■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第59話) | 世羅の気功と日常ブログ

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「何もないと思っていた自分に、
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彼女を見送ってから3日後の朝。


セイはいつも通りの時間に目を覚ました


そして起き上がり、顔を洗い、軽く身支度を整えた。


キッチンに立ち、先日買ってきた材料を使い、簡単な朝食を用意する。


特別なものは何もない。


それで十分だと、セイは思った。

 

食事を終え、食器を流しに置く。


ふと、庭に目が向く。


――あの種、どうなっただろうか。


数日前に植えた『幸せの種』。

 

まだ芽は出ていないはずだ。


だが、無意識に確認したくなる。

 

庭へ出る。


見た目には変化はない。


セイは軽く土を押さえ、湿り具合を確かめる。


乾きすぎてもなく、湿りすぎてもいない。


それだけ確認して、部屋に戻る。

 

今日は彼女が来る日だ。


だからといって、特別な準備をするわけではない。


ただ、少しだけ彼女がここにいる時間を想像しながら、静かに自分の時間を過ごす。

 

操作端末が小さく反応する。


〈今からそっちに向かうね〉


短い通知に、セイは軽く返信する。


〈了解です。お待ちしています〉

 

ほどなくして、インターホンが鳴った。


少し間を置いて玄関へ向かうと、扉の向こうにセツナが立っている。


「来たよー」


「いらっしゃいませ、セツナさん。お待ちしていました」


「お邪魔します」

 

セツナが部屋に入り、また上着を脱ぐ。

 

今度は、セイの方から言葉を出した。

 

……やはり、服をかける場所はあった方が良いでしょうか」

 

セイ、考えてくれてた?」

 

1人では不要でしたが2人で使うなら、不便かと」

 

「だよね」

 

セツナはすぐ納得する。

 

「じゃあ、ポイント貯めよ。共同作業で」

 

「はい。何か、生活に役立つ作業が良いかと」

 

少し考えて、セイは提案する。

 

「庭に、何か植えませんか」

 

「庭?」

 

幸せの種だけでなく、例えばミニトマトなど。手間が少なく、失敗しにくいものが良いかと」

 

うん、いい

 

セツナは楽しそうに頷く。

 

「サラダに入れたら美味しそうだしね」

 

「では、道具と種を買いに行きましょう」

 

そう話し合い、2人は早速、買い物に出かけることにした。

 

(第60話に続く)