■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第65話) | 世羅の気功と日常ブログ

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「何もないと思っていた自分に、
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朝、いつもの時間に目が覚める。

 

セイはすぐには起き上がらず、しばらくの間、ぼんやりと天井を眺めていた。

 

……今日は、セツナさんが来る日だな……

 

その無意識の一言が、の中でいやに鮮明に響いた。

 

その瞬間、半分眠っていた意識がすっとハッキリしていく。

 

ベッドから抜け出すと、いつもの通りに着替え、顔を洗う。

 

そして、この3日間でもはや完全にルーティーンとなってしまった、庭への確認へと足を向けた。

 

その後、一通り庭の確認を済ませたセイは、簡単に朝食を済ませ、小さな掃除をする。


特別なことは何もない。

 

ただ、迎える準備だけ。

 

……ちゃんと見てもらえるだろうか

 

プチトマトの種、『幸せの種――


この3日間、自分が気を配って世話をしてきた小さな生命たち。


期待と少しの緊張が入り混じる。

 


数時間後、チャイムが鳴る。


セイが扉を開けると、セツナの顔がすっと現れた。


「こんにちは、セイ」


「こんにちはセツナさん、来てくれて嬉しいです」


自然に出た言葉の奥で、胸の奥が少し高鳴る。

 

セツナは自分の上着を、当たり前のように2人のクローゼットにかける。


セイは静かにその様子を見守る。


……自然に、ここに置いてくれているんだな)

 

上着を納め終わったセツナが振り返る。

 

そういえばさ、プチトマトとかお水とかやってるの?」

 

セツナが何気なく庭を見ながら言う。

 

「はい、今朝は1度、水をやりました」

 

セイが答える。

 

「あ、お水、やったんだ。そっかー…じゃあ私、やることないね」

 

「すみません。今度からはセツナさんが来られる日は、セツナさんにお任せした方がいいでしょうか?」

 

「いやいいよいいよ。このはセイが暮らしてるんだからさ。全部セイに任せるよ」

 

「はい、承知しました

 

そのあと2人で部屋に戻る。

 

(第66話に続く)