試写会HOLiCな日々。 -3ページ目

「カンフーパンダ」試写会、感想。

ずぇんじぇん、全く、観る前は期待の欠片もなかった映画です。

大体、パンダがパンツを履いている時点でおいおいと。

でも、「スピード・レーサー」で心に深い傷を負い、「スカイ・クロラ」で集中して「押井守監督の作品を観るぞ!」と構えた所為で、酷く映画鑑賞に疲れていたので、ここらで適当な映画でも観ようと、今回の試写会に臨みました。

流石に土曜日開催となると人も多くほぼ満席の会場で、上映開始。

暫くして、上記の考えを覆ざる得ない、展開に、嵌ってしまいました。 前言撤回、これは、普通に出来の良い映画です。

隣に座っていた小学生くらいの女の子が終始笑い声を上げて笑っていましたし、事実、自分も笑っていました。 はっ! 映画で笑うなんて久しぶり、みたいな。

主人公はラーメン屋のパンダ、しかもデブ、それが、救世主になるお話です。 おい、無茶な設定じゃないか?と突っ込みを入れたくなりますが、まぁ、CGアニメだし、無粋な突っ込みは無しで。

んで、道場の師匠から、「お前がカンフーマスターだ!」とご指名を受けたデブパンダ、跡を継いだ師匠も「こいつ、どうしようか?」と悩みますが、食事に強烈な執着心を見せるのを利用して、稽古を開始します。

そこで、牢獄に囚われていた、最強のカンフーマスター、こいつ悪人です、が、脱獄、道場の師匠に恨みを晴らすべく迫ってきます。

対決できるのは、デブパンダだけ、どうしよう…

ま、こんな展開ですけど、各エピソードが、なかなか面白く、寒くないギャグを連発します。

まぁ、よく考え、捻られた、脚本です。 根底のストーリーは単純ですけど、上記エピソード一つ一つが実によく練られています。 で、隣の女の子は終始大笑いと。

偶にはこう言う肩の力を抜いて素直に楽しめる作品、良いんじゃないでしょうか?

某「スピード・レーサー」観るより、こっちを200パーセント推します。

何度も言いますが、「出来の良いCGアニメです」1800円払っても、損をしたとは思わない筈。

「スカイ・クロラ」完成披露試写会、感想。

席は、流石に12時30分から並んだ甲斐があり、真ん中付近で、且つ、前方、しかし、首が疲れない、好位置で、ゆったり鑑賞できました。


舞台にスモークが炊かれ、下からせり上がる形で2/1スケールの「散香」戦闘機と一緒に押井守監督登場。


只でさえ監督、照れ屋なのに、この演出で、かなり恥ずかしかったご様子。


その後、吹き替えを担当した、順に、菊地凛子、加瀬亮、谷原章介、栗山千明、が登壇。


一言ずつ、各俳優陣がコメントし、スチール撮影に。 その時だけ、妙にテンションの高い、押井監督、サービス的なポーズを取ってくれました。 一通りカメラ撮影も終わり、この様子は4日のBIGLOBEで午後3時から見られるとの事。


ご興味のある方は、BIGLOBEへ。 お茶目な押井監督は滅多に観られませんし。


で、7時40分頃になり、漸く本編上映開始。


感想は、今回、女性の応募者の当選率が高かったようですが、語弊を承知で敢えて言うなら「女性向け」な映画かと。


勿論、男性が観ても非常に愉しめる映画に仕上がっていますが、空戦シーンとか、大編隊で敵基地に向かうシーンとか鳥肌物ですし、しかし、根底のストーリーテリングは絶望的な一人の女性の感情を失った男性への真摯な情愛じゃないかと。


主役は菊地凛子、冒頭は棒読み台詞っぽく感じますが、中盤、後半、と徐々に巧くなっている感じでした。 んで、彼女が影の主軸、表向き、加瀬亮の「キルドレ」が主人公っぽいですけど、後半の「アレ」で、嗚呼、そう言う事か、と、なる訳で。 クライマックスは菊地凛子に収束していく感じでした。


「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の時、「原作を100パーセント分かりやすくした」と言った監督。 それでも難解だったあの映画と比較すると、今回は、「キルドレ」達の無垢でイノセントな感じが、何となく印象的でした。


