だが、セツナと出会ってからは違った。
拠点ができた。
ルカが来た。
彼女に勧められた日課も増えていった。
最初は、ただ時間をやり過ごすためのものだったはずだ。
けれど、いつの間にか違っていた。
また会う約束がある。
次に来た時に話すことがある。
見せたいものがある。
報告したいことがある。
そんな当たり前のことが、少しずつ日常になっていた。
プチトマトも『幸せの種』も、彼女が来る日を考えて世話をしている自分がいた。
気づかないうちに自然と、当たり前のように、自分の日常の中に、彼女がいた。
(第221話に続く)