■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第178話) | 世羅の気功と日常ブログ

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セツナの言葉を聞き、セイの胸は重くなった。


けれど、その感覚を意識の外へ無理やり押しやるようにして、言葉をしぼりだす。

 

……大丈夫です」


そして少し間を置いて、セツナを安心させるように言葉を付け足す。


…ルカも一緒ですから…

 

セツナは、どこか安心したように笑顔を見せる

 

「そっか。それなら安心だね

 

…はい…」

 

少し間が開いた後、セツナが言葉を切り出す。

 

じゃあ、今度こそ本当に帰るね」


「はい。今日は……ありがとうございました」

 

「こちらこそ」

 

玄関先で、軽く手を振る。


ドアが閉まる直前、もう1度だけ、セツナが振り返った。

 

「またね、セイ」

 

……はい。また」

 

ドアが閉まる音がして、家の中が、急に静かになる。

 

ルカが、きょろきょろと辺りを見回してから、セイの足元にすり寄ってきた。

 

「セツナちゃん、かえっちゃったね」

 

……そうだね」

 

セイは、ルカの頭を撫でながら、その場にしばらく立ち尽くしていた。

 

胸の奥に残るのは、ぽっかりとした空白と、その奥に滲む、あたたかい余韻。

 

寂しい、という言葉にするには、まだ早い。


でも、確かにそこに、何かが残っていた。

 

21日間……)

 

ふと浮かんだその数字を、セイは静かに飲み込む。

 

けれど、その重さだけは、胸の奥に残り続けていた。

 

(第179話に続く)