JEWEL -3rd style-
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トーナメント-01

「クリーンヒットォ! 筒村選手のミドルキックが炸裂ぅ!」
「今の蹴り、初動が完全にローだったぞ・・・」
「出たぁ、クリティカル判定だぁ! これで佐藤選手のLPが0にぃ!」
「つーことは・・・だ」
「その通りぃ! 予選Hブロック勝ち抜けは2の10、筒村成実に決まりましたぁ!」
「さて試合も無事終わったことだし、解説の俺は早く帰ってエロゲーの続きでもやるとしますか」
「ちょっと可憐さん、マイク入ってるんですからそういう発言は止めてください。それにあなたまだ16歳でしょ、なんでそんなもの持ってるんですか!」
「兄貴も姉貴も仕事先がエロゲ会社だからな、家に転がってんだよ。それに18歳未満購入禁止なだけであってプレイ禁止とは書いてないぞ、少なくても作者の手元にある奴にはな」
「あーはいはい、私がわるぅござんした。そんなことよりも、報酬出るんですから最後まで付き合ってくださいよ」
「はるるんが俺を待っているつーに・・・」
「このトーナメントはRME社が開発した新技術を用いて空想空間にて試合が行われています」
「サガフロのT260G編後半とか・・・うむ、意外と良い例えが出ない」
「やったことあればなんとなく分かるんじゃないでしょうか」
「ここは作者の守備範囲の狭さに泣く所だな」
「本日は予選ということでLP制で試合を行ってきました」
「時間の都合だとかそんなところだ」
「一応細かいルールとかあるんですが、本戦では適用されないので省略で」
「作者も打ち込むのめんどくせーとか言ってるしな」
「そんな試合を某TV局のアナウンサーに内定が決まっている私、3の8の村岡美菜が実況を!」
「作者ネタ、裏方ネタの使用を許可されている2の6の津原可憐が解説を努めさせてもらったぜ。しかし美菜ちゃん、高卒でアナってなれるんか?」
「さぁ・・・? 作者もノリと勢いで設定決めたから実際は不明です」
「ちなみに美菜ちゃんも作者ネタ、裏方ネタ使うから覚悟しとけよ」
「誰に言ってるんでしょうか・・・? とまぁ、こんな感じで今回の設定の解説も終わったとこで、予選のハイライトと行きましょうか」
「ほい」


「まずはAブロック! このブロックは男子剣道部全国制覇のメンバーである次鋒・松岡嶺、中堅・岸田宗太、大将・白神流時が揃った熱いブロックとなりました」
「ちなみに生徒会主催の賭けではこの三人の倍率が揃って3.5切ってたとかなんとか」
「そんなAブロックは個人戦でも全国制覇した白神流時が松岡・岸田両名を破ってブロック勝ち抜けです」
「さすがハーレム系主人公様は運動神経も抜群ですね☆」
「そこは・・・まぁ突っ込まない優しさがいるかな」


「続いてBブロック! 女子合気道部副部長・佐藤香奈枝と女子空手部前副部長・加藤早苗の一騎打ちと思われたこのブロックはなんと、研修生のルキスティ・ライオニア・エルドが両名を破ってブロック勝ち抜けです!」
「なんという適当な命名、ネタに走りすぎだろ・・・」
「『さとうかなえ』に『かとうさなえ』ですからね」
「それにしてもあの研究生は体育会系なのは知ってたが、ここまでとはな」
「そういえば、ルキスティ選手は空手とは違う体術でしたね」
「動きがなんというか、戦場を見てきてる感じだったな。彼女以外にもそんなのは何人かいたけど」


「Cブロック! 巷を騒がせている変身ヒロイン、ジャッジメント・ハートが我が校の生徒であるという衝撃の事実が判明しました!」
「ウチの生徒であるのはいいとして、どうやってエントリーしたんだ? 正体隠したがってる以上、学生証での確認できないと思うんだが」
「そこはリシュラノ先生が確認したからどうのこうのだって」
「ふーん。良く分かんないけど、解説としては裏工作があったと言っとけばいいんかね☆」
「あはは・・・。そんなジャトハーが予選勝ち抜けです」
「そうそう、朱鷺戸高校最強生徒決定戦って設定言わないと話が繋がらないぜ」


「Dブロック! 女子剣道部前副部長・永村絵里子が決勝まで勝ち上がる中、反対側からは研究生のヒュシル・ミスティリオンが勝ち上がってきました」
「まーた剣道部かよ」
「ハンデとしてLP三倍になってるんですけど、甘かったんですかねぇ?」
「剣道三倍段だから三倍でいいんじゃないかとか、さすが作者だな」
「まぁまぁ。決勝は素人が見ても緊張する戦いでした」
「お互いがずっと隙をうかがってたからな、嫌でも緊張するわ」
「一瞬の隙を突いて連撃を決めたヒュシル選手がブロック勝ち抜けです」


「Eブロック面白い展開になりましたね」
「沙耶っちが勝つなら分かるんだけど、あのひよっ子な紘っちが勝つとはね・・・」
「会長様姉妹と並ぶ有名な双子ですから、みんなそう思ってますよ・・・。所で、愛称で呼んでますけど知り合いですか?」
「いや、全然」
「・・・」
「沙耶っちが出ないのが悔やまれるわ、奴なら予選程度なら余裕で突破できそうだからな」


「Fブロックは混戦となりました」
「運動部のレギュラー組がわらわらしてたな、賭けの方は倍率が大体一緒になってたぜ」
「そんなブロックは山岳部副部長の山田英輔が山男の意地を見せて勝ち抜けです」
「山男の山田ねぇ・・・蓋を開けてみれば結構余裕っぽかったな」
「勝ち残る生徒は格闘部以外では山岳部の人が多かったですね、さすがに勝ち抜けは山田選手だけですが」


