この時期は、ほぼ毎週週末にGIレースがある。
そこで、師匠(仮)とLINEでチャットしていたときの
競馬の予想を紹介しよう。
まず、予想の入り方。
ここから、まあ、もう本当にいろんな角度が存在する。
例えば、
・過去の同レースの傾向を重視する(データ派)
・血統―父、母父がメインに考えることが多い―を重視する(血統派)
・馬の仕上がり具合を重視する(調教派)
・調教派のもっと過激な当日の様子を重視する(パドック派)
・1番人気の馬が来やすいなどの人気を重視する(オッズ派)
・枠順や内が伸びるなど、コース形態の特性を重視する(馬場派)
などと、どこからとっかかるかで、まず意見が分かれる。
ある程度、これらを総合して予想するわけだが、
どこにウエイトをかけるか。
師匠の影響を多大に受けている自分は、ラップ派だと思う。
ラップというのは、1ハロン(200m)ごとに走破タイムを区切ったもの。
例えば、1600mのレースであれば、
12.1 - 10.8 - 11.4 - 11.9 - 11.3 - 11.2 - 11.8 - 12.7
などと表示される。
最初の200mを12.1秒で走り、次の200mを10.8秒で走り…というわけだ。
これを分析すると、その馬がどのようなレース傾向を得意とするかが見えてくる。
最初の1000mをゆっくり進めれば、ラスト600mに速い脚を使える、とか、
一定のペースで持続的に脚を使える、とかがわかる。
要約すると、その馬の「適性」がわかるわけだ。
ちなみに、このラップというのは、先頭を走っている馬の走破タイムだ。
レースは数頭で行われるものなので、途中で順位は様々に入れ替わる。
しかし、入れ替わると言っても、勝負は最後に1着になれるかどうか。
前半から何度も何度も順位が入れ替わるレースというケースは稀だ。
さて、ここまで見ていくと、ラップ派にとってもっとも重要な存在がわかる。
ラップを刻む主体は、馬群の先頭に立っている馬、つまり「逃げ馬」だ。
「このレースは誰が逃げるのか」
これが、ラップ派にとって、最初に考えるべきことである。
誰が逃げるのかを判断することは非常に難しい。
枠順、ジョッキーの心理、他馬との兼ね合いなど、要素が多いからだ。
また、馬がスタートをきちんと切れるかなどの運も入ってくる。
しかし、稀に、「ほぼ絶対と言っていいほど逃げる馬」というのがいる。
逃げることでしか持ち味をまったく発揮できない馬は、
他馬がどう出ようが、枠順がどこになろうが、とにかく逃げる。
こういう馬がいると、ラップ派は非常に助かる。
今週末のGIレースでは、シルポートという馬がそれに当たる。
彼は、ほぼ必ず逃げてくれる。
まあ、一種の崇拝、ここは決めつけないと次に進めない。
さて、ラップ派にとって、これが第一のとっかかり。
「シルポートが逃げた時、どのようなラップを刻むのか」
ここを分析していく。
彼が過去好走したときのラップと、凡走したときのラップを見比べる。
すると、どんなラップを「刻みたいか」が見えてくる。
その通りにラップを刻めれば、好走する可能性が高いし、
そうではないラップになってしまうと、凡走の可能性が高い。
ここでようやく他馬の考察に入っていくのだが、
まあ、このあたりでごちゃごちゃ書くのはやめておこう。
ほとんどが、師匠の受け売りであるし、結論だけ言えと思われてるだろうし。
結論的に言えば、週末のGIは、春の安田記念の再現の結果になると予想した。
興味のない人から見ると、
「なんて無駄な時間を過ごしているんだ」となる。
趣味なんてこんなものだろうし、
こんなものだから、趣味はいいものと思う。
ちなみに、自分の予想はまったく当たらないので、あしからず。