セツナは楽しそうにルカの写真を撮り続けていた。
その様子を眺めていたセイは、小さく微笑む。
(本当に楽しそうだ……)
すると、セツナが勢いよく振り返った。
「よし!次は3人!」
「……はい?」
「ツリーの前でルカも一緒に3人で撮ろう!」
「えっ……ぼ、僕もですか?」
「当たり前でしょ。せっかく3人おそろいなんだから」
セツナは笑って言う。
その言葉に、セイは少し照れながらも、小さく頷いた。
「……分かりました」
クリスマスツリーの前へ並ぶ3人。
赤いサンタ衣装のセツナ。
同じくサンタ姿のセイ。
そして、クリスマス帽子とマフラーを身につけたルカ。
まるで本当の家族写真のような光景だった。
「じゃあ撮るよー!」
セツナは端末を構えたところで、ふと首を傾げる。
「そういえば、セルフタイマーとかないのかな?」
そのまま隣のセイを見る。
「セイ、知ってる?」
「いえ」
セイは首を横に振った。
「僕は普段使わない機能までは確認していませんので」
「そっか」
そう言いながら、セツナは端末を適当にタップしていく。
すると突然、端末の前へ半透明のウィンドウがふわりと浮かび上がった。
(第299話に続く)