9月26日の第3節で、@相模原ギオンスタジアム

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第3節の26日の4試合の中から、最後のホーム開幕戦となったギオンズスタジアムの試合が無料配信されている。
この試合では、岡島チェアマンが相模原での開幕宣言を行っている。

***

N相模原は、@マイ仙台戦はスコアレスドロー、@浦和戦では2点を取られて完封負け。
プレシーズンマッチで攻守とも内容が悪かったが、守備では5大賀選手6松原選手がCBとして復帰、
上位の力を持つ両チームに食い下がった。
ただ、攻撃では28ロペス選手がTOPに入ったものの、入国隔離明け1週間で開幕戦だったと言うことも有って、まだ機能しているとは言えない。
第2節を終わって、唯一の無得点のチーム。

この試合は右SB15工藤選手が登録外。怪我人が多い状況なので、大事に至っていないことを願う。
高卒新人の22伊東選手が入ってスタート。

 

 

 

一方のAC長野は、初ブログと言うことで、選手状況から。
①冬に原選手・小泉選手・西林選手が移籍、野口さん・山岸さん・小山さんが引退。
②7八坂選手・15瀧澤莉選手・24橋谷選手・25奥津選手を移籍で獲得。高卒新人、下部からの昇格選手を補強している。
③夏に30國澤選手がイタリア挑戦から復帰。
④7八坂選手が右膝の遊離軟骨片の摘出手術を受けたが、開幕戦から交代出場している。

ここまで開幕@新潟L戦を押し込まれながら勝利、東京NB戦をスコアレスに持ち込んでいる。
ざっとしか見ていないが、この2試合の印象は、プレシーズン同様に、よく走っていること。
また、もともと守れるチームだが、30國澤選手が守備を引き締めているように思う。

システムは試行錯誤中だろうが、3バック。
東京NB戦から、2肝付選手・30國澤選手を1列上げて、17岡本選手・3五嶋選手・24橋谷選手でバックラインを組んでいる。
また、この試合はTOPにシーズン初出場の9中村選手を入れるなどしている。



 

双方攻撃の精度を欠いて、ゴールに迫れない展開。
ややAC長野が優勢で試合は進んでいる。
シュート状況は下図をご覧下さい。





 

N相模原は、この試合も無得点。
また、この試合もビルドアップから相手ゴール前に運ぶことが、ほとんど出来ないので、
前プレスで嵌めるしかないのだが、この試合はAC長野にいなされ、チャンスを作れていない。
結果エリア内シュート1本、終了間際の22伊東選手の約40mのFキックを入れても枠内シュート1本。
ゴールはかなり遠い。

期待の助っ人FW28ロペス選手は先発、ヘディングシュートを打ったが、40分に交代。
何か故障でも有ったのだろうか?
もう一人のFW27シンディ選手は77分から入ったが、プレーに絡めず、どんな特徴が有るのかさえ解らなかった。

守備は安定していたので、引き分けにはなったが、このままでリーグ戦は厳しいと感じる。


一方のAC長野も無得点。
2肝付選手・10瀧川千選手・15瀧澤莉選手などが突破して、相手を崩すシーンは多々有ったので、こちらは、決めきれなかった試合というべき。
ただ、攻撃に関わる人数が少ない印象で、特にゴール前は9中村選手だけになっている。
中盤の選手の攻撃参加が足りないので、フィニッシュまでなかなか行かないのだと思う。

最後に、N相模原の22伊東選手、AC長野の28稲村選手は共に期待の新人なのだろう。
2人ともキッカーを任されていて、今後注目していきたい。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢

N相模原、マンツーマンディフェンスで、3人のゾーン固定配置。
キッカーにもマークを付けているので、6大久保選手、10瀧川千選手が余っている。

AC長野Rは3-3-3のゾーンディフェンス。28ロペス選手には6大久保選手がマンマークで対応している。



ちなみに、先発選手を身長順に並べると以下のよう。

 



やはり、28ロペス選手は高い。N相模原有利な高さ関係。


(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。


(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.N相模原のコーナーキック


a)体制

キッカーは22伊東選手(右利き)2鈴木選手(左利き)。
受け手は以下の体制で始まっている。3本ともG前に密集陣形を組んでいる。

・ニアへ:-
・正面からファーへ:-
・GK脇: 7平田選手20松本選手28ロペス選手
・ファーポスト前 : 5大賀選手6松原選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い:10脇坂選手17小林選手13野島選手
・セーフティー: 8北方選手

b)結果概要

1本目 (29:47 ポインタ43:21) 左CK 密集陣形 22伊東選手→28稲村選手。Gラインを割って再CK。
2本目 (30:06 ポインタ43:39) 左CK 密集陣形 22伊東選手→30國澤選手→10瀧川千選手ドリブル・クリア。スローイン。
3本目 (86:26 ポインタ1:57:35) 右CK 密集陣形 2鈴木選手→GK池ヶ谷選手パンチング。7平田選手にファールが有って、AC長野のFキック。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

