■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第40話) | 世羅の気功と日常ブログ

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「何もないと思っていた自分に、
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――材料を買いに、街へ出る。

 

歩き慣れたはずの街は、どこか違って見えた。

 

街灯や建物の縁が、淡く光っている。

 

「なんか、明るいね」

 

「季節演出、でしょうか」

 

その光景を目にした瞬間だった。

 

セイの胸の奥に、ざわり、とした感覚が走る。

 

理由は分からない。

 

ただ、似ている。

 

何かに。

 

……セイ?」

 

セツナが振り返る。

 

「どうかした?」

 

「いえ……少し、ぼんやりしていただけです」

 

「そっか」

 

深く踏み込まれることはなかった。

 

……大丈夫だ)

 

そう思いながら、光から視線を外す。

 

「じゃあ、まず材料だね」

 

2人で並んで市場エリアを歩く。

 

きのこ売り場で、しめじとエリンギを選び、次に明太子。

 

「きのこはこのくらいでいいかな」

 

「はい。十分かと」

 

必要な食材を一通りそろえたところで、セツナがふと思い出したように言った。

 

……ねえ。料理するなら、エプロン必要じゃない?」

 

「確かに、その方が実用的ですね」

 

近くの雑貨店に立ち寄る。

 

壁にかかったエプロンを眺めながら、セツナは少し楽しそうだ。

 

「私はこれかな。あんまり派手じゃないやつ」

 

……では、僕はこちらを」

 

セイが選んだのは、装飾の少ない落ち着いた色合いのものだった。

 

「意外とちゃんとしてるね」

 

「実用性重視です」

 

エプロンを購入し、再び共有拠点へと戻る。

 

(第41話に続く)