代選手・13曽根選手・18安齋選手の姿がベンチに無い。
前半は千葉Lが優勢に進めて、先制点を取っている。
一転して後半はS広島Rがペースを掴んで、終盤に追い付いて引き分けている。
シュートの状況は下図をご覧下さい。
この試合は、千葉Lのプレスの状態が、優勢・劣勢を決めていたように思う。
前半プレスが効いている間は優勢に攻めるのだが、後半になって運動量が減ってくると、逆になる。
「プレスが効かなくなったら、堅く守って逃げ切る」のは、昨シーズンもよく見たパターン・・・、
なのかと思ったのだが、最後に追い付かれたのは、意外だった。
失点シーンは、21石田選手がパスカットに出たが、13谷口選手のポストプレーにやられている。不用意だった。
N相模原戦の失点では連携が取れていなかったし、21石田選手にはやるべきことが沢山有りそうに思う。
でもまあ、チームとしては去年の戦いぶりは、ほぼできているので、順調なのでしょう。
一方のS広島Rは、仕上がりが遅い印象。
パスの受け手を探して出せずに、バックスまで戻しているシーンが目立った。9上野選手や8増矢選手は、パスの出し手との息が合っていない。
まあ、この試合が初出場だったので、連携面はこんなもんなのでしょう。10/22開幕戦までに、息が合えばよいことなのですから。
それより、8増矢選手が「恐る恐る」ではなくプレーできていたのは安心した。
昨年の浦和:清家選手のように、無理せずプレイタイムを増やして行って欲しい。
ではいつも通り、コーナーキックを見ていく。
(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢。
S広島Rは、マンツーマンディフェンスで、2人のゾーン固定配置。
千葉Lは、マンツーマンディフェンス中心で、4人のゾーン固定配置。いわゆるMIXディフェンス
両チームのスタメンを背の順で並べると以下の通り。
高さ的には、千葉Lやや有利なマッチアップ。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
A.S広島Rのコーナーキック
a)体制
キッカーは15小川選手(右利き)。
受け手の体制は、以下のようにして始まっている。
25塩田選手はニア側からファーサイドを目指して走ることもある。
・ニアへ: 6左山選手・25塩田選手
・正面からファーへ: 13谷口選手・9上野選手
・GK脇: 2松原優選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: 11中嶋選手・23柳瀬選手
・セーフティー: 5木崎選手
b)結果概要
ポインタはYoutubeの時間。
1本目 (24:17 ポインタ34:42) 右CK G前密集陣形 15小川選手→14大熊選手ヘディング・3市瀬選手ヘディング。再CK。
2本目 (24:45 ポインタ35:10) 右CK G前密集陣形 15小川選手→3市瀬選手クリア。25塩田選手ファール。
3本目 (44:22 ポインタ54:47) 右CK 15小川選手→3市瀬選手クリア。再CK。
4本目 (44:51 ポインタ55:16) 右CK 15小川選手→6今井選手ヘディングクリア
⇒23柳瀬選手回収・ドリブル→7川島選手→23柳瀬選手ドリブル・6今井選手カット。スローイン。
5本目 (47:14 ポインタ1:13:13) 右CK 15小川選手→3市瀬選手→14大熊選手ヘディング→10鴨川選手クリア
⇒5木崎選手回収→GK福元選手。再組み立て。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
7川島選手をファーサイドに配置している事、走り込む選手の様子から考えると、主な狙いはファーだと思うのだが、15小川選手のキックはニアサイド中心だった。
4本目 (44:51 ポインタ55:16)に珍しいことが発生している。
25塩田選手がニアヘ1歩出た後、ファーサイドへ反転した。
同時に13谷口選手がニアヘスタートしたが、
マークの27蓮輪選手は、25塩田選手と6左山選手の間を抜けられずに躓いて転ぶ。
13谷口選手は大フリーになっている。
ボールはファーサイドへ蹴られて6今井選手がヘディングクリアしている。
動画:5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=bZFhCAejOfE&t=3311s
いわゆるクロス(:リンク参照)のピックプレーが決まっている。
25塩田選手と13谷口選手がクロスして、さらに6左山選手がクロスした位置の近くに居たもんだから、27蓮輪選手の行き場が無くなっている。
かなり偶発的要素が強いプレーだが、クロスのピックプレーで完全フリーになるのはそう言った時。このプレーはそのごく希な例と言える。
B.千葉Lのコーナーキック
a)体制
キッカーは、10鴨川選手(右利き)。
受け手の体制は、以下のようにして始まっている。
・ニアへ: 11千葉選手・21石田選手
・正面からファーへ: 8岸川選手・3市瀬選手・5田中選手
・GK脇: -
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: 27蓮輪選手・7大澤選手
・セーフティー: 6今井選手・14大熊選手
b)結果概要
ポインタはYoutubeの時間。
1本目 (3:1 ポインタ13:26) 左CK G前密集陣形 10鴨川選手→11千葉選手ヘディングシュート・11中嶋選手・25塩田選手ブロック・クリア。スローイン。
2本目 (6:35 ポインタ17:0) 右CK 10鴨川選手→9上野選手ヘディング→5木崎選手クリア
⇒6今井選手回収→10鴨川選手ドリブル・クロス・11中嶋選手ブロック。再CK。
3本目 (7:19 ポインタ17:44) 右CK 10鴨川選手→11千葉選手・3市瀬選手・9上野選手クリア。スローイン。
4本目 (61:29 ポインタ1:27:28) 左CK 10鴨川選手→5田中選手ヘディング→25塩田選手ヘディング・ドリブル・逆襲→7川島選手(14大熊選手をカワシ)ドリブル→5木崎選手→7川島選手・3市瀬選手カット。スローイン。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
ア)1本目 (3:1 ポインタ13:26)
ゴール前密集陣形から、11千葉選手がニアヘ出てヘディングで流したプレー。ボールは、11中嶋選手と25塩田選手がブロックしている。
動画:5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=bZFhCAejOfE&t=801s
11千葉選手のニアサイドへの出方が興味深い。
① 3市瀬選手がゴール側に1歩詰める。
② その脇をすり抜けて11千葉選手がスタート。
③ 11中嶋選手のすぐ外側を抜けてニアヘ出る。
これによって、25塩田選手はジグザグに追いかけることになる。
完全に11千葉選手はフリーになって、ニアヘ出てフリーでヘディングシュートが出来ている。
ほぼ真後ろに流してたためブックされたが、ニアポスト脇へのシュートコースは空いていたと思う。惜しかったプレーである。
以上です。
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2-3 局面的な技術:パターン① ラッシュ&ピックB 2015/11/29
2-4 局面的な技術:パターン② クロス 2015/12/06
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4-317 WEリーグ S広島R 0-0 千葉L 2021/11/23
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https://www.youtube.com/watch?v=bZFhCAejOfE
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https://www.youtube.com/watch?v=TIZ5ioaHqKI
S広島R_HP
9.20 火 19:00 WEリーグカップ グループステージ 第5節 vs. ジェフユナイテッド市原・千葉レディース HOME広島広域公園第一球技場
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千葉L_HP
2022-23 WEリーグカップ 第5節 9.20 TUE 19:00 KICKOFF AWAY 広域第一
https://jefunited.co.jp/matches/contents/183