そしてセツナが端末をしまおうとした、その瞬間――
「……あっ!」
「どうしました?」
「ルカのごはんも撮らなきゃ!」
セツナは慌てて向きを変え、床の特別メニューに端末を向ける。
そして、うさぎの形のりんごが添えられたプレートをパシャリと収めた。
「よし。これでいいかな?……って、ちょっと待って。横でお座りしてるルカが可愛すぎる!」
ごはんの横でじっと待っているルカの愛らしい姿に、セツナが吸い寄せられる。
「ルカ、そのままねー」
「うん。ルカ、いいこでまってるー!」
メニューとルカが並んだ愛らしい姿を、逃さずもう1枚撮影する。
「うん!これでバッチリ!」
ようやく満足したセツナが端末をしまうと、2人は飲み物を手に取り、「乾杯!」と言いながら、グラスを軽く触れ合わせた。
(第294話に続く)