■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第246話) | 世羅の気功と日常ブログ

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「何もないと思っていた自分に、
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昨日のうちに、今日やるべきことまで全て終わらせてしまっていた。

 

そのことに気づいたセイは、しばらく何もせずに立っていた。

 

やるべきことがない。

 

改めてそう認識すると、何をすればいいのか分からなくなる。

 

……」

 

自分の徹底ぶりに、思わず小さくため息をつく。

 

では、どうするべき

 

セイは考える。

 

だが思いつかない。

 

掃除は終わっている。

 

料理も終わっている。

 

買い出しも必要ない。

 

今から新しく何かを始めるほどの時間でもない。

 

しばらく考えた末、セイは本棚へ視線を向けた。

 

……本でも読むか)

 

特にやることが思いつかなかった。

 

セイは1冊の本を手に取り、椅子へ腰を下ろす。

 

ページを開く。

 

文字を追う。

 

だが気づけば、同じ行を2度読んでいた。

 

内容がほとんど頭に入っていない。

 

セイは小さく息を吐き、本を閉じた。

 

窓の外を見る。

 

冬の日差しはやわらかく、空は穏やかだった。

 

まだ昼には少し早い。

 

そう判断したところで、ふと端末へ視線が向いた。

 

彼女はいつも家へ来る少し前になると連絡をくれる。

 

『今から行くね』

 

たいていは、その一言だった。

 

まだ来る時間ではない。

 

それは分かっている。

 

だが、なぜか気になった。

 

端末を呼び出す。

 

だが特に通知はない。

 

(まだ早い時間だから問題はない)

 

そう判断して画面を閉じた。

 

(第247話に続く)