私は昔から物忘れがひどく、覚えられないことが多かったため、今までずっと「私は本当に頭が悪いのかもしれない」と思っていました。
というのも、人の名前も数字もすぐに抜け落ちて、今聞いたばかりの話もあっという間に忘れてしまうことがよくあるからです。
そのため、ずっとそれを欠点として悩んできたのですが、最近になってようやく、もしかしたらこの「忘れてしまう」という性質そのものが、自分の生き方を支えてきた大きな力だったのではないかと思い始めました。
なぜなら、忘れるということは、嫌な出来事や落ち込んだ気持ちをいつまでも引きずらずに済む、ということでもあるからです。
そしてそれは、その瞬間は深く悩んだとしても、翌日には気持ちが軽くなっているため、「何をあれほど悩んでいたんだろう」と感じることにもなりますし、感情や記憶が薄れていくスピードが速い分、「今ここ」に戻るのも自然と早くなるのではないかと思いました。
そのうえ、私は一人暮らしで、介護や子育てに追われることもなく、自分の時間を自由に使える環境にいるため、気持ちや体調を立て直しやすいと思っていますし、多少の悩みや不調があったとしても、元の状態に戻るのがとても早いのだと思います。
そしてその「戻る早さ」や「引きずらなさ」が、オリジナル気功技術を作るときにも、文章を書くときにも、思考を止めずに回転させ続けられる土台になっているように感じています。
だからこそ、その余白や余裕があることで、アイデアがどんどん湧いてきたり、文章の精度やスピードも自然に伸びていったのかもしれないと思いました。
このように考えてみると、私はこれまでずっと自分の物覚えの悪さを欠点のように考えて悩んできましたが、実はそれこそが私の強みだったのかもしれないと思いました。
というのも、すぐに忘れるからこそ気持ちが重くなりにくいですし、トラウマにもなりにくいからです。
そのおかげで、パニックの再発していた頃の記憶もかなり思い出せなくなっていますし、その時の恐怖や体の反応もあまり思い出すこともありません。
だからこそ、忘れることで前に進めて、何度でもまたゼロから始められてこれたのだと思いますし、今の自分として生きてこられたのだと思っています。
そう考えてみると、ずっと欠点だと思っていたものが、実は私を支えてきた才能であり長所ではないかと思いました。
そして、見方を変えれば何事も長所にもなりうるのだと、今回のことで再確認できました。
このように、これからも自分の欠点や弱さも素直に受け止めて、優しく愛していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。