評価するなら、100点満点で、76点かな? やはり空中戦のシーンは、格好いいです。男性なら、あのシーンで燃えるかと。 CG技術の進歩は「海」の場面がとても印象的でした。


あと、「ダーク・ブルー」 って映画がありますけど、今回の映画の何カ所か、犬とか、薬莢とか、空戦シーンとか「そっくりじゃん!」って映画なので、未見の方は是非。 因みにジブリ配給です、「ダーク・ブルー」は。


※最後になりましたが、今回の試写状を譲って頂いた方に深くお礼申し上げますm(__)m

「スピード・レーサー」試写会、感想。

ウォッシャウスキー兄弟は「Vフォー・ヴェンデッタ」の失敗から何も学ばなかったようで。


個人的、現時点で今年のラズベリー賞ワーストワンな作品でした。


導入部の演出から「あちゃー、これは生理的に合わないわ」な目を背けたくなるような演出に、実際目を背けましたが、兎に角、酷い映画です。


好き嫌いが120パーセント分かれる映画と思います。 自分は嫌いな方で、もう、耐えられないというか… 久しぶりにこれだけ酷い映画を観たな、って感じでした。 実際、今年のラズベリー賞はこの映画に決定かと思います。


もう酷い! アイマックスシアターの巨大画面に映される映像は非常にクリアでしたが、HDソースをそのまま写しているデジタル映写の感じでした。


しかし、鑑賞中、ただ、ただ、ひたすら、「早く終わらねぇかなぁ~」と思う作品で、観終わったら終わったで、著しい疲労感が襲う、そんな映画。


再度言います「かなり、相当、酷い映画です」と。

「赤い風船」「白い馬」試写会、感想。

最初に「白い馬」の上映、時間は40分の短編。


白黒ですが、1953年にカンヌでグランプリ受賞作品です。


主人公の家とか、おじいさんとか、妹とか、映画全体に漂う雰囲気が「飛行石が降ってきたぞ!」的な、宮崎駿の世界観っぽくあり。何かほのぼのと、鑑賞中は只ひたすらまったりしていました。


短編ですが、馬同士の格闘シーン?とかありますけど、VFX技術がない(当たり前だ)時代に、実に、見事にその辺を撮影しています。 やはり、忍耐強く調教したのでしょう… 結構短いですけどそんな見所がある映画です。 今観ても「出来が良い」と思わせるのは、やはりグランプリ作品だからでしょうか?


40分の短編だからと侮れない、いや、40分の尺だからこそ、これだけ濃密な映画を制作できたのかも知れません。 面白かったですよ。「赤い風船」目当てに来たのですけど、意外と掘り出し物的な映画でした。


インターミッション無しで(当たり前)、次は「赤い風船」の上映。


上映時間は30分、これも同じく1956年にカンヌでグランプリ受賞しています。


ちょっとポエトリックなお話。ですが、これも、「この時代に実に巧く撮影しているなぁ」と主人公について回る風船に感心。


映画的に、30分の作品を映画と言うべきか躊躇われますが、しかし、これだけ上映時間中に破綻の欠片も見せない画は「映画的」と言って差し支えないかと思います。


いわさきちひろって人が、絵本の題材にしたくなる、そんな理由も分かります。実にポエトリック、且つ、短いながらこれも要所要所が面白い。


50年代当時にカラー映画って珍しいと思うんですよ、で、そのカラー映像を巧みに利用したラストは、「嗚呼、当時の人はこう言うのを観るときっと感動するんだろう(絵的に)」なビジュアル感覚もとても優れています。 まぁ、グランプリ受賞作品ですからそんなの当たり前と言えば当たり前。


前記の「ポエトリック」なのって、「風船が可愛い」のですよ、健気で、風船故の儚さとか。


こちらは、カラー映像だからか、「美しさ」ってイメージが鑑賞後の印象に残りました。


どちらもお勧め、今観ても、色褪せない、そんな完璧で破綻のない詩的映像感覚は鑑賞者に居心地の良い空気をもたらすでしょう。

「きみの友だち」試写会、感想。

映画のパンフだけを見ると「ターゲットは女子かな?」と思いますが、この映画は是非、男性にも観て欲しいです。


端的に言えば、ソフトにした映画「リリイ・シュシュのすべて」でしょうか? あっちは、レ○○とか凄まじく観終わった後、鬱になりますが、今回の映画は、観終わった後、清々しさ、そんな気持ちにさせてくれました。


