セツナのおそろいという言葉に動揺したまま、セイは思わず口を開いた。
「え?あの…」
「じゃあ決まりだね」
数秒後。
《衣装変更完了》
「わあ!セイもサンタの衣装似合ってるよ!」
「わー!セイくんも、さんたさんだー!」
ルカが大喜びで飛び跳ねた。
セイは無言で自分の姿を見下ろす。
赤と白のサンタの衣装。
頭には帽子まで付いていた。
「似合う似合う!」
「そうでしょうか……」
「うん!」
セツナは楽しそうに笑う。
ルカもセイの周りをぴょんぴょん跳ね回っていた。
こんな格好をするのは初めてだった。
本来なら恥ずかしいと思うはずなのに、目の前で笑うセツナとルカを見ていると、不思議と悪い気はしなかった。
(第283話に続く)