昼は軽く済ませ、午後は特に大きなことはしなかった。
少し体を動かし、本を開いて、数ページだけ読む。
集中していたわけではないが、ページは進んだ。
夕方になり、また食事の時間が来る。
ルカは新しいクッションの近くで過ごし、そのまま眠ってしまいそうになるのを、起こしてご飯を食べさせる。
夜。
灯りを落とし、静かになる。
布団に横になったとき、ふと、頭の片隅をかすめるものがあった。
明日は、本来なら、セツナが来るはずだった日だ。
その考えは、すぐに形を持たずに消える。
理由を探すこともしなかった。
ルカの寝息が、部屋の中に小さく響いている。
それを聞きながら、セイは目を閉じた。
(第112話に続く)