「Gブロックほど注目を集めたブロックはない! 優勝候補の狂獣・加藤豪がいるこのブロックは男子空手部副部長にその前部長、女子フェンシング部部長etcと他ブロックであれば勝ち抜け候補筆頭と言われそうな生徒が集まる、まさに死のブロックとなりました」
「その上狂獣が勝ち抜くには名前の挙がる生徒全員倒さなきゃいけないってとこも見所だな」
「それでも加藤選手の倍率が3倍切ってる所がすごい所ですよ。それと前評判に欠けるブロックが3つ続いた後のこのブロックの観戦者の数は異常でした」
「前評判ではこのブロック=決勝トーナメントって言われてたしな」
「そんなGブロックはそれでも加藤選手が狂獣の二つ名を見せ付けるかのように猛者を次々と破って勝ち抜けました」
「ついに作者は名前考えるのに力尽きたと見える」


「最後のHブロックは正直消化試合と思われていました。名高い生徒が男子剣道部・副将の米良猪蔵のみで、一部では隕石が落ちても勝ち抜け確実と言われてました」
「そのたとえが完全に悪かったな、実際隕石が落ちても打ち切り確定と言われたAKABOSHIはToLOVEる打ち切りという隕石が落ちてさえ生き残った実績があるからな」
「そう、その通り! まさか米良選手が一回戦で敗退するなど誰が想像出来たのか!」
「俺としては運動部副部長でありながら初戦で、しかも女子に負けた藤村宗樹の試合も見所として推したいね、メシウマすぎた」
「だからご飯だけ食べてたんですね」
「宗樹の不幸で飯が美味いの何の」
「まぁまぁ。そんな米良選手を破った筒村成実と藤村選手を破った佐藤香琥が決勝でデッドヒートを繰り広げました」
「今回の冒頭だな」


「以上で予選のハイライトを終わります。可憐さんは決勝をどう見ますか?」
「やっぱり猛獣か主人公様かの二択かねぇ?」
「ですよね・・・。なお、生徒会主催の賭けは今後三種類行われます」
「ちなみに、胴元はほとんど回収しないのでリターンはいいぞ?」
「まずは一つ目、ずばり優勝はだれか?」
「これは解説いらんな」
「締め切りは土曜の15時半、決勝のカード決める30分前までです」
「ま、ぎりぎりまで考える奴なんかいないと思うが」
「二つ目は決勝戦はどのカードになるかです」
「一つ目の優勝者をカードに入れる必要はないから、思い切った賭けもおもしろいな」
「締め切りは一回戦開始30分前の日曜9時半までとなっております」
「寝て起きて投票でいいんじゃねえか?」
「三つ目は各試合の勝者はどちらか?」
「基本中の基本だな」
「これに関しては掛け金は青天となっております!」
「熱いねぇ!」
「なお注意事項として、賞金は火曜日のメンテの時に精算されますが、その賞金を使って賭けることは可能ということです」
「俺は解説だから賭けれないから関係ないな」
「こらこら」


「なお本戦では私達二人に加えて、ゲストとしてルキスティ選手の姉であるラニューサ先生をお呼びする予定です」
「あのおっぱい大きい先生がゲストとか今から興奮してきたぜ、これは事故を装って揉むしかないな」
「だから可憐さん、マイク入ってるんですから発言には気をつけてください。それにあなた女の子なんですから親父くさい思考は止めましょうよ」
「いーじゃねーかよ、女の俺でもおっぱいは正義だぜ」
「はぁ・・・」
「ということで、作者が本気出したら本戦でも解説しますかね」
「先ほど確認した情報だと、なんかやる気出てきたとかいう話です」
「へぇ~」
「『OPデモで振り返る某社の11年』って動画が原因らしいです」
「作者が信者やってた所じゃねーか」

雑記-その05

今の私に足りないものそれは・・・

情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ、速さ、そしてなによりも・・・鬱成分が足りない!!


本当に足りない人はこれでも見ればいいと思うよ、ただしタイトルをよく見てから視聴してください。

冗談抜きで当方では責任取れません。


~~~~~


やっとニートイベント終わったじぇ・・・

私は100戦で諦めたけど、結果だけ見れば200弱してるのね。

どうせなら200戦目指せば・・・って200戦に商品ねえのかよwwwwww


マスターズファイル?

どうせ私が作ったって、雛SSの餌にしかならないので他の人に任せるよ。

だから暇が出来たよ、やったねたえちゃん。

雑記-その04

~~~~~前回までのあらすじ~~~~~


PCも新調したし、そろそろOO書き始めようとした。


         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれはOOの設定を考えていたtと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        思ったら別のネタの設定を考えていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれもちょwww省略しないでwww


