リーグカップ第5節から、6月9日の試合。
 https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?id=20135
 
リーグカップでもノジマとI神戸はホームゲームのMycujoo配信をやるようです。
去年までYouTube配信やっていたのだから、継続するのでしょう。
 
この試合はノジマのホームとは言え、いわき市までわざわざ行ったのに大敗とは、
スタッフの方々はつらかったと思います。
 
そもそもリーグ前半戦の戦いぶりから言って、ノジマは勝つ気満々だったはず。
私もこの結果はちょっと予想できませんでした。
この試合、ノジマは高木選手が、マイナビは櫨・市瀬選手が代表戦で不在の状況でしたが、影響が出たのはノジマの方。走り込む相手FWと競り合いながら、力負けしての3点を取られています。
 

一方マイナビは、リーグ戦で8位に低迷、監督が交代したばかり。
この試合はゲームを支配し、まったく違ったチームになった様にも見えたが・・・。
何が変わったかと聞かれれば、カップ戦だったからと言うべきだと思います。
戦略的には、ここまでサイドハーフだった安本選手を2トップに配置転換して、
その守備範囲の広さを中央で活用したことが、効いたのだと思います。
前半は一方的に攻め込めました。
 
しかし、前半は30分頃からやや劣勢。後半は60分を過ぎてからチャンスは皆無で、疲れからの運動量低下が見られる。
2TOPと両ボランチを順次入れ替えても、マイナビは一方的に攻められ、
耐えるだけになった。
4人を使い捨てる先行逃げ切り戦略が、カップ戦故に成立したと見るべきです。
 
得点
15分(13:49~) (自陣中央右寄り)北原(ロングフィード・15m右サイド)安本(クロス)
   浜田(シュート5m右ポスト前)
19分(18:25~) (左CK)奈良(ファーポスト前)北原(ボレーシュート10m)
   https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=158315
24分(22:53~) 万屋(左3mスローイン)安本→万屋(クロス・ニアポスト前)浜田(シュート5m)
   https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=158326
32分(30:57~) (25m左)平野(相手カット・もう一度)田中萌→南野(シュート5m左ポスト前)
   https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=158333
47分(45:53~) (30m中央右)高平(右サイド)安本(シュート10m厳しい角度)
   https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=158396
52分(51:18~) (35m中央左)奈良(10m左)浜田(クロス)井上(シュート5m左ポスト前)
 
 Mycujoo ポインタ操作 前半:+07:22 後半:+25:30
 
その他主なチャンス
  SB:Shoot Block S:Save FS:Fine Save B:Bar P:Post
  F:Free(GKと1対1など)
 
・ノジマ
 02:56~FS,29:13~,35:50~FS,CK37:54~,CK44:52~,45:58+~S
 65:12~SB,67:58~,FK70:32~,FK80:35~,FK86:06~,CK86:45~,
   89:25~S,CK94:30~
・ベガルタ
 CK01:59~S,05:10~,FK07:44~,09:53~,12:25~,FK17:40~,20:53~,
   22:53~,24:51~,FK34:41~,42:32~S
 49:02~,CK53:24~,55:19~
 
では、いつもの通り、コーナーキックを分析していく。
 
 
(1)両チームのディフェンスシステム
 
ノジマはマンツーマン中心で2人のゾーン配置。9人守備。
マイナビは今シーズン通しているゾーンディフェンス。
 
ちなみに、先発選手を背の順にならべる。
 ノジマ    松原 石田 国武 田中萌 小林 南野 平野 川島 田中陽 大野
           168   162   161   160   157  157  156   155    155    154
 マイナビ 北原 坂井 浜田 高平 奈良 井上 奥川 万屋 田原 安本
          173  171   170   166  165   162   160  159  157   151
マッチアップ関係で言えば10cm近くマイナビ有利な組み合わせが、ごろごろ。
イメージ 2
 
 
(2)統計
 
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
                 ノジマ     マイナビ
コーナー本数        4       4
 得点(1次攻撃)      0       1
 
センタリング→シュート 1/0     1/0
センタリング→パス     0        0
ルーズボール        0         0
クリアー              0      1/0
キーパーパンチ       0        0
キーパーキャッチ     1/0     1/0
オフェンスファール      0        1
ディフェンスファール     0        0
 * フリー/競り合い
 キックミス             0        0
ショートコーナー不発     2       0
 

フリーになった選手     1/6      0
    (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む  1/0       0
 
 
(3)特記すべきプレー

A.ノジマのコーナーキック
 
4本中ショートコーナー3本と、ミドルシュート狙いのローボール1本。
 
身長で劣るだけに、まともには蹴っていかなかった。
大きな考え方は正解だと思うが、細かいところで浅い。
 
ノジマは、コーナーキックでキッカー田中陽選手で、川島選手をGライン際約4mに配置し、ショートコーナーを始めるのがほとんどのパターン。しかし、川島選手の位置が近すぎて、コーナー付近のスペースが狭く、クロスを上げるまでのプレーに余裕が無くなっている。
 

B.マイナビのコーナーキック
 
このチームは身長差を頼りに、オーソドックスにやれば良いのですが、
19分(18:25 Mycujooポインタ25:47)のコーナーキックから2点目を取った。
カメラを引きで撮り過ぎて、完全には判らないが、以下のようなことが起こった様である。
 
中央ややファーポスト寄りに4人を集める。
まず26北原選手がファーに下がりながら、15松原選手をブロックしたようだ。
ブロック&ラン(2-5:リンク参照) が成立、5坂井選手がニアに走ってフリーに。他にも、10浜田選手4高平選手が、自力でディフェンスを躱して、。ニアに走った3人全部がフリー。
ボールは5坂井選手15松原選手の頭上を際どく超え、26北原選手の斜め後方に。
見事なボレーがゴール左に決まる。
 
イメージ 1
 
 
この試合でも、ノジマの守備のザル程度が異常。
リーグ6節のAC長野戦(4-116:リンク参照)、9節の新潟L戦(4-121:リンク参照) でも感じたが、1対1でマークが抜かれすぎ。
失点のシーンでも、ブロックされた15松原選手はともかく、他のノジマディフェンスは、極めて安直に前を取られている。

失点の直接の原因は3石田選手26北原選手マーク離し、ゴールに向かって下がったことだが、5坂井選手がフリーでヘディングしそうにならなかったら、マークしたままだったかも知れない。
ニアへの走り出しに対し、キッチリ付いて欲しいものだ。
 
ノジマはザル状態のマークをなんとかするのは当然だが、そもそも、それだけでも足らないはず。
15松原選手(と19高木選手)以外は、身長が無いのだから、競ってどうかしようとするのでは、その時点で考え方が間違えている。
① マーク相手を背負って、ニアやゴール前に一歩でも近づけない。
② 体を密着してまともに飛ばせない。
そんな工夫をしないと、簡単に負けるのである。
ボールよりも人に対する意識の割合を上げて、マークすべきはずだが、おそらく全く出来ていない。
 
以上です。

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