■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第147話) | 世羅の気功と日常ブログ

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頂上に着き、スキーを履きながらセツナが少し身を乗り出して言う。


「わぁ……雪の上、すごくきれいだね」


「はい、静かで、特別な時間が流れています」


セイは静かに微笑む。

 

滑り始めると、風が顔に当たり、雪の匂いと冷たさが心地よく感じられる。

 

スキー板の感触が雪面を通じて伝わり、2人は自然に同じペースで滑った。

 

途中で少し止まり、景色を眺めながら呼吸を整える。

 

ゴール付近の休憩所で、2人は温かい飲み物を手に取り、ゆっくりと手を温める。


「滑るだけじゃなくて、こうして景色を楽しめるのもいいね」


「はい、少し立ち止まると、雪の静けさがより感じられます」


セツナは笑顔でココアを口に運び、セイも同じくマグを手に取り、温かさにほっとする。

 

休憩所の窓から外を見ると、ライトアップされたゲレンデに雪がきらきらと反射している。

 

2人は互いに目を合わせ、短く笑った。


小さな会話と笑い声が、雪の夜にそっと溶けていく――

 

急ぐ必要のない、特別な時間が、ゆっくりと流れていった。

 

(第148話に続く)