ということでその別ネタであるトーナメント戦を八月になったら書こうとしてたら、

ニートイベントバトラ襲来 である。

それでも現在90勝超えしたから、もう少したったら書けるかなと思っていた・・・思っていた。

またかよ 、運営やりすぎだろJK。


という訳で、まぁそのなんだ、お察しください。


OO-設定01

体育祭に関して。

組分けは誕生日判定で春夏秋冬の四組に分かれる。
3~5月が春組で、以下略。
生徒主体の行事だが教師軍も組分けされ、教師担当の種目もあり。

↓用語的な何か。
・組頭
各組のトップ。

・学年代表
各学年に一人づつの計三人。ナンバー2的ポジション。

・団員
やる気のある人のこと。
学年代表の下で細かいところをサポートする。
人数制限は無い。

・組員
上に立ってまでやろうとは思わない人達。
やる気がないと言うわけでなく、純粋に楽しもうとしている人もここにいたりする。

・特別枠
例年なら存在しない枠。
冬組特別枠は会長様と呼ばれ、厳島舞弥が勤める。
秋組特別枠は司令塔と呼ばれ、(大佐/名前未決定)が勤める。
春組特別枠は無いというか、任せられるような大物がいないw
夏組特別枠は最初は無かったが、会長様・司令塔に対抗するために留学生の(名前未決定)が勤め軍師と呼ばれる。
軍師の補佐として事実上お世話係の白神流時が担当。

~~~~~

・夏組組頭
今回のヒロイン。
三つ上の兄が夏組三連覇を達成。
その後彼女が一年の時に四連覇を達成するも、去年秋組に連覇を止められる。
雪辱を晴らすために組頭に立候補、そして就任。
おっとりしてはいるが芯は強く、正しいと思ったことは貫く。
あれ、こんな設定前にどこかで書いたような気がする。
二つ下の弟(夏生まれ)がいたが、去年事故死。
ちなみに、夏組の設定にしたのは私が夏組だったから。

・夏組二年代表
今回の主人公。

・夏組三年代表
自他共に今年の組頭と思われてたが、↑*2の信念を見て組頭を譲る。
去年の二年代表で、騎馬戦で秋組に敗れた時に大佐に「コールドゲーム」と言われ雪辱に燃える。
↑*2の兄とは個人的な付き合いがあるらしく・・・うん、あるんだよきっと(

・夏組一年代表
名前考えなくても良いよねとか思ってるくらいに空気、多分出番ないよ。

・軍師とその補佐
ただ単に名前を使いたかっただけ、多分空気。

・会長様
体育祭の中身を書くことがあれば出番あるかもね。

・司令塔
一応2-10所属、ミリタリヲタ。
戦術に関しては会長とタメ張れるというか勝てる、貴重な存在。

~~~~~

細かい修正が入るようなら赤字で訂正しよう、そうしよう。

雑記-その03

そのまま続けて設定を打ち込む予定が、
→うpdateで再起
→気が付いたらキノコ糞ゲーで八連勝
→落ち着いたとこで打ち込もうとしたら再びうpdate
→レジストリが壊れたらしく起動できなくなる
→仕方ないのでメインPCで打ち込もうとしたら、メインも起動しなくなる
→実家に帰ってXPディスクを回収してサブPC生き返る

 _,,..,,,,_
./ ,' 3  `ヽーっ
l   ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"
助けて先生、メインPCが息してないの!

ということがありました。
メインが逝かれたとしても、プロットは頭に入っているから近々本気出す。
今度はやるやる詐欺じゃないよ、多分(

雑記-その02

こんな時間ですがすでに出来上がったおります(

変な日本語になってもお察しください。


設定の前に私についてでも。

リンク先のダチと言い続けるのもだるいので、HNでけーちゃんと呼んでしまおう。

もう一人の方はABの天使ちゃんと同じ名前なのであんじぇたんと呼ぼう。

で、そのけーちゃんがサークルを


    〃                 i,        ,. -‐
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈    /
    !  :l      ,リ|}    |. }   /   .作
.   {.   |          ′    | }    l
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<    |    ら
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|    |
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|   |     な
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ     |
.    }.iーi       ^ r'    ,'    ノ    い
     !| ヽ.   ー===-   /    ⌒ヽ
.   /}   \    ー‐   ,イ       l    か
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\       ヽ


