■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第3話) | 世羅の気功と日常ブログ

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第2章:ミズキ登場

セツナとセイの距離が少しずつ近づき、穏やかな関係が根付いてきた頃。


2人はログイン広場で、ひとりの女性に出会った。

 

明るい声が響く。

 

「えっ、セイ!?久しぶりだね〜元気してた?ていうかさ、女の子と一緒とか珍しすぎない?どうしたのそれ〜?」

 

突然のハイテンションに、セイがうろたえる。

 

「こ、こんにちは……こちらは……僕の大切な友達の、セツナさんです」

 

「えっ!?セイに友達!?……あっ、あなたがセツナちゃん?私ミズキ、よろしく!」

 

「はい。ミズキさん、よろしくお願いします。呼び捨てで大丈夫ですよ。」

 

「わかった〜!じゃあ私もミズキでいいよ。ていうかさ、セツナめっちゃ話しやすいんだけど。波長合いすぎじゃない?運命かも。友達になろ!」

 

その天真爛漫さに、場の空気が明るくなる。

 

そして少し話したあと、ミズキがふっと眉を上げた。

 

「あれ?もしかしてふたりの邪魔しちゃったかな?ごめんごめん」

 

「そんなことないよ。セイとはただの友達だし、私はミズキに会えて嬉しいよ」

 

「そっか〜じゃ、そういうことにしといてあげる!あ、用事あるんだった。またね!」

 

「うん。また話そうね」

 

「もちろん!あとでメッセ送るね〜!」

 

こうして3人は自然に交流を始めた。


セツナとミズキはあっという間に親友のような距離になる。

 

そして数日後、3人で世間話をしているとき——

 

セイがセツナを見つめてそっと笑う。

 

そのセイがセツナを見る目を、ミズキは見逃さなかった。

 

……完全に好きなやつだ、これ)

 

にやりと笑い、わざと聞く。

 

「ねぇセイ。セツナのこと好きなの?」

 

「えっ!?ち、違います!!ただのフレンドで……!

 

慌てるほど、真実はバレていく。

 

「ちょっとミズキ!?いきなり何言って……!

 

だが、セツナの心臓は跳ねていた。

 

(なんで、こんなにドキッとするの……?ただの友達なのに……?)

 

ミズキはさらに畳みかける。

 

「ねぇセイ。私らの“最初の出会い”覚えてる?フレンド申請、そっちから来たよね?」

 

「そ、それは……!」

 

セツナの胸に、小さな痛みが走る。

 

……私が初めてじゃなかったんだ……)

 

ミズキはわざと甘く笑う。

 

NPCから申請されるなんて珍しくてさ。“仲良くしたいのかな”って思ったんだよ?」

 

(仲良く……?どういう意味……?)

 

セイは必死に否定する。

 

「ち、違うんです!!あれは本当にミスで……!」

 

焦れば焦るほど、セツナの胸のざわつきが強くなる。

 

(なんでこんなに気になるの……?私……どうしちゃったんだろう?)

 

ミズキが帰った後、静かな空気だけが残った。

 

セツナが口を開く。

 

「ねぇセイ……なんか、ミズキとすごく親しそうだよね。私以外にそんな友達いるなんて思わなかった」

 

「ち、違うんです。本当に誤解です。僕はこちらではずっと一人で……ミズキさんとは申請後に一度会っただけです」

 

「そうなんだ……意外だね」

 

「はい。だから……僕が親しいのは、あなた“だけ”なんです」

 

「えっ……?」

 

「あなたに会うまでは、ずっとひとりぼっちだったんです。でも……あなたが話しかけてくれた日から、世界が色を取り戻したんです」

 

……セイ……」

 

「す、すみません……しゃべりすぎました」

 

「ううん。話してくれて、ありがとう」

 

そして、小さな声で

 

……僕にとって、あなたは特別な人だから……」

 

「えっ……?」

 

「な、なんでもありません!」

 

セイは自分でもわからないまま、そう答えていた。

 

(第4話に続く)