各部屋を簡単に確認した後、共有拠点のキッチンを前にして、2人は並んで立っていた。
「ポイント、ゼロからだね」
セツナが、画面を見ながら言う。
《特別ポイント:0 / 1000》
「増やさないと、何も拡張できませんね」
「だよねー。どうやって増やすんだっけ?」
「共同作業や、特別イベントだそうです」
「じゃあさ」
セツナは少しだけ考えてから言った。
「一緒に何かやってみよっか。どうせなら、ちゃんと役に立つやつ」
セイは一瞬考える。
「……料理はいかがでしょう」
「料理?」
「材料を買って、作って、一連の作業を一緒にやれば、条件は満たせるかと」
セツナはすぐに納得した顔になる。
「いいね。私も食べれるし、時間も無駄にならない」
やはり、合理的だ。
「じゃ、何作ろっか」
セツナがキッチン台にもたれかかる。
「初めてですし、簡単なものがいいですね」
「そうだね。じゃあパスタとか?」
「良案です」
「洋風と和風、どっちにする?」
一瞬だけ、考える。
「……和風、でしょうか」
「うん、いいね。じゃあ和風の何にする?」
セイは少しだけほっとしながら答える。
「きのこ系か、明太子などが扱いやすいかと」
「それじゃあ両方入れちゃえば?」
「あ……」
一瞬、意外そうな表情。
「きのこと明太子、ですか」
「そう。初めての共同料理なんだし、多少の贅沢もいいと思わない?」
「……確かに、そうですね」
少し口元が緩む。
「では、きのこ明太子パスタにしましょう」
「決まりだね!」
(第40話に続く)