2人が並んで歩いていると、セツナがふと足を止める。
「ねえ」
振り返るようにして、セイを見る。
「せっかくだし、ルカのも何か見ていかない?」
その言葉に、かごの中で耳がぴくっと動いた。
セイは一瞬だけ考えてから、
「……そうですね。留守番になりますし」
と小さく頷く。
「何かあった方が、退屈しないかもしれません」
そう言うと、ルカが、ぱっと顔を上げる。
「おかいもの!」
セツナがくすっと笑う。
「よかったね、ルカ」
「うん!」
かごの中で、小さく体を揺らしている。
その様子を見て、セイはわずかに目を細めた。
「……では、見ていきましょうか」
そう言いながら、3人で、そのまま店内の奥へと進む。
(第139話に続く)