画像生成AIで『着物系イラスト』を作ることにこだわる理由 | 世羅の気功と日常ブログ

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以前のブログで、「Stable Diffusion」を使って画像を生成し、「Adobe Stock」に投稿していることについて書きましたが、今回はその中でも特に、「着物系」画像の生成にこだわる理由について書いてみようと思います。


(関連記事:【 久し振りの「Stable Diffusion」

 

私が初めて「着物」画像を生成したのは、単純に「イケメン男性の着物姿が見たい」と思ったからでした。

最初はこのような軽い気持ちで始めたのですが、いざ生成してみると、どんなにプロンプトを工夫しても「着物もどき」しか出てこないのです。

それでも最初は「見た目がそれっぽければいいか」と妥協していたのですが、時間が経つにつれてその不自然さがどうしても気になるようになりました。
 

例えば、男性の帯の位置は本来もっと腰の低い位置にあるはずなのに、プロンプトをどれだけ工夫しても女性の帯の高さになってしまうのです。

また、袴にポケットがあると思っているのか、手をポケットに突っ込むような不自然なポーズが生成されることもあるのです。

武士や侍の羽織袴を再現しようとすると、帯が縄のように見えたり、変な柄が入ったりして、日本人の目から見ると明らかにおかしいものしか生成できませんでした。
 

女性の着物についても同様で、振袖や訪問着などの種類を正確に区別できていませんし、特に男性の着物に関しては、AIの学習データが不足しているのか、バリエーションも少なく、完成度も低いのです。

そのため、AIが生成する「着物」は、あくまで「それらしき架空の衣装」でしかないと思いました。
 

昨年は年賀状のシーズンに合わせて、「紋付き羽織袴」や「振袖姿」、「矢絣着物と袴」などを中心に作成していましたが、今年はさらに「狩衣」や「十二単」にもチャレンジしています。

Adobe Stock」でAI生成画像を販売している方の中には、「Midjourney」を活用して効率的に大量生産し、収益を上げている方も多いようですが、私の場合はAIが苦手とする部分を人間の手で補い、細部までこだわった世界に一枚だけの画像を作ることに価値を感じています。
 

特に「着物」系はAIが不得意なジャンルだからこそ、時間をかけてでも作成する価値があると思っています。

収益を最優先に考えれば、需要の高い他のジャンルを選ぶという選択肢もありますが、私は「AIが描けない画像」を作ることに意義を感じています。

着物系は需要がそれほど多くない上に、正月や成人式、卒業式などのシーズンを逃すと売上が減ることも分かっていますが、それでも、AIで作成する画像で、自分なりの価値を追求していきたいと思っています。
 

Adobe Stock」の審査の時間を考えると、そろそろスピードアップしてやらないと年賀状の時期に間に合わなくなりそうですが、手を抜かず、しっかり加筆修正して、自分の納得できるイラストに仕上げてから提出したいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。