2021-2022WEリーグから新規参入した大宮V。これまで23試合、攻撃66本・守備111本のデータを採取しています。
 
以下に大宮Vの2022-2023のコーナーキックの概容と、2023-2024の予想を記載していきますが、原則下図のような配置を基に述べていきます。
 
長期離脱:
MF10五嶋2022/8~2022/11&2023/1~8ヶ月、DF23久保 2022/4〜8ヶ月、DF4長嶋2022/4〜2022/10、FW 14大熊2021/10〜2022/8、DF17西澤2022/8~2023/3、DF26杉澤 2022/10~2023/05
引退
DF19村社 2023/03(離脱2022/4〜8ヶ月)、MF7山崎 2023/06、DF31澁澤 2023/06
退団
FW11高橋2023/06S広島R、FW14大熊2023/06
(2023/07/14時点)
 

 

攻守の配置の1例を示します。

WEリーグ第20節:2023/05/27
 
 
(1)2022-2023シーズンの全般傾向。
 
リーグ戦で0得点・4失点で、収支はリーグ最大のマイナス。
 
攻撃では、特に工夫は見られず、シーズンを通して同じようなことをやっていた。
守備ではゾーンを理屈通りに攻められ獲られた失点が印象的だった。
①部分的に数的不利なる
②ランニングジャンプにスタンディングジャンプではかなわない。
 
 
 
レベルを(A)~(E)で評価。あくまで私の視点です。
 
① 高さ関係:まずまず(B)
その試合のメンバーにもよるが10人平均で163cmくらい。
攻撃で走り込む5人が、平均約165cm、
守備の第3列が平均164cmくらい有るので、
リーグでは平均よりやや大きいくらいのイメージ。
 
② 軸になる攻撃:2坂井選手の正面~ファーサイド(D)
ニアへ22.2%、正面~ファーサイドに77.8%と配球は長い目。
2坂井選手は高さも強さも有って十分強力なのだが、リーグ戦中盤まで出番が少なかった。
不在の時は、決め手に欠ける内容だった。
 
③攻撃の工夫・戦略:全くと言って良いほど無い(D)

2021-2022シーズンもだったが、ほとんど工夫無し。

ピックプレーも3回確認できているが、かなり偶発的。

ショートコーナー2回・密集陣形1回で、他は確認ゼロ。

 

④守備力:まとまってはいた(C)
独自集計のシュート被弾率が24.5%(全データ23.8%)と平均的数字。
ただ、失点シーンの印象が強く残っているためか、
走り込んでくる相手選手に、第4列の3人がバンプを入れることが少なくなったように思われる。(データーは無い)
 
 
(2)データ
 
A.なでしこリーグ・リーグカップ、WEリーグ公式記録より
 
 
B.独自収集データより
あくまで、私が観戦・ブログ化した試合が対象ですし、独断と偏見で判断して集めたデータです。
①シュート率・被シュート率の集計表とグラフ2枚。
②左右CKの集積図
 
 
 

 

イメージ 1

 
 

(3)詳細評価

 

以下話が長いです。興味のある方は読んでいただければ幸いです。

 

A.攻撃詳細

 
2022-2023リーグ戦で無得点。

 

ただ、私の独自データでは、シュート打ち率17.4%(平均23.8%)と激低、フリー先着率4.3%(平均15.3%)と良く無い。

チーム結成2年目になっても、コーナーキックまで手が回っていないのだろうか?

 

a)ニアでの合わせ(D)
 
ニアへ走り込む乗松選手がメインターゲットなんだろうけれど、
私の記録では、8回走ってターゲット0回。(2021-2022は14回中6回)
配球も22.2%に減っている。
 
ピックプレーなど、工夫も無い。
 
b)中央からファーでの競り(C-)
 
2坂井選手(172cm)は強力だが、リーグ戦中盤まで出場機会に恵まれなかった。
14大熊選手(170)、4長嶋選手(166)、17西澤選手(165)らも高身長だが、中央からファーサイドでの平面戦が勝てていないため、シュートに至らない傾向で有る。
 

c)ショートコーナー・ローボール(E)

 
ショートコーナー2回しか確認できていない。ローボールからのミドルシュートはゼロ。
コーナーキックの練習は全くやっていない?のだろう。
 
 
d)キッカーと戦術選択(C+)
 
8上辻選手がメインキッカー。
ベガルタや日テレでも実績が有り、両足を使えるし、球筋も豊富なテクニシャン。
だが、プレイタイムが減って、15林選手が主に蹴ることになっていたが、パンチの効いたボールを蹴っていて、大きく引けを取ることは無い。
 8上辻選手(1/5)、15林選手(8/5)、13仲田選手(0/2)他。(左/右)
 
2022-2023も上手く行かなかったが、キッカーの責任と言うより、受け手側の平面戦の問題だと認識している。
 

 

e)ピックプレー(D)
 
3回しか確認していないし、偶発的なものだった。
平面戦で自力で勝てている選手が居ない。
17西澤選手が平均やや上くらいのイメージなので、ピックプレーを絡めるべきだと思うのだが・・・。
 
 
f)ゴール前密集隊形(-)
 
1度確認しただけ。
普通に密集に向けて蹴っていた。
 

g)相手ゴールキーパーの守備範囲限定(B-)
 
GK脇にセットするのは、主に井上選手か有吉選手。

特別強くも上手くも無いが、頑張っていると思う。

 
h)その他
 
特にはない。
 

B.守備詳細
 
a)基本守備体系
① 基本は、ゾーンディフェンス。10人守備。
1-4-3(+2)の配置。
3列目の3人は、基本ボールオンリーで守っていた。
2021-2022シーズンは走り込んでくる相手選手にバンプを入れることも見かけたが、頻度が減った用に思う。
 
②ショートコーナーには、相手の力に合わせて対応。
積極的に対応したり、しなかったり。
 
 
 
b)各選手の傾向・特徴
 

ゾーンディフェンスで、ボールオンリーの守備だったので、各選手の特徴は表れていない。

 
c)マンツーマンのマークの強さ(-)
 
リーグ戦で実績無し。
 
d)ゾーン配置選手(ストーン)の強さ(-)
 
リーグ戦で実績無し。
 
e)逆襲力(D)
10人配置のゾーンだし、ドリブルで2人・3人と躱せるような選手も居ない。
 
f)統制(B)
良く統率されている。
・経験値の高い選手が多く、上手く補完できている。
 

(4)過去の傾向・推移
チーム結成2年目なので省略
 
a)キッカー
b)ヘディング力
c)攻撃のメインターゲット・頼れるプレー
d)ピックプレー
e)守備の統制
 
 
(5)2023-2024シーズンの予想など

 

監督コーチが一新されたが、ただ、柳井監督は'89生まれだが、'87組が3人居るのでどうなるのか?

 

阪口選手(I神戸)を獲得し、キッカーが変わるかも知れないし、

また、五嶋選手も怪我から復活するだろう。

AC長野は2021-2022シーズン中色々なバリエーションを五嶋選手中心に見せていたし、

五嶋選手自身もピックプレーやフォーメンションプレ-の理解度は高いと私は評価している。

 

もう3年目だ。そろそろ無策呼ばわりされる域から脱出願いたい。

 

(2023/07/14時点)。

 

履歴
 2022/08/19 作成 (アーカイブ)
 2023/07/15 更新
 
 

 

以上です。
 

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