と言い放ち、しかも各人のBlogを公式にしようみたいな事を言いやがったのでこんな流れに。

ということで何回かは新作を含めつつ、雑記で何か書いていこうかと。


私の日記とかでは

~~~~~

と言うのがよく使われますけど、「話は変わって」「別の視点では」と言った意味で使います。

何回か使ってからの説明になりましたが、察してあげてください。



まずは主にお金かけている趣味でも。

・アクエリアンエイジ

©BROCCOLIのTCGですね。

活動期間は00~05、07~現在となっています。

新エキスパのカードリストを見ていろいろ萎えて来たので、今後はトーナメントプレイヤーでなくカジュアルプレイヤーとしてやっていきそうです。

前までは遠征とかして回っていましたが、今後は県内の集いぐらいしか動かなそうな予感。


・ラグナロクオンライン

group2の某鯖とだけ。

BOSS粘着をやってた時代もあったけど、今ではチャットツールとして使うようなまったり()な客層。

R次第では↓に移ると思う。


・Altel.net

今のメイン、そして豚。

生きていくのが辛いってコピペを見たときは本気でm9(^Д^)したものだけど、今では『ネリア』が可愛すぎて生きているのが辛い。

いつになったら二次元に入れる機械が出来るんだろう・・・ドラえもんの時代では出来ているから、22世紀まで待てばもしかしたら。

AL2をメインに、LHに出張してます。



次は何だ? ああリアルについては聞かないで上げてください。

胸張れるような経歴じゃないので(



好きな歌手? アーティスト? は、

・電気式華憐音楽集団

・CANDY

・I'veの方々(

・SMAP

・ポルノグラフティ

・ELT

一般のアーティストを入れてる辺りが良心だと思ってください。

上二つに関してはほとんどカバーしています。

もしカラオケとかに入っていればメドレーとかやりかねないレベル。

ただし、現実は・・・



私としては「来る者拒まず、去るもの拒まず」なので、

「厨二m9(^Д^)」と去られても「でも続きが気になる」とファンになって下さっても構わないです。

ただし、「書くの遅いよ」と去られる方に関しては、そのごめんorz



さて、続けて設定について書くよー

雑記-その01

放置して三ヵ月半ですね、ごきげんやぅ。
ブクマ先のダチが毎週更新目標みたいなこと言うので、負けられないとか思ったとか思わなかったとか。でもどうせすぐ放置すると思うよ(

そんな訳で、このBlogで書きたい内容で更新してみる。
一つは会長様とその周辺のお話。
一つはファンタジー系のお話。
大きく分けてこの二種類といったところ。
気が向いたら二次創作とかやるかもしれない。

・会長様
会長様が二年生である一年間の出来事が基本。
会長を含む大半のキャラは現代日本に居るような人。
そこにファンタジーやらSFやらが混じったキャラ達がドタバタと。
異世界に紛れ込んだりループ世界に迷い込んだり改造手術されちゃったり体が入れ替わっちゃったり、そんなとこ。

・ファンタジー
次元の壁を越えながらその世界の人物に黒き力を与えて混乱を生み出そうとする男と、同じく次元の壁を越えその男を追う男のお話。
すごく厨二ですね、自覚してます。

で、今のとこ大体のプロットが出来ているのは、

・会長
>AB
孤独に生きてきた少女が唯一信頼していた人が居なくなった時、少女はどうなるのか。
大体10月頃のお話。
>ループ
ループ世界に迷い込んだ谷津佳菜美は周回を重ねながらループする原因である魔人()と戦いを重ねていた。
その一方で、ある日突然変わってしまった佳菜美を心配した人物が藤村宗樹に相談をしていた。
なお、小ネタ-その01はループする中での一つという設定。
12月のお話。
>被改造ヒロイン
変身ヒロインとかいいよね、とか言いながら考えた設定と内容。
一年ぐらいかけて戦うと思うよ。
>体がry
性格が正反対な二人が入れ替わると面白いよね、とか言ってたら出来た設定。
田上兄妹が入れ替わると面白い・・・じゃなくて入れ替わる二人にするために田上兄妹を設定したんだって。
夏休みの時点ではまだだから、二学期以降というか未定。
>オンリーワン
ある程度親しくなった人に特徴のある呼び名で呼ぶ女先輩と、彼女と親しくなり好きになった後輩はとかとかとか。
体育祭で知り合う予定だから11月、もしくは年明け辺り。12月に持ってくるとめんどくさいことになるので避けたい(

・ファンタジー
>2nd世界
白神流時が訪れる世界。ってしか特徴がないわ。
>3rd世界
隣国同士でありながらなにもなかった二国が、周辺事情が落ち着いたことにより同盟を結ぶことに。
だがその調印式で出席した重鎮のほとんどが暗殺されてしまう。
結果、戦争に繋がる中暗殺の真実に繋がらない(
約束は破るものですよ。
>4th世界
大国で暴君なA国、A国に攻められているB国、A国の植民地だが黒き力を与えられた男をリーダーに反乱を起こしたC国。
>5th世界
邪神が眠ると言う遺跡を探索する、野心を持った国王。その力を求めた国王だったが、邪神が力を与えたのは国王以上に野心を持つ一人の兵士だった。
>ex世界
魔王の力のみが輪廻し、その魔王を討伐する教国が統一する世界。時の魔王も教国に討伐され、その恋人は来世での復讐を近い転生する。しかし転生先は双子であったため、その力を姉に奪われる。記憶と知識を持った妹は時の魔王の覚醒と共に教国に復讐に出る。

