朝食をとり、身支度を整える。
昨日よりも身体には使った感覚が残っているが、嫌な疲れではない。
むしろ、ちゃんと休んだ実感があった。
「今日は、昨日の続きになるけど、無理はしないで、確認だけ」
「了解」
「はーい」
3人は再び、探索エリアへ向かった。
昨日ほど歩かず、昨日見つけたポイントをなぞるような調査。
「ここは異常なし」
「数値も安定してる」
「霧の濃度も、基準値以内ですね」
セイは視界に表示された情報を確認しながら、淡々と報告した。
霧が発生していた中心域から少し離れた地点。
昨日確認したポイントを起点に、3人は範囲を少しずつ広げて調査を続けていた。
「昨日は、目立った反応はなかったもんね」
ミズキが周囲を見回しながら言う。
「だから今日は“周辺込み”で潰していく感じかな」
「うん」
セツナがうなずき、慎重に足元を確認しながら進む。
しばらく進み、異変の元になっていると思われる場所へ辿り着く。
前方の一角だけ、薄く霧が溜まっていた。
「……あれ?」
(第32話に続く)