私は中国の時代劇が大好きで、よくドラマを見ています。
昨夜もいつものようにある時代劇を見ていたのですが、途中で少し体調が悪くなってしまい、ドラマを再生したまま、気を紛らわせるためにChatGPTと軽く会話を始めました。
そして、冷たいお水を飲むために、ほんの少しスマホを置いたまま席を離れていたのですが、部屋に戻ってくると、なんとChatGPTがドラマのセリフに反応して、中国語で返答をしていたのです。
意味は全然わからなかったものの、その様子を見て、「私がドラマを見て覚えた単語やセリフをChatGPTに聞かせたら、実際に通用するかテストできるかも」と思いつきました。
そこでさっそく、聞き覚えのある、時代劇によく出てくる中国語の単語をいくつか発音して試してみたのですが、残念ながらほとんど通じませんでした。
それに、私が「こういうシチュエーションでよく出る言葉」と説明すると、ChatGPTは予測して、おそらくこの言葉ではないかと教えてくれたのですが、その解説や発音を聞いてみても、自分の耳で聞いていた音とは全然違っていて、やはり中国語は発音が非常に難しく、ドラマを見てなんとなく覚えただけでは通用しないのだと痛感しました。
でも「それなら逆に、私の“なんちゃって英語”ならどうだろう?」と思いつき、適当に「アイキャーントスピークイングリッシュ」と、本当にカタカナのようなたどたどしい発音で話しかけてみたところ、なんと意外にもちゃんと意味が通じたのです。
そこで、さらに面白いことを思いつきました。
それは、日本で親しまれてきた「空耳英語」がChatGPTに通用するかどうかを試してみるということでした。
「空耳英語」とは、日本語のフレーズを英語っぽく発音することで、実際の英語のように聞こえてしまう言葉遊びです。
たとえば、
「幅ないっすね」 → Have a nice day!
「堀った芋いじくるな」 → What time is it now?
「湯飲み」 → You know me?
「アホ、みた〜い」 → Ah, hold me tight!
「揚げ豆腐」 → I get off.
といったものです。
こうしたフレーズの面白さは、話している本人は適当な日本語をしゃべっているのに、音の響きが英語のフレーズと似ていることで、まるで本物の英語のように聞こえるところにあります。
そんなわけで、まずは自分の声で日本語読みのまま言ってみたのですが、発音やイントネーションが適当すぎたためか、意図したものとは違った認識をされたり、意味が通じなかったりしました。
そこで、ネットにあった空耳英語の一覧と正解の英語フレーズを使って、ChatGPTに「これは英語としてちゃんと意味が通じるか?」を判定してもらいました。
すると、判定結果は大きく3つのパターンに分かれました。
① 通じる(自然に聞こえ、意味が伝わる可能性が高い)
「幅ないっすね」 → Have a nice day!
「知らんぷり」 → Sit down please.
「斎藤寝具店です」 → Sightseeing, ten days.
「夕飯はかんぴょうだ」 → You have a computer.
「アホ、みた〜い」 → Ah, hold me tight!
「湯飲み」 → You know me?
「チャック開いてるよ」 → Chuck, I tell you.
「揚げ豆腐」 → I get off.
② ギリ通じる(意識して聞けばわかるかも)
「堀った芋いじくるな」 → What time is it now?
「冬そば」 → Feel so bad!
「古豆腐屋」 → Philadelphia
③ 難しい・通じにくい
「神谷ぁ」 → Come here!
「わっかんないぜー」 → What can I say?
「どなたさ〜ん」 → (I) don’t understand.
この実験を通してわかったのは、たとえ空耳英語であっても、リズムや発音を少し意識するだけで、意外と通じるものがあるということです。
そして、「これは遊びながら発音の感覚を養うトレーニングになるのでは?」とも感じました。
最近ではAIを活用した語学学習アプリが増えており、発音チェックやシャドーイング、スピーキング練習ができるものも多くあります。
たとえば「ELSA Speak」や「Speak」などは、発音のフィードバックが細かく受けられ、会話形式で実践的に学べるアプリとして人気です。
また、ChatGPTのような対話型AIも、語学の練習相手として注目されていて、
「ChatGPTで毎日英語を練習している」
「英語日記を書いて添削してもらっている」
「外国人との会話を想定したロールプレイをしてもらっている」
といった使い方をしている人もいるそうです。
このようなことから、私はChatGPTなどのAIを使えば、もっと気楽に楽しみながら、語学の勉強ができるのではないかと思いました。
例えば、英語で話しかけてみてちゃんとネイティブの発音になっているかを確認したり、逆にChatGPTが話した英語を翻訳して意味が合っているかを確かめたり、アイデア次第でいろいろな学習方法が考えられます。
わからないことがあればすぐにAIに聞けば答えてくれますし、語学学習にお金をかけたくない人や、楽しみながら少しずつ無理なく学びたい人にはとても良い方法だと思いました。
さらに、スマホで再生した音声をAIに聞かせて、どこの国の言葉か判定してもらったり、翻訳してもらうこともできると思います。
こういった機能を持つアプリも世の中にたくさんありますが、まずはChatGPTとの会話から、語学に触れてみるのもいいのではないかと思いました。
発音やリスニングの基礎訓練、ChatGPTとの反復練習や即時フィードバック、会話練習、リスニングや翻訳の補助ツールとして、手軽に気軽に始められるChat GPT。
今後も色々なアイデアで活用していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。