■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第106話) | 世羅の気功と日常ブログ

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「何もないと思っていた自分に、
小さな“できた”がくれた喜び」を
テーマに、気ままに想いのままに
書き綴るブログです。

今朝も、しんと静まり返った朝の光の中で、セイは目を覚ます。

 

それからいつも通り、着替えて、顔を洗う。

 

淡々と、けれど1つひとつの動作を確かめるように、いつもの順番で済ませていった。

 

庭に出て、『幸せの種』とプチトマトの鉢を確認する。

 

『幸せの種』は、まだ土のままだ。

 

芽吹く気配も、色の変化もない。

 

それでも、自然とそこへ目が向いた。

 

プチトマトの方は、相変わらず元気そうだ。


葉の色を確かめてから、軽く水をやる。

 

部屋に戻ると、視線が暖炉の方へ向かう。


そこに並ぶ装飾は、昨日と何も変わっていない。


増えてもいないし、減ってもいない。


それを確認して、視線を外す。

 

朝食の準備を始める前に、ルカに声をかける。


「ルカ。今日の朝ごはん、何がいい?」


ルカは少し考えてから言った。


「にんじんがいいな。あと、キャベツも」


「わかった。じゃあ、それで」

 

自分の分と、ルカの分を一緒に用意する。


切る量が少し増えるだけなのに、台所に立つ時間が、昨日より長く感じられた。

 

一緒に食べて、片付けをする。


その流れが、途切れずに続く。

 

(第107話に続く)