3本ともゴール前密集陣形で攻めていた。

相手がAC長野で高くないから、力押しで勝てると、言いたいのだろう。
全く動かないで成り行き勝負。工夫を感じられないプレーであった。

3本目 (86:26 ポインタ1:57:35)はキックが良くて惜しいように見える。
動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=1Q5UP-LxHMAfeature=youtu.be&t=7050
 

だが、惜しくともなんともない。

GK池ヶ谷選手を7平田選手がファールして押さえていたからのこと。
正規のプレーなら、楽勝でGK池ヶ谷選手がキャッチしているはず。

よりよい状況で28ロペス選手に決めさせるとか、5大賀選手の機動性を使うとか、
工夫すべき事は、有るハズ。

5大賀選手7平田選手はF日体大で、故小峰監督から何を学んでいたのだろう?と思う。



B.AC長野のコーナーキック

a)体制

キッカーは、28稲村選手(両足使い)7八坂選手(右利き)(左利き)。
受け手は以下の体制で始まっている。

・ニアへ: 17岡本選手
・正面からファーへ: 24橋谷選手・30國澤選手・3五嶋選手
・GK脇:9中村選手
・ショートコーナー: 15瀧澤莉選手
・コボレ狙い:  6大久保選手・10瀧澤千選手
・セーフティー:  2肝付選手


b)結果概要

1本目 (04:16 ポインタ17:49) 右CK 28稲村選手(in)→20松本選手ヘディング。タッチを割ってスローイン。
2本目 (21:29 ポインタ35:02) 左CK 28稲村選手(in)→5大賀選手ヘディングクリア
⇒6大久保選手クロス→10脇坂選手ブロック。再CK。
3本目 (22:10 ポインタ35:34) 右CK 28稲村選手(in)→GK久野選手パンチング。再CK。
4本目 (22:44 ポインタ36:18) 左CK 28稲村選手(in)→GK久野選手キャッチ。
5本目 (43:53 ポインタ57:26) 左CK 28稲村選手(in)→6松原選手クリア。スローイン。

 


6本目 (45:42 ポインタ1:16:51) 左CK 28稲村選手(in)→GK久野選手キャッチ。
7本目 (63:38 ポインタ1:34:47) 右CK 7八坂選手→GK久野選手パンチング
⇒17岡本選手シュート→7平田選手カット→
⇒6大久保選手回収→24橋谷選手シュート→6松原選手ブロック
⇒17岡本選手シュート→2鈴木選手ブロック
⇒15瀧澤莉選手回収→7八坂選手クロス・13野島選手ブロック・24西郡選手・7八坂選手→15瀧澤莉選手フィード→6大久保選手オーバーヘッド。外れてGキック。
8本目 (78:13 ポインタ1:49:22) 右7八坂選手→3五嶋選手ヘディング→17岡本選手ヘディングシュート→6松原選手ブロック→14泊選手ヘディング→17岡本選手シュート・22伊東選手ブロック→15瀧澤莉選手シュート→6松原選手ブロック。再CK。
9本目 (78:45 ポインタ1:49:54) 右CK 7八坂選手→GK久野選手キャッチ。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

AC長野のコーナーキックは、愚直に正面~ファーサイドを狙って蹴って、そこへ走り込んで勝負する、と言うのが私のイメージだ。


この試合では正面~ファーサイドを狙っているのは、いつも通りだが、珍しいシステムを使ってきた。
PKスポットやや後方を中心に、円形になった6人が、クルクル回ってから走り込んでいたのである。
守備側の混乱を期待しているのだろう。9本中6本で採用している。
映像的によく映っているのは2本目なので図にする。




動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=1Q5UP-LxHMAfeature=youtu.be&t=2097


だが、走り込む選手の位置は、ほとんど一定で変わらないので、

ディフェンスは混乱しなかった。
 

また、クルクル回りながらなので、キッカーとのタイミングが合っていない。

最もタイミングが合っていたのは9本目かな?
他は目標地点に早く入りすぎて、待っている状況になっていた。
 

このシステムに関しては、私は低評価ですね。

改善するとすれば、例えば、誰がどこへ走るかを予め決めるのではなく、

キッカーのタイミングに合わせて、
最もゴールに近い位置の選手がニア、2・3・4人目と徐々にファーサイド、
5.6人目はコボレ対応。
と言うように、ロシアンルーレット風にやれば、面白いとは思う。



 以上です。

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