■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第112話) | 世羅の気功と日常ブログ

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「何もないと思っていた自分に、
小さな“できた”がくれた喜び」を
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4日目の朝も、世界は昨日までと変わらずに動き出していた。

 

朝、いつもの時間に目を覚ます。


体はいつも通りに動いた。

 

着替え顔を洗う。

 

ルカの食事を用意した後、自分も簡単な朝食を作り1人で静かに食べる。


片づけまで含めて、すべてが滞りなく進む。

 

庭に出て、『幸せの種』とプチトマトを確認する。


プチトマトの芽は昨日とほとんど変わらない。


それでも、そこにあることを確かめてから部屋に戻った。

 

暖炉の前を通ると、自然と視線が向く。


オーナメントは昨日と同じ位置に並んでいる。


増えてもいないし、減ってもいない。

 

それを確認しただけなのに、胸の奥に、わずかな引っかかりが残った。

 

……)

 

理由を探そうとして、やめる。

 

本当なら、今日はセツナが来る日だった。


3日に1度。


気づけば、それが生活のリズムになっていた。

 

寂しい、と言うほど強い感情ではない。


ただ、いつもあるはずのものが、今日は無い。

 

……少し、寂しいのかもしれないな)

 

そう自覚したところで、どうすればいいのかは分からなかった。

 

その足元で、ルカが静かに近づいてくる。


何も言わず、すりっと足に身体を寄せてきた。

 

……ルカ?」

 

返事はない。


ただ、その動きがやけにやさしい。

 

「ありがとう」

 

撫でると、ルカは満足そうに目を細めた。


胸の奥の引っかかりが、少しだけ和らぐ。

 

(第113話に続く)