男子生徒同士の確執、いじめ等も取り上げ、なので、決して、パンフの二人の少女に騙されてはいけません。


病気故、クラスから孤立した二人、この二人の少女は、決してお互いを溺愛せず、一定の距離感を最期まで置いています。 でも、心の何処かで繋がっている。その辺のさじ加減が、良い意味でのドライ感覚と言うべきか、この映画の感触を観ていて居心地の良い空気感を鑑賞者に与えているかと思います。


15歳の日常を捉えた、下手をすると、只それだけの、冗長な映画になりかねない危険もはらんでいる、映像化するにはそんな危険性もはらんでいる原作を、ちょっと追い切れなかったですが、巧く映画化していると感じました。


映画を観終わった後に「原作も読みたくなる」そんな最近の邦画ではなかなかの佳作と思える映画です。


125分と長尺ですが、その長さを感じさせない作りに、監督以下、制作者陣の力量を見た感じでした。


素直に「良い映画だよ」と言える作品。

「純喫茶 磯辺」試写会、感想。

自分の目には「麻生久美子のあの姿」しか残りませんでした。 じゃ、感想にならないので、プチレビュー。


「純喫茶 磯辺」ってダサいネーミングと宮迫博之のキャラの見事な融合。って、彼のキャラ、素でしたが。


宮迫博之と言う役者にアレンジメントを加える事は不可能、あのまんま。しかし、それ故、個性派役者のポジションかと。


彼の子供役である、仲里依紗が、父、宮迫博之に「死ね」って言うシーンは笑えました。 父親と子供の関係性が如実に表れた箇所。


あと、麻生久美子はルックス的に清楚なイメージがありますが、この映画ではずぼらでだらしない役柄。 でも、憎めない、だって、綺麗なんだもん。 スタイル抜群。 嗚呼、男性の性と書いてサガ。


ストーリーテリング自体は、至って普通。 でも、それがこの映画の味なのかも?


父と娘、それを主軸に日常を描く事を重点に置いた、そんな感じでした。


一見、抑揚のない日常、しかし、そんな日々にも、心の隙間が各人有り、それがちょっとした駆け引きっぽく描かれてあり。 僅かなアクセントとなっている感じでした。


構えて観る映画じゃないです、あくまでも、話のネタ的に、あと、麻生久美子のあの服装鑑賞とか。 そんな映画でした。

「庭から昇ったロケット雲」試写会、感想。

映画「世界最速のインディアン」でもそうでしたけど、基本的に劇中で悪人が出てこない、こう言う映画は個人的にとても大好きです。


自宅からロケットを打ち上げるって、ちょっとファンタジー入ってますけど、この映画は、そんなリアリティに突っ込みを入れるのは野暮で、そう言う着眼点でしか観れない人は心の貧しい悲しい人かと。


舞台は現代ですけど、彼の着る宇宙服とか、何処か、60年代っぽくあり(思いっきり「ライトスタッフ」の宇宙服)、それを含め、映画全体に漂う空気感が過去への懐かしさ、郷愁を誘います。


主人公の父親は訳あって自殺しており、彼も、中盤でそれと重ねるように自暴自棄になりますが、彼の家族が一丸となって支え、再度、夢へリトライする、そんなシーンに涙です。


この映画の主軸は家族の繋がり、タイトル通り、ロケットを打ち上げるのも目的ですけど、主人を支え、彼の夢を理解する妻、三人の子供達の父親に対する敬意、それはある意味とても理想的な家族像を描いています。 それがこの映画に暖かみを与えて、観客にまったり感と言うべきか、そんな心情をもたらします。


因みに、「アルマゲドン」繋がりか? ブルース・ウィルスもちょっと出演したりして。


個人的には、再度言いますが、こういう感じの映画は大好きです。 争いもない、憎しみもない、そんな、理想郷にこの映画は誘う感じでしょうか? たとえそれが劇中の中、数時間の刹那的な一時でもあれ、鑑賞後、心地良い余韻に浸れる、観終わった後、荒んだ心が澄み渡る、そんな映画でした。


