3日目の朝も、昨日と変わらない静寂の中で訪れた。
朝、目を覚ます。
着替えて、顔を洗う。
体が勝手に動くように、いつもの順番をなぞる。
庭に出て、『幸せの種』とプチトマトの鉢を確認する。
『幸せの種』は、相変わらず土のままだ。
変化はない。
プチトマトの葉は張りがあり、昨日と同じように元気そうだった。
軽く水をやってから、家に戻る。
朝食の準備をしながら、ルカに声をかける。
「ルカ、今日の朝ごはんはどうする?」
「んー……にんじんがいいな」
「わかった」
包丁を動かしながら、自分の分とルカの分を用意する。
このやり取りも、もう特別なものではなくなりつつあった。
食べ終え、片付けをする。
それで朝のひと区切りがつく。
(第110話に続く)