ある美術館のレストランでランチをしていたら、お隣のテーブルにご家族がやってきました。5才くらいの女の子と6才くらいの男の子の4人家族です。私の後ろで女の子がコートをパタパタと脱ぎました。テーブルの間隔が広いお店なので、それほど気にならなかったのですが、母親がすぐに、「そんなところでコートをバタバタ脱いではダメでしょ!もっとこっちで静かに脱ぎなさい」と厳しい声で注意。そして私にも、「すみません」と声をかけてくれました。桜


若いお母さんなのにしっかりしているわ、と私は感心。年齢に関係なくレストランやカフェなどで隣でバタバタと平気でコートやダウンまでも脱ぎ着する人の多いことに、配慮ってものはないのかしら、と思うことが多いからです。


若いお父さんとお母さんは、一日子どもをどう楽しませようかという内容の話をしているのですが、その間にも子どもに注意をし続けます。椅子を引きなさい、手を拭きなさい、熱いから待ちなさい、こっちも食べなさい、などなど。おとなしい子どもたちの声はまったく聞こえず、両親の、結構厳しい口調での、~しなさいという声が次々と聞こえてきて、だんだん隣にいる私は居たたまれなくなってきました。


そして子育て中の自分のことを思い出したのです。4才くらいの娘と二人で実家に遊びに行ったとき時、母は私に言いました。「○○ちゃんはちゃんとあなたの言うことを聞く子なのに、どうしてそんなに強い言い方をするの?」。強い言い方?してるかしら?「わざわざ言わなくてもよいようなことまで厳しく注意しすぎよ」と母。へー、私ってそんなに厳しかったんだー。目からウロコでした。毎日の子育てでそういう感覚は麻痺していたんだと反省しました。レストランの若いご両親も、二人の幼い子どもを育てている中で、常に必死で接しているからこそ、なかなか客観的にはなれないのだと思います。


黙って親の言う通りに行動する小さな兄妹を見ながら、「そんな風に厳しく言わなくても、おりこうさんな二人はちゃんと御両親の言うことをきいていますよ」と声をかけたいくらいでしたが、それもできず心の中で思っていました。周りのちょっとした言葉ってとても大事だと思うのですが、家庭によって正解は違うから他人は口を挟めない・・・。身内が感じて声をかけてあげてほしいな、と願うのでした。こんなことを思うのも、私自身の子育てが終わりに近づいてきたからでしょうね。桜



 ヴェナンツォ・クロチェッティ(1913-2003)は、ヨーロッパを中心に世界各国に多くのファンをもつ、現代イタリアを代表する具象彫刻の大家です。イタリア・ジュリアーノーヴァに生まれ、早くからその才能を認められ、36歳にしてサンピエトロ寺院正面レリーフ(1964年完成)の国際コンペに優勝することで高い評価を得ました。生誕100念を記念したこの展覧会では、女性像を中心とした人物像や動物像などの彫刻と素描33点を見ることができます。


私は初めてクロチェッティの彫刻を見ました。1960,70年代の女性像などは、伸びやかな身体のラインと生き生きとした動作がどれも見入ってしまうほど魅力的です。じっと見ていると、クロチェッティがどんな気持ちで対象を見つめていたのかが伝わってくるようでした。作家の眼と自分の眼が重なるような、こんな感覚は初めてでした。クロチェッテイの造る女性像は独特の眼の表情をしています。まぶたが薄く丸く大きな瞳は、私の知らない世界を見てきた異国の女性の瞳です。これまでどんな世界を見てきたのでしょうか。私には、景色の向こうにある実際には見えない、「揺るぎない何か」を見ているように見えました。アート



お母さんのための、「素敵女子」育て研究所

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 満開の桜を見上げてパチリ、残念ながら羽田空港国際線ターミナルのフェイクの桜です。本物の桜は開花が遅れているようで、目黒川沿いの桜はまだ固い蕾でした。 川の両側に桜並木が続き、写真のように桜のトンネルもある人気のお花見スポットですね。私のオススメ、目黒区美術館 も、この目黒川沿いにありますので、お花見と合わせて、ぜひ寄ってみてくださいね。 4月1日までは、『メグロアドレスー都会に生きる作家』。4月14日から6月10日は、『シャルロット・ペリアンと日本』の展覧会が開催されます。

以下、目黒区美術館HPより
『20世紀の建築とデザインに画期的な刺激をもたらしたシャルロット・ペリアン(1903-1999)は、巨匠ル・コルビュジエとその従弟ピエール・ジャンヌレとの共同作業を経て、建築とインテリアに数々の優れた家具を残したフランスの女性デザイナーです。1940年の初来日以降、たびたび日本を訪れたペリアンは、日本を愛し、また多くの日本人に愛されてきました。本展では、戦前戦後を通じて日本のデザイン界に多大な影響を与えたシャルロット・ペリアンと日本の関係に注目し、彼女の功績を振り返ります』

こちらの展覧会は楽しみです。桜は・・・14日はどうでしょうか。緑の中の美術館ですので、川沿いをお散歩しながらお出かけしてみてください。併設カフェもありますよ。

桜桜桜


お母さんのための、「素敵女子」育て研究所

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