「よし、それじゃあ始めよっか!」
セツナが笑顔でクラッカーを手に取る。
「せーの!」
パンッ!
部屋の中へ軽快な音が響き、色とりどりの紙テープがふわりと舞う。
「わぁーー!」
ルカが嬉しそうに飛び跳ねる。
「メリークリスマス!」
「メリークリスマスです」
「めりぃくりすますー!」
そのまま席に着こうとしたところで、セツナが「あっ」と声を上げた。
「ちょっと待って!」
「?」
「せっかくこんなにおいしそうにできたんだもん。食べる前に写真撮っておきたい!」
「写真……ですか?」
「うん。クリスマスの記念!」
セツナは端末を取り出し、料理が1番きれいに見える角度を探しながらテーブルの周りを少しだけ移動する。
焼き立てのローストチキン。
彩り豊かな副菜。
湯気の立つスープ。
食後のケーキ。
テーブルいっぱいに並んだ料理を何枚か撮影すると、満足そうに微笑んだ。
(第293話に続く)