話の内容を考えた結果、現代世界で出来そうなのを会長側に、現代世界で無理そうなのをファンタジー世界にして作ったと考えてもらえばおk。
次回は設定とかもう少し掘り下げるかな。
新作? 何それ、おいしいの?

小ネタ-その01

皆様こんばんわ、どっちの料理ショーの時間です。
「だからなんで深雨さんがこの話に関わってくるんですか?」
今日の料理ショーは普段と趣向を変えてお送りします。
「佳菜ちゃんが心配だから力になりたいと思っていけないんですか?」
今回はまず、一つの食材を二人の料理人が料理権を巡って争っていただきます。
「聞きたいのはそういうことじゃないです、なんで藤村と一緒に動く必要があるのかってことです」
判定方法はそうですね……二人の話し合いの結果ってとこでしょうか。
「他クラスの人で、佳菜ちゃんを良く知ってるからです」
無事料理権を取った方がその後に調理に移れる……そういう訳です。
「そんなの同じクラスの人と動けばいいじゃないですか」
食材が準備されているか、それとも自分達で準備するかって所が普段との違いですかね。
「そ、そんなの私の勝手でしょ。それよりもあなただって部長として忙しいんでしょ?」
さて、今日の流れを説明したところで料理人の紹介に入りましょうか。
「部長として忙しいからこそ、早く谷津さんに戻ってきて欲しいんです」
まずはこちらの河島奈緒観さん、女子バスケ部の部長をしております。
「忙しいなら暇な部員の方に頼めばいいじゃないですか」
夏休みに行われたバスケ部合宿の時、彼女のカレーを食べた部員が謎の腹痛を起こすという恐ろしい腕前でございます。
「部員の人だって忙しいんです。だからこそ私が動かなきゃいけないんです」
誰ですか、そんな恐ろしい料理人を呼んだ人は……。
「だったら暇な時間で勝手に動けばいいじゃないですか」
もう一人の料理人はこちらの厳島深雨嬢、もはや説明もする必要もない我等が生徒会長様の双子のいもう……違った、お姉さんでした。
「そ、それこそ私の勝手でしょ」
会長様の話によると、家に親が居ない時は深雨嬢が作るとのことで期待が持てます。
「そうですよね、勝手にすればいいですよね」
さて、二人の話し合いがヒートアップしてまいりました。
ああ、一つ言い忘れていましたね。
本日の食材はこの俺、藤村宗樹となっております。
逃げ出そうにも、なぜか縛られてるんですよね。
「おもろいことやってんねー、宗樹ぃ」
こいつは津原可憐、隣人であり俺の部屋から屋根伝いに五秒で行ける部屋に住んでる幼馴染二号。
「いやーそんな楽しそうにしてるなら助けてくれればいいと思うんだ」
どう考えてもフラグが立たない幼馴染であります。
「いやいやいやいや、俺は不知火半袖の様にお前を高みからウォッチングするのが大好きなんだってば」
はい、こんな奴ですから。
「だろうと思ったがな。まぁ、先に帰るなら今日は遅くなるって伝えてくれや」
こんなんでも隣人なので伝言を頼む日もある。
「なになに? 今晩はお泊りで帰れないって? おーけぃ、噂話の様に尾ひれはひれ纏わせて伝えておくぜ」
まったく……そんなんじゃあ可憐って名前が泣くぞ?
「ひなたに勘違いされない程度に頼んだ」
森木ひなた、俺の幼馴染一号。
どこかの二号と違って良識人なのが救いである。
「ほいほい、今日は二人の女子と修羅場ってるって言っとくわ」
いや、それまんまじゃねえか。
「Nice boatにならないように祈っててくれや」
自分で言ってて少し不安になってしまったり。
「そんじゃ俺は帰るぜぃ。頑張れよ、誠君」
ろくでもねぇ台詞吐いて帰りやがったなこの野郎……。
やっべ、生物学上は野郎じゃなかった。
「じゃあ藤村はどっちと行動したい?」
「藤村君は私とじゃあ嫌ですか?」
いきなり話振られても困るって。
だって、ここで聞いてなかったは死亡フラグとしか。
「ほ、ほら……三人で行動すればいいんじゃないかな?」
やばい……苦し紛れで言ったこの発言もDead endコース直行すぐる。
「そ……そうだよね。あはは、なんでそんなことに気づかなかったんだろ」
「さすが藤村君だよ」
あれ……助かった?
「じゃあ、早速行きましょ」
「ちょっと待って、何で腕組んでるんですか?」
訂正、まだ修羅場は続くようだ……。




To be continued?

サスペンス-05(完結)

翔「犯人は……悠貴だ」
佳「な、何言ってんの翔平……悠貴は襲われたのよ? あんたも襲われたの見たんでしょ?」
翔「いや、俺は襲われたらしい物音を聞いただけだ」
佳「そんなの屁理屈じゃない」
翔「屁理屈だが事実だ」
佳「……」
翔「とりあえず話はこうだ。悠貴は部屋に細工をして俺に電話をかけた。そして電話中に襲われた様に装ってから部屋から飛び降りる」
泰「実際に同じことした奴がいるし、出来ないことはないな」
翔「そして反対側の非常階段から進入して杏子を……殺す」
佳「待って。こんな状況なのに杏子はドアを開けるの?」
翔「襲われたらしい悠貴が助けを求めれば誰だって開けるだろ?」
瑞「だな」
翔「最後に非常階段を下りて倒れたふりをすればいい」
佳「でも、そんなの想像でしょ?」
泰「いや、お前が言うなよ」
佳「うっさいわね」
翔「ああ、ただの想像だ。だが、悠貴なら委員長の時の密室が作れる」
沙「そういえば佳菜美ちんは密室について触れてなかったな」
佳「……」
舞「佳菜美を煽るのはそのくらいにしておけ。で、どうなんだ翔平?」
