■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第149話) | 世羅の気功と日常ブログ

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ルカは小さな尻尾を振りながら、テーブルの隅から楽しそうに2人の作業を見つめている。

 

包丁の音や、まな板を叩く小気味いいリズムが、静かなキッチンにやわらかな活気を生み出していた。

 

テーブルの隅にいたルカが、トコトコと足元まで寄ってくる。


セイは優しく視線を移し、静かに尋ねた。

 

「ルカ、何食べたい?」

 

「今日たべたお野菜がいい!」

 

元気いっぱいに答えるルカの姿が微笑ましく、セイは思わず口元を緩める。


胸の奥が、ほんのりと温かかった。

 

2人は自然に役割を分けながら、手際よくシチューを作っていく。

 

コトコトと鍋の煮える音。


少しずつ広がっていくシチューの甘い香り。


時折交わされる何気ない言葉。

 

そのどれもが、静かな家の中に、穏やかな時間をゆっくりと積み重ねていった。

 

セイはシチューに合わせて野菜たっぷりのサラダを盛りつけ、ルカの分も忘れずに小皿へ並べる。

 

そして、2人分のシチューをよそい、食卓へ運んだ。

 

「それじゃ食べよっか」

 

「はい、ではいただきましょう」

 

その言葉と共に、セイの胸にも自然と安堵が広がっていく。

 

(第150話に続く)