10月2日の試合が録画放送された。
後半早々に、伊賀にミスが出て、ファーストシュートを決めたAC長野が勝った試合だった。
 
印象としては、伊賀FCが若干支配していたが、チャレンジ不足。前半の打撲で那須選手を失ったこともあって、櫨・杉田両選手を押さえられてしまうと、相手陣に入っても無難なパスが多くなるし、可能性を信じて動き出す選手もいない。得点の予感がわくシーンもなく、完封された。
野球なら2塁までは頻繁に行けるが、そこでフルスウィングせず凡打を繰り返し、3塁さえ踏めなかったような内容。
 
AC長野も試合中盤まで、良い形で横山選手にボールが到達せず、攻めにならない。また、伊賀FCの両CBの危機管理が出来ていて、終盤になるまで横山選手は完封された。伊賀FCの運動量が落ちボールの出所が自由になると、ゴールに迫れるようになったものの、決めることが出来ずにラッキーな1点だけで勝利した。
 
 
余談ですが、10月23日の試合で日程が終了。湯郷ベルが陥落、コノミヤが入れ替え戦となった。宮間選手は来季2部でプレーするのだろうか?
また、10月21日にリトルなでしこは北朝鮮に対し、スコアレスのままPK戦で惜敗。24本もシュート放ち、一方的に攻めていたようで、悔しい試合だったようだ。
11月にはU-20のW杯。ヤングなでしこのも頑張ってもらいたいものである。
 
では、いつもの通り、この試合でのコーナーキックの詳細を見ていきます。
 
(1)両チームのディフェンスシステム
 
両チームマンツー中心の2・3人ゾーン固定配置。
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(2)統計
 
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
                AC長野    伊賀FC
コーナー本数          3        4
得点(1次攻撃)         0        0
 
センタリング→シュート  0/1     1/0
センタリング→パス    1/0       0
ルーズボール         0         0
クリアー             0/1     1/0
キーパーパンチ       0       0/1
キーパーキャッチ      0         0
* フリー/競り合い
キックミス              0        1
ショートコーナー不発     0       0
フリーになった選手    2/4     0/1
   (ボール受け/ボール来ず)
ピックプレー:推定含む  1/0     1/0
   (成功/不成功)
 
(3)特記すべきプレー
 
AC長野は、例によってファーサイド中心に攻めてきた。
マンツーマン守備では、そもそもなでしこリーグに限らず、ニア重視で守ってくるチームが多く、ファーを中心に狙うのは理にかなっていて、ちゃんと実行しているのはAC長野だけのようだ。
 
また、決して特別なことを仕込んでいる訳ではないが、ボールの落下点に急がず、溜めてから動き出し、チャンスとなっていた。
ゴールキーパーを越えて、かつ、抜けてしまうことのない位置へ蹴り続ける横山選手のキック力もそうだが、チーム全体として、きっちり練習されているように見える。5月のI神戸戦 (4-32:リンク参照) 同様にすばらしい。

この点については、効果的な戦略と実践力に感服するが、図にする程でもないので割愛する。
 
ただ、68分のコーナーキックで、6國澤選手がラッシュ&ピックB(2-3:リンク参照)で、ニアに走っている。約2mはディフェンスを引き離しており、チャンスだった。
このプレーのスタート地点は、ゴールから距離が有り、ニアポストの目標地点まで時間が掛かる。6國澤選手がフリーになったのを、10横山選手が確認してから蹴ったのかも知れない。
そういう意味で特別なコーナーキックだった可能性がある。
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対する伊賀FCは、特に身長差が有るわけでも無いのに、例によってゴール前に人を沢山集める戦法を採用。いつも伊賀FCのコーナーキックは意図を感じられずに残念だ。
ただ、16分のコーナーキックで、10櫨選手がゴール前をループ(2-6:リンク参照) して、ニアに出たので紹介しておく。
 
6國澤選手を1m以上引き離して、せっかくフリーになったのに、11小川選手と被ってしまったので、チームとしての試みで無いのは確実。また、他のコーナーキックで、同じ動きを10櫨選手はしていなこともあって、意識してのプレーか偶然なのかも不明だが、一応記録に留める意味で図にする。
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以上です。
 
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