翔「ああ……悠貴が鍵を持っていけばいい」
舞「なるほどな」
佳「なんで会長はそれだけで理解できるのよ……」
翔「佳菜美のために詳しく説明しよう」
佳「っ……」
翔「まずは委員長を殺し、そしてそのままドアから出て鍵をかける。そして部屋を調べる時にバスルームにあったと言って鍵を出せばいい」
佳「それなら確かに悠貴のメモ通りになるわね……」
獅「でも、証拠はあるのか?」
翔「今のところはまだない……が、悠貴の怪我が本物だった以上犯人が悠貴ならどこかから証拠が出るさ」
そう推理したちょうどその時、食堂のドアが開き誰かが入ってくる。
パチパチパチパチ……これは拍手か?
悠「まさかこんなに早くバレるとは思わなかったぜ」
翔「なんだと?」
悠「だってそうだろ? せっかく密室殺人までやったってのに即効でバレるなんて……な」
翔「お前は自分が何をやったか分かっているのか?」
悠「お前はどこぞの名探偵様の様に倫理観を問うのか? まぁいい、俺はあいつらがやったことと同じことをしたまでだ」
翔「あれは事故だろうが」
悠「じゃあお前は大切な家族が殺されたも同然のことを事故で納得できるのか?」
翔「くっ……」
悠「反論出来ないなら最初から言うなよ。それに別にいいだろ?」
翔「何がだ?」
悠「どうせセックスもまだしてないんだろ?」
翔「こんな状況で出来るかよ」
悠「じゃあいいじゃねえか、あんな女なんか忘れて新しい女でも作ればよ」
翔「てめえ」
その一言に感情が抑えられなくなった俺は悠貴に詰め寄り、力の限り殴る。
悠「死んだ女のためにそこまで怒るなんて馬鹿じゃねーか?」
翔「それでも俺は杏子のことが好きだったんだよ」
悠「ふーん、じゃあ涼奈はどうなんだよ?」
翔「あいつはただの幼馴染だ」
悠「向こうはそう思っちゃいなそうだったから、これを機会にくっついちゃえよ」
翔「っ……!」
感情がまた抑えられなくなる……でも構うものか。
翔「殺してやる!」
舞「まぁ、待て翔平。これだけやればもう十分だ」
会長が間に入って場を収めようとする。
翔「どけ会長、俺はこいつを……」
ドス……
世界が回る……。
会長に掴みかかったはずの俺は、気がつけば床に横たわっていた。
舞「私のパンツでも見て頭冷やせ翔平、悠貴を殴っても何も解決しないぞ」
翔「……」
舞「落ち着いたみたいだな……っと悠貴、大丈夫か?」
悠「頭が痛くて吐きそうだっつーの」
……あれ?
翔「会長……?」
舞「どうした、欲情でもしたか?」
翔「足……大丈夫なのか?」
舞「足……? ああ、元々怪我なんかしてないが?」
翔「え……?」
沙「翔平は頭に血が上っているから現状を理解できないと思うんだ」
佳「ちょっと沙耶、どういうことよ?」
舞「そうだな……説明するより見てもらった方が早いか。おいお前ら、どうせ聞いてるんだろ? 入って来いよ」
翔「どういう……ことだ?」
一分くらい経っただろうか、再び食堂のドアが開く。
尚「だから言ったじゃねーか、大丈夫だってよ」
渚「あんただって十分乗り気だったくせに、今更よくそんなこと言えるわね」
貴公子……委員長……なんで二人が?
尚「悪いな翔平、騙す訳つもりは……満々だった」
翔「ど、どういうことだよ?」
渚「見ての通り……では理解出来なさそうね」
悠「じゃあここは愛しの杏子さんに説明してもらうとしようか」
翔「え……?」
杏「ごめんなさい翔平」
杏子……なんで生きて……?
杏「これは……その……えっと……」
杏子は顔を真っ赤にして訳の分からないことを言って……すらいないな。
悠「仕方ない、翔平君の告白で顔真っ赤な杏子さんの代わりに俺が説明するか」
杏「ううぅ……」
悠「さっきも言ったが、お前が涼奈と良さそうな仲であることに周りが不安を抱いてな、こんなことをさせてもらった」
翔「いや、だから涼奈とはただの幼馴染だって」
尚「の割には期末は一緒に勉強してたみたいだが?」
渚「杏子はずっと待ってたのにね」
翔「っ……」
渚「でも、翔平が杏子をどう思ってるか聞かせてもらったし、別にいいわよ?」
尚「俺はGガンみたいな告白を期待していたんだがな……」
そうだ俺はみんなの前で告白を……
翔「ちょちょちょお前らあばばばば」
渚「あーあ、翔平まで壊れちゃった」
尚「まぁ、なんだかんだで事件の方は一件落着だしな、一本締めで終わるとしましょうか」
「「「いよぉー、ちゃちゃちゃ、ちゃちゃちゃ、ちゃちゃちゃっちゃ」」」
佳「ちょ……ちょっと待ってよ、これはどういうことなのよ? みんな騙してたの?」
舞「昨日の内に犯人を特定出来たんでな、電話したら面白いことやってたので便乗したまでだ」
沙「騙してたというか、気づかなかったの佳菜美ちんと翔平ぐらいだと思うけど?」
獅「いやーシャッターチャンスが多くてすばらしかったよ」
泰「所詮三次元……と言いたい所だが、たまにはいいな」
瑞「ぺっ」
佳「……」
沙「我等の会長様が本気出せばこんな事件なんかちゃっちゃと解決するに決まってんだろ? なのに解決しようとしないってことは裏があるに決まってっしょ」
泰「トリックが金田一で使われてるやつばかりじゃまいか」
瑞「もちろん少年の方」
獅「悠貴が撮った写真見てたら大体分かる」
佳「あァんまりだアア」
獅「仕方がない、ここは俺の秘蔵の写真で……」
ドカッ
獅「俺の恋人がぁ……!」
佳「ふん」

場はそれなりに落ち着き、今は杏子の部屋。
杏「その……翔平? すごくうれしかったよ」
翔「ああ……」
杏「騙して悪いかなと思うけど、その……ごめん」
