↓は以前のブログ記事の「ある方からのご相談とその回答」です。
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以前「ある方からのご相談とその回答」という記事を書きましたが、今日はその方からこのようなメールをいただきました。
『環境を変えれば今のつらさから少し離れられるかもしれない、と考えることがあります。
ただ、毎日何かしらの不調が続いていて、引っ越しの費用やペットたちと一緒に住める場所探しのことなど先を考えると、次々と問題が浮かんできてしまいます。
実際、ひとりで外出することもままならないのが現状です。
やりたいことや気になることは色々と試してきましたが、結果が出ず、「まただめかも…」と感じることが多く、時々気持ちが折れそうになります。
それでも自分を励ましながら、「きっと大丈夫」「自分を信じて」と前向きに気持ちを切り替えようとしている毎日です。
体や心がこれまでのつらさに慣れてしまったようで、以前のように「絶対に良くなりたい」という強い気持ちも、少しずつ薄れてきたように思います。
いまはとにかく、自分と愛する犬や猫と一緒にどう過ごしていけるか、どうしたらこの先を考えられるのか、まずは体調を整えないと何も進まないのではと感じています。』
このメールに対して私が返信した内容はこのようなものです。
『「体調がよくなったらやろう」と思うと、つい何も進まないままになってしまうことがあると思います。
私も以前はそう感じていたのですが、最近は「体調をよくするためにできることを少しずつやってみる」という考えに変えることで、気持ちが前向きになってきました。
行動を始めるときには、どうしても「ホメオスタシス」と呼ばれる、現状を維持しようとする力が働くものです。
変わりたいと思っても、心や体が無意識に抵抗して「やっぱりやめておこうかな」とか「今はまだ無理かも」といった思いが湧いてきます。
また、私たちの中には「ドリームキラー」と呼ばれるものも潜んでいて、夢や目標に向かう気持ちを諦めさせようとすることがあります。
例えば、「今はまだ何かを始める時期じゃないかも」などと心が囁いたり、何かを始めようとしたタイミングで家族が体調を崩したりと、まるで外から何かが行動を妨げようとするかのようなことが起きたりするのも、こうした現状維持の力が影響しているのかもしれません。
「病気だから何もできない」と考えてしまうのではなく、「体調を良くするために何か小さなことからでも始めてみる」という意識で、まずは自分ができそうなことを探してみてください。
私も、「一人で生活するのは無理かもしれない」「何かあったらどうしよう」といった不安がありましたが、実際に少しずつ環境を変えてみることで、それまでの不安が思い込みだったことに気づくことができました。
「完璧な準備が整ってから」ではなく、「まずできることから」始めると、自分の中に「できた」という小さな達成感が生まれ、それが次の行動へのエネルギーに変わっていきます。
大きな目標や夢が遠くに感じられるときも、身近にできそうな小さなことから始めてみると、少しずつ前に進んでいる自分に気づけるものです。
焦らず、自分のペースで一歩ずつやってみてください。』
今回のご相談を通じて、実際には良い方向に少しずつ変化しているにもかかわらず、その小さな変化に気づかずにいる場合や、変わりたいと思っていても無意識に変化を拒んでしまうことがあるのではないかと感じました。
そのため、今はまず身近でできることから少しずつ試していただき、少しずつ変わっていくことで、今の現状を変えていっていただきたいと思っています。
そして時期がきてその方がより深い変化を望まれるときには、またそのお手伝いとしてヒーリングをさせていただければと思います。
自分のペースで少しずつ試していただき、その過程で前向きな変化を実感していただける日が来ることを心から願っています。
最後までお読みくださりありがとうございました。