「えっ!?なにこれ!」
目の前に現れたウィンドウに、セツナが驚きの声を上げる。
セイも画面へ視線を向ける。
「なるほど……」
表示された説明へ目を通し、小さく頷く。
「これは移動式の撮影ウィンドウですね」
「移動式?」
「はい。撮影画面を空中へ配置して、任意の位置から撮影できる機能のようです」
「へぇー!」
セツナが指先で軽く動かすと、ウィンドウも空中をふわりと滑るように移動した。
「わっ、動いた!」
「セルフタイマー機能もありますね」
「ほんとだ!」
セツナの目がぱっと輝く。
「えっ、この機能すごい!三脚がなくても撮れるんだ!これなら自撮りもしやすくなるね!」
「写真をよく撮る方には便利な機能かもしれませんね」
「よーし!じゃあ今日はこれを使って撮ろ!」
セツナはツリー全体がきれいに収まる位置へ撮影ウィンドウを固定した。
(第300話に続く)