翔「杏子が生きてたからいいよ」
杏「ありがと」
翔「その……俺もごめん」
杏「うん?」
翔「期末のこと。ずっと待っててくれたらしいけど」
杏「過ぎたことはいいよ。だから、次の中間は一緒に勉強しよ」
翔「おう」
杏「待ってる」
翔「じゃあまた明日、おやすみ」
杏「あ、待って」
杏子の部屋を出るところで俺は杏子に止められる。
振り向いた先の杏子は爪先立ちをしながら目を瞑っている。
杏「……」
恥ずかしいが、そんなことを言っている場合じゃない。
杏「ん……」
軽く触れるようなキスだったが、時間が止まったような感覚だった。
杏「翔平……おやすみ」
翔「ああ、おやすみ」
杏子がドアを閉めて分かれる。
くそ……まだ心臓が頑張ってやがる。
尚「こんなところでチュウとか、見てくれと言わんばかりじゃねーか、ああ?」
獅「佳菜美がカメラ壊さなかったら撮ってたのに、ちくしょう!」
悠「いいもん見せて貰ったし、俺も寝るとするか」
泰「若いねぇ」
……は?
沙「おお、やりやがった」
舞「賭けは私の勝ちだな」
渚「まさか杏子が自分から行くとは思わなかったわ」
佳「キスってあんな感じにするんだ……」
瑞「ぺっ」
……まさか見られた?
泰「今お前はまさに『まさか見られた?』と思っているのだろうが……Exactly、その通りでございます」
翔「その通り……じゃねーよ、ていうか何でみんなこんなところにいるんだよ」
尚「あんなことがあった後に何もしないとか、お前はそんなヘタレじゃないだろ?」
翔「ち、ちくしょう!」
でも俺はこいつらのおかげで杏子との仲がさらに良くなったんだ。
だから……仕方ない……
翔「訳ねーだろ」




good end?

サスペンス-04

プルルルルルルル……
杏「電話?」
翔「俺が出るよ」
杏「ありがと」
翔「もしもし?」
悠「おお、翔平か」
翔「どうした悠貴?」
悠「例の件について報告があった」
翔「それでどうなんだ?」
悠「聞いて驚くなよ、事故にあった女性の旧姓は……ぐっ」
悠貴のうめき声が、続いて物が落ちる音が受話器から聞こえる。
翔「おい悠貴どうした? 大丈夫か?」
「くっ……くそっ」
返事は無く、代わりに悠貴と誰かが争う音が聞こえてくる。
杏「どうしたの?」
翔「悠貴が誰かに襲われたみたいなんだ」
杏「……っ!」
翔「悠貴の部屋に行ってくる。俺が戻るまで鍵かけて絶対に部屋から出るんじゃないぞ」
杏「うん……気をつけてね」
翔「ああ」

委員長と貴公子に続いて、まさか悠貴まで……そんなことだけは絶対にさせるものか!
俺は出せる限りの全力でホテルの廊下を駆け抜ける。
その際に会長達とすれ違ったが、そんなことに構っている暇など無い。
舞「おい翔平、血相変えてどうした?」
佳「ちょっと、待ちなさいよ」
瑞「これはやばそうな雰囲気」
舞「沙耶は翔平を追いかけてくれ、私達は万が一のことを考えて獅太郎達を呼んでから行く」
沙「おーけい、あたしの足の凄さ見せてやんよ」

翔「悠貴!」
走ってきた勢いそのままに悠貴の部屋に入る。
翔「……誰もいない?」
いや、ここで争いがあったのは部屋の惨状を見れば理解できる。
しかし、誰もいないとなると……。
沙「翔平!」
開けっ放しにしていたドアから沙耶が入ってくる。
沙「いったい何があったんだ?」
翔「いや、俺も詳しくは分からない。ただ、悠貴が襲われたみたいなんだ」
沙「誰に?」
翔「分からない」
沙「おーけい。でだ、悠貴はどこだ?」
部屋を見渡しながら沙耶が問う。
だがその返答を待たずに沙耶が続ける。
沙「窓……? ということは外か!」
部屋に残された血痕を辿って窓に行き着いた沙耶が言う。
翔「外って言ったってここは四階だぞ? そんなことある訳が……」
沙「おめーは一学期に何を見てきたんだよ」
そのまま窓から飛び降りようとする沙耶。
翔「待て、危険だ」
沙「貴公子に出来るんだ、あたしだってやってやるぜ」
静止を聞かずに沙耶が飛び降りる。
翔「くそっ、何考えてんだ」
追いかけようとドアから出ようとした時に会長達がやってくる。
舞「どうした翔平?」
翔「沙耶が窓から飛び降りた」
佳「沙耶ならやりかねないわね……」
舞「いやそういうことじゃなくてだな、何があった?」
翔「悠貴が襲われたらしいから、部屋まで駆けつけてきたんだよ」
佳「で?」
翔「血痕が窓に続いてるのを見て沙耶が飛び降りた」
舞「なるほどな。佳菜美は急いで沙耶を追ってくれ、あと泰知と瑞恵も一緒に行ってくれ」
佳「貴公子じゃないんだから窓から飛び降りれる訳無いでしょ?」
泰「すぐそこに非常階段がある訳だが」
瑞「飛び降りるとかありえないっしょ、常識的に考えて」
佳「あんたにだけは常識とか言われたくないわ」
そんなことを言いながら、三人は非常階段に消えていく。
舞「残った私達は部屋の中を調べるぞ」
翔「俺達も悠貴を探さなくていいのか?」
舞「四人も行けば十分だろ。だからこそ残った私達は別のことをするべきだ」
獅「また写真か?」
舞「うむ」
翔「……」
会長の言うことも筋が通っているので、黙って従う。
俺は獅太郎の邪魔にならないように部屋の中を調べる。
俺達の部屋と違うところは血痕が窓に続いていること、机の上の物が床に落ちていることぐらいか?
舞「ノーパソ君は即死だな……触るまでもない」
ということは犯人は悠貴しか知らないってことになるか。
舞「そういえば翔平、なぜ悠貴が襲われたって分かったんだ?」
翔「その時ちょうど悠貴と電話してたんだよ。そしたら争う音が聞こえてきて……」
