一番怖いもの | セセデブログ

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15日にNHKで放送された、

共和国のニュースが問題になっている。


現在の共和国国内とそれを取り巻く国際情勢を

掘り下げて解説したものだ。



解説員の話でつじつまが合っていない部分があったり、

そこ、掘り下げる!?みたいなとこを取り扱っていたりと

内容に対する突っ込みどころも多々あったが、

一番違和感を覚えたのは、

途中で解説を入れたアナウンサーをはじめ、

出演者やスタッフまでも、

楽しそうに笑いを交えて番組を進行していたこと。


今回が第1回目の放送だったらしいが、

きっと「話題のニュースを楽しく、わかりやすく知ろう」的な

番組コンセプトなんだろう。

最近そういうの流行ってるし。


それでも、取り上げている内容は一国家への誹謗中傷。

学校に例えるならば、隣の席に座っている友人を

「この子わがままで卑怯で嘘ばっかりつくよ。

何するかわからないすごい怖い子だよ」

って、クラスみんなの前で笑いながら悪口言ってるようなものだ。


しかし、それを叱る大人もいないから、

(むしろ「大人」が仕向けてる?)

それが間違ってるって誰も気づかない。

その光景が何より異常に感じたし、怖くなった。


この間、電車の中吊りで

「北朝鮮の人権侵害」啓発週間なるものの

宣伝ポスターを見た時もぞっとした。

そして、自分の真隣に立っている日本人が

このポスターを見た時の思いに思考を巡らせた。


人の「慣れ」は怖い。

よく、今の日本での「対北朝鮮」的風潮が、

関東大震災で朝鮮人虐殺があった当時に似ていると言われる。

自分はその当時を実際に体験していないので、

正直、「え?そんなに?」と思うところがあった。

でも、NHKの放送や中吊りを見た時に感じた怖さは

否が応でも、

自分の思考を100年近く前の大震災当時へとつなげさせた。