昼休みに話をしていたら、お化け屋敷の話になった。
富士急のお化け屋敷が特に怖いらしい。
自分はどちらかと言えば幽霊の存在を信じていない。
霊感がまったくないので、
いたとしても気付くこともないだろう。
いずれにせよ、幽霊はいない主義だ。
幽霊にはもちろん実体がない。
よって、あるのは精神のみ。
ここには、物質と精神という
昔ながらの哲学の問題が潜んでいるように思える。
世界は物質でできているのか、観念でできているのか云々。
唯物論が大勢を占めている現在、
世界が物でできているというのは、なんとなくわかる。
そもそも「できている」を、物質的側面の意味だけで
捉えているような気がするが。
では、精神、意識、観念とは?
これは現代風にいえば、スバリ「機能」だろう。
「○○は死んでも、その精神は残る」という言葉があるが、
残っているかどうかは、表面上、
「働き」があるかどうかで判断するしかないからだ。
だとしたら、
幽霊は、人間から物質的構造を引いて、
機能だけを持たせたものとなる。
人間としての構造を少しでも持っていたら、
幽霊ではなく、ゾンビだろうし。
構造と機能は、論理的に分離し得ない。
よって、自分は幽霊を信じないのである。
ただし、いたほうが間違いなく面白いとは思う。