~Fallait pas le dire~ 『それを言っちゃお終い』VII. | 世界史オタク・水原杏樹のブログ

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世界の史跡めぐりの旅行記中心のブログです。…のはずですが、最近は観劇、展覧会などいろいろ。時々語学ネタも…?
現在の所海外旅行記は
2014年9月 フランス・ロワールの古城
2015年3月 旅順・大連
2015年8月 台北(宝塚観劇)
を書いています。

3月2~4日で東京へ行ってきました。

何をしてきたか、順番に書いていきます。
まず2日は六本木トリコロールシアターへ行きました。


小さい劇場で「~Fallait pas le dire~ 『それを言っちゃお終い』VII.」という二人芝居です。

出演者は
今江大地(「彼女」役)
飛龍つかさ(「彼」役)

これは1階のレストラン。劇場は2階にあります。

フランスの現代劇で、出演者は「彼」と「彼女」。しかも男女逆転配役。
面白そうな企画ですが、これに決めたのはやっぱり元宝塚スターの飛龍つかささんが出るからですね…。スターと言っても芸達者系の人で、退団は惜しかったです。退団後につかささんを見るのは初めてです。

「彼」と「彼女」は夫婦で、1場面ごとにテーマがあって、それに基づいた会話が繰り広げられます。
お芝居というより会話がひたすら続く。そうした短い場面がいくつも続き、特につながった物語になっているわけではなく、日常生活のスケッチのようです。しかも小さなケンカが多い。本当にささいな言い合いみたいな。それで「それを言っちゃお終い」みたいな雰囲気に。それがフランス人のエスプリをまぶしてクスッと笑える内容になっています。

どちらかというと「彼」の方が常識人で、「彼女」の方が奔放で振り回されるようなやり取りが多かったです。

本当に最近の芝居で、スマホやタブレットを持ってインスタグラムがどーとか。

それで、まず薄暗い舞台に登場人物が入って来るんですが、シルエットを見て男の人が出てきた…と思ったのですが、いやいやこれは逆転配役のはず。そうしたらやっぱりつかささんでした。

宝塚みたいなカッコいい役でもないのに、さりげなく立っているだけでサマになっています。わざわざ逆転配役なんだから、もう少し女性がやっている雰囲気があってもいいのでは…と思うのですが、あまりにも自然に男の人に見えました。

相手役は少し小柄で、最初はやっぱり男の人がやってるなと思いましたが、女性を作りすぎない分自然な演技になっていて、しだいに「彼女」はこういう人なんだなーと納得できました。

小さな劇場でささやかなお芝居、というのもおもしろいものですね。