セツナが受注ボタンを押すと、2人の周りに光が広がった。
《冬の創造祭:雪だるまコンテスト(初級)》
《報酬:マネー+スノーフレーク・チャーム(小)》
受注の表示が浮かび、淡い雪のエフェクトが2人を包む。
ノースエリアの雪原は、一面の白に包まれていた。
踏みしめるたびに、雪が小さく鳴る。
「わあ……きれい」
セツナがそう言って、ゆっくりと周囲を見渡す。
「冬イベント用に、景観も少し調整されているみたいですね」
「なるほど〜。だからこんなに雰囲気いいんだ」
クエストガイドが表示され、雪だるま制作の工程が簡潔に示される。
素材集めから、ベース作り、デコレーション、写真提出まで。
「思ったより本格的だね」
「ですが、初心者向けと書いてあります」
「じゃあ安心だね。それじゃあ早速2人で作ろうか」
そう言って、セツナは雪をすくい上げる。
セイも隣で、同じように手を伸ばした。
(第80話に続く)