■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第166話) | 世羅の気功と日常ブログ

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「何もないと思っていた自分に、
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セツナは、不安げにセイの様子を見つめていた。


そして、その表情をじっと見てから、静かに言う。

 

「無理しなくていいよ。ちょっと、ここ離れよっか」

 

その一言に、セイはほっと息を吐いた。

 

……すみません。お気遣い、ありがとうございます」

 

セツナは首を横に振る。

 

「謝らなくていいよ。近くにカフェもあったはずだし、少し休もう」

 

セイは小さく頷いた。


そして、もう1度だけ、名残惜しそうにイルミネーションへ視線を向ける。

 

光は変わらず、静かにそこにあった。

 

――けれど、その光を見つめた瞬間、胸の奥が、また小さくざわついた。

 

……やっぱり)

 

理由は分からない。


確信もない。

 

ただ、何かが、ここにある――


そんな感覚だけが、セイの中に残っていた。

 

(第167話に続く)