舞「なるほどな……っと、これは悠貴のメモか。事件のことをまとめている様だから勝手に借りるとしよう」
翔「おいおい……」
舞「後でちゃんと断っておくさ」
獅「写真は一通り撮ったけど、どうすればいい?」
舞「そうだな……翔平は部屋の中見終わったか?」
翔「ああ」
舞「じゃあ、私達も外に出ることにしよう」

そして俺達は反対側の非常階段で倒れている悠貴を発見した。
頭から血を流していて意識も無い。
一刻を争う状況だったのでホテルの仮眠室に運び応急処置をした。
会長のおかげでなんとか命は助かったとの事だ。

獅「そういえば杏子はどうした?」
翔「部屋に居るように言ってある」
獅「そうか……姿が見えないから心配してたんだ」
舞「悠貴はホテルの人に任せて、杏子を迎えに行こう。もはや部屋の中も安全とは言えない」
翔「ああ」

翔「杏子! おい放せ、杏子! 杏子!」
獅「落ち着け翔平」
翔「落ち着いていられる訳ないだろ!」
佳「っ……!」
舞「だめだ、死んでいる」
会長の一言が俺から力を奪う。
沙「杏子……」
委員長の時と違い、部屋の入り口から杏子の姿が見えた。
それゆえに、みんな見てしまい……そして死というものを実感してしまう。
佳「杏子……杏子……」
獅「会長……撮った方がいいんですか?」
舞「いや、私が撮ろう」
獅「いえ……会長だけに重荷を背負わせる訳にはいきませんから」
舞「悪いな」
会長が話を進めている。
待ってくれ、杏子はまだ……まだ……
舞「翔平を連れて先に食堂に行っててくれ」
泰「会長も気をつけてくださいよ」
瑞「どちらかというと獅太郎の方を心配するべき」
俺は杏子を守ると誓ったはずなのに……
佳「ほら翔平、歩くことぐらいはできるでしょ?」
なのになんで……
沙「おめーも男だろ? 今だけでも耐えてみせろや」
ごめん、杏子……

食堂にみんなが集まっている。
しかし場を支配しているのは沈黙。
何か言おうとする雰囲気は感じられるが、誰も喋ろうとはしない……喋れる訳がない。
……どれほど時間が経っただろうか?
不意に会長が話しかけてくる。
舞「すまんが翔平、事件のことについて話してもらえるか?」
翔「あ、ああ……」
「「「……」」」
翔「最初、悠貴から電話があったんだ。犯人が誰だか分かったって」
佳「ちょっと、それ誰なの?」
翔「だけど、犯人の名前を聞く前に襲われたみたいで……聞いてない」
舞「その後は?」
翔「悠貴のことが心配で部屋を飛び出した」
沙「そんで、あたし達とすれ違ったと?」
翔「ああ……」
佳「だから私達のこと無視していったのね」
翔「悠貴の部屋に着いたけど誰も居なくて、それから沙耶がやってきて……」
舞「窓から飛び降りていったと。その後はどうなんだ沙耶?」
沙「何も見つけられなかったぜ。そんなこんなしてる間に佳菜美ちん達がやってきて二の二に分かれて悠貴のこと探したんだ」
舞「なるほどな。大体は理解した」
再び沈黙が場を支配する。
会長は悠貴の部屋から持ってきたメモを読んでいる。
翔「会長」
舞「なんだ?」
翔「読み終わったら貸してくれないか?」
舞「ほらよ、すでに読み終わってんぜ」
佳「それなんなの?」
舞「悠貴の部屋にあった事件のメモだ」
佳「次私にも貸してよ」
翔「ああ……」
悠貴のメモを読む。
翔「ほい佳菜美」
佳「あんがと」
メモの中身を思い出しながら事件について考える。
委員長が殺された時の謎は「ドアの鍵がかかっていて、かつ室内に鍵があったこと」「その上で20秒以内に委員長の部屋から十分な距離を取ること」の二つ。
悠貴が襲われた今、犯人探しを誰かに任せてられない!
佳「あはははは、やっぱりね」
舞「どうした佳菜美?」
佳「ねぇ翔平、犯人あんたでしょ?」
翔「は?」
佳「だってあんたのグループはあんたを残してみんな襲われてるのよ?」
翔「それだけで決め付けるのか?」
佳「それだけじゃないわ、他にあんただっていう証拠はあるわよ」
翔「言ってみろよ」
佳「あんたと私達がすれ違った時のこと覚えてる? その後私達は獅太郎達を迎えに行った」
翔「それで?」
佳「二人とも大浴場から出てきたとこだったわ」
翔「だからそれが?」
佳「まだ分かんない? みんなアリバイがあるってことなのよ」
翔「……」
佳「まだあるわ。悠貴の部屋に集まってからあんたの部屋に行くまでみんな複数で動いてた。途中沙耶のアリバイが証明できないけど、私達が階段を下りてる間ずっと悠貴のことを呼んでたから外に居たっては言える」
翔「つまり?」
佳「なんで男ってこう物分り悪いの? いい? みんなのアリバイがある中、誰が杏子を殺したの?」
翔「なん……だと……?」
佳「でもね、こう考えれば全て綺麗に収まるの。あんたが杏子と悠貴を襲った後に私達とすれ違う、そして嘘の証言をしたって考えればね」
翔「俺は嘘なんかついていない」
佳「じゃあ他にどんなトリックを使えばこんなこと出来るか言ってみなさいよ」
翔「くっ……」
佳「ほら言えないじゃない。嘘をつくなら犯人が分かったとか言わないことね」
翔「それは」
杏子が事件に関わっているから、だから。
……?
待てよ……。
一瞬の閃きが波紋を呼ぶ。
佳「それは……何?」
翔「静かにしてくれ」
その波紋は次々に広まり、そして綺麗に収まる。
佳「言い訳を考える時間ぐらいあげるわよ」
翔「いや……もう一人いるじゃないか、この犯行が出来る奴が」
そいつなら委員長の時の謎も解ける。
佳「おもしろいわね、言ってみなさいよ」
翔「犯人は……」