2021-2022WEのコーナーキックについてまとめていきます。
 
リーグ戦や皇后杯を通じて、各チームほぼ均等に観戦できました。

・なでしこリーグ戦の全試合のDAZN有料配信

・原則1試合/日の無料Youtube配信

・その他、TV・配信

 

全試合見ているわけでは有りませんが、ピックアップして見た試合の所感と、
公式記録の集計データーなどから、まとめをしたいと思います。
 
⑴チーム・個人の得点状況
 
A.チーム得失点状況
 
公式記録を集計し、観戦した試合については一部訂正など加えて、チーム毎にまとめたのが下表です。過去のモノ(2015年以降)は3-11(:リンク参照) をご覧下さい。

 

ただし、なでしこリーグでは、一般的な日本の公式記録が使われており、そこの得点経過記録欄には、ゴールの際のパス経路などが示されていて、それを見て集計していました。

ですが、WEリーグの公式記録は簡素で2・3手しか記されず、ショートコーナーなどでクロスを上げるまでに手数が掛かった場合などは、コーナーキックから記録が始まっていません。

そのようなことが無いようにと、DAZNなどの映像を見て、修正を施しています。

できるだけ、なでしこリーグ時と同じように決めているつもりですが、厳密には異なります。

 
 

 
コーナーキックからの30得点が生まれましたが、目に付くのは、以下のようなことでしょう。
 
①得点率が低下したまま。
3.2%とういのは、ブログを開設した2015年の3.0%・2020年の3.1に次ぐ低い値だった。
特にリーグ前半は、まだコーナーキックにまで練習の手が回っていないようだった。
 
②新潟Lが最多得点だが、「過去最も平たい状況」で、荒稼ぎするチームがなかった。
 
③新潟Lが30%、AC長野20%とが、コーナーキックからの得点に依存した。
 新潟Lは、特に理由は無いと思うが、
 AC長野は明らかにコーナーキックに力を入れていたので、その成果だと思う。
 
④S広島Rが無得点だった。
 ブログ中に何度か書いたが、4中村選手がいてこの数字は寂しい。

 

 

B.個人成績

1位 3点 8岸川選手(千葉L) 
2位 2点 16西川選手(I神戸)、3五嶋選手(AC長野)、
       11道上選手(新潟L)、9植木選手(東京NB)
 
 
⑵その他トピックス
 
2021-2022WEリーグは、守備では、ゴール前を厚く守るチームが多かったこと、
攻撃では、ゴール前密集陣形がちょっぴり流行したことが特徴だったと思う。
 
A.ゴール前を厚く守ったチームが増えた
 
a)ゾーンディフェンス使用が増えた。
 
・フルシーズン使用: 大宮V・EL埼玉

・一時期使用: 浦和(皇后杯・リーグ後半に使い分け)・AC長野(リーグ前半)

 

過去のなでしこリーグを見ても、下位チームが使用していることが多い。

マンツーマンディフェンスで守ると、個人の能力差でマークしきれないマッチアップが生じ、そこで破綻することを懸念しているのだと思う。

 

そう言う意味で言うと、浦和のゾーンディフェンスは新鮮だった。

でも理由まではよくわからない。

身長でやや不利な千葉L戦でゾーンディフェンスで守ったりしていて、

私的には理屈に合わない戦術だった。

 

 

b)ゴール前に高身長選手3人を置いた。

 

・フルシーズン:千葉L・I神戸

・一部:N相模原(リーグ前半)

 

 

試合配信で観戦していると、「MIX」と呼ばれているようだった。

攻撃側の対抗手段として、数名マーク漏れが出るので、その選手を上手く使おうとして工夫を凝らしていたのは、千葉LとAC長野くらい。

 

 

B.攻撃ではG前密集陣形がプチ流行。

 

下表は各チームがどんな作戦を使ったか表にしたモノです。

元データーは3-12に記載したのもので、このブログにしたゲームのみからです。

あくまで独自データーです。

 

  *1 ショートコーナーの内数。
  *2 4-303(:リンク参照) 
 **単純に合計しましたが、作戦は組み合わせが可能なので、重複があります。
 

 

a)チームごとのコーナーキックの力を入れ具合

 

AC長野が力を入れていたのが、よくわかると思います。

逆に大宮Vや新潟Lは、細工はせずにシンプルに蹴っていたことになります。

 

 

b)G前密集陣形を多くのチームが使った。

 

ショートコーナーと同数で、ちょっとした流行でした。

分類するとタイプは様々で、各チーム狙いが有ったり、無さそうだったり。

①場所

・人口密度を上げたところに蹴って高さ勝負。

・密集から1~3人離れ、それをフリーにして、シュート。

②GKの動きの抑制

・人数のかけ方、GKへの圧力の強さ

 

具体的にはAC長野や千葉Lは密集から3~5m離れた場所でのシュートを狙っていたし、

N相模原は28ロペス選手をニアに立たせて、1点狙いだった。

 

c)ピックプレー

 

3-18(:リンク参照)にも書いたが、2020年比で、2021-2022WEリーグや皇后杯ではやや減っている。

 

リーグ後半になって、千葉LやAC長野はG前密集陣形と組み合わせたりして頻度が上がったが、プレシーズンマッチで盛んに使用していた浦和とS広島Rはペースが落ちた。

 

 

 

以上です。

 

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