セイは、セツナと暖炉のまわりに飾られた装飾を見ながら、ふと言った。
「セツナさん。よろしければ、お茶でもどうですか?」
「うん、いただこうかな。ありがとう」
「コーヒー、緑茶……あとは、ハーブティーも数種類揃えておきました。飲みたいものはありますか?」
「色々そろえてくれたんだね……じゃあ、今までとは別のハーブティーで」
「承知しました」
丁寧に淹れられたハーブティーを受け取って、セツナは小さく息をついた。
「……落ち着くね、これ。好きかも」
「気に入っていただけて良かったです」
少し静かな時間が流れる。
やがてセツナがカップを置いて、セイを見る。
「ねぇ、今日は何かやりたいことある?」
セイは軽くまばたきした。
「特にはありませんが……セツナさんは?」
「うーん、特別に決まってることはないんだけどね。私、この世界に来た理由って、今までやったことないこと、体験したことないことをやってみたいって思ったからなんだよね。だから、そういうのやってみたいなって」
セイは柔らかく頷いた。
「でしたら……広場のクエストボードを見に行きますか?期間限定のイベントがいくつか増えているようです」
「そうなんだ?じゃあ見に行こうか」
そう言って2人は広場のクエストボードを見に出かけることにした。
(第78話に続く)