「最近精神的に疲れてしまって」って人に特に勧めたくなります。

DVD『アース』発売記念特別試写会、感想。

会場は、表参道ヒルズ。 都内在住者ですが、初めて行く場所。 しかし、迷わず現地へ行けました。


風邪薬と抗鬱剤のミックスで眠くなり、うとうとしていたら、出発時刻をオーバー、焦り、本日の同伴者様に遅れる旨のメール送信、何とか間に合いました。


会場は小さなホールっぽく、肘掛けのないパイプ椅子。 今回の当選者は150組300名。 小池議員が遅れているのか、なかなか始まらない。 痺れを切らしたか、主催者側は石原良純氏だけを先に登壇させて、強引にトーク開始。 暫くして漸く、小池議員も遅れて登場。 暫し二人のトークの後、上映開始。


今回のDVD発売記念上映会、上映ソースはDVDかと思っていましたが、画質を見る限り、Blu-rayっぽかったです。 フィルムソースではなかったです。最後のエンドクレジットの文字が潰れていましたから。


だとしたら、Blu-ray、やはり、かなりの高画質です。 ブロックノイズは素人目には皆無でしたし、非常にクリアな画質でした。


昨年、試写会で既に鑑賞済みですが、微妙にナレーションに変化があったような、、、基本的に、「環境映像」ですから、その辺、制作するに当たって、手を加えたのかも知れません。 それか、「ネイチャードキュメンタリーなんだから、ナレーションを減らせ!」みたいなユーザー側の声があったのかも? で、それに応えたと。


肝心の内容は、「忍耐強く、時間を掛けて、制作したな」です。 ワンショット、ワンショット、普段、日常生活では当然ですが、観られない、その現場に行っても滅多に観られない、そんな映像ばかりです。


この手の細部に至るまで描写される映画は、大きなスクリーンで観るべきかと思います。 家の小さなテレビで観ても、「ふーん」で終わってしまう可能性大です。


帰りに、本日の同伴者様からシュークリームを頂き、ありがたや(-人-) と感謝しつつ帰路につきました。

「いま ここにある風景」トークイベントつき試写会、感想。

映画の中のカメラマン、エドワード・バーティンスキーが撮影した写真を淡々と映し出していく、そんな映画でした。

彼にとって、被写体を主張させるのはカメラマンの傲慢だ、なのかも知れません、敢えて中庸な雰囲気の風景を選び、写し、その写真から受ける感覚は観る人に委ねる、そんな感じでしょうか?

うーん、聞きたかった事に「貴方は報道写真家ですか?それとも前衛アーティステック写真家なのですか?」と。

例えば、鉱山の写真を撮る、管理者は何故撮る、ネガティブな事に使われては困ると、しかし、彼は「此処の鉱山をとても美しく撮影するのですよ」などと言う。で、撮影許可をもらう。 撮影した写真は実際美しくあり、オフィスの壁に彼の写真が貼られたりする。

スタンスが中庸故、一歩間違えれば、「環境破壊容認派側の人間」と、とられかねない危険性をはらんでおり、寧ろ、ただの傍観者とも言える。

しかし、彼自身は、環境破壊を食い止めたいと思っているらしく、そう言う意味で写真をこの数年間撮り続けいるらしく。

敢えて、観客に思考する余白を作った、その結果がプラスかマイナスか? 結論は同じく観客に委ねられる。

なので、ストレートに「環境破壊はダメだ」と言っている映画ではありません。 ポエトリックな映画です。 だから、上記にも記した通り、報道カメラマンなのか?アート写真家なのか?と。

上映終了後、この映画で登場していたカメラマン、エドワード・バーティンスキー氏と辻信一氏のトークショーが開催され、短い時間ながら、一部の観客の質問にも答えてくれた。

エドワード・バーティンスキー氏の口からアート写真家でもあるとの言葉を聞き、良く言えば中庸、悪く言えば中途半端、そう感じずにはいられなかった。

「おくりびと」完成披露試写会、感想。

国際フォーラムCでの舞台挨拶付き試写会でした。


「1000の言葉よりも」試写会の後だったので、ぐったりしつつ鑑賞。 流石に昔の様に一日3本映画のはしごとか出来ないです。 一本でもうダメだ状態に。


そんな疲弊した気分で観た今回の映画、着眼点は新鮮と感じました。主役の演ずるのは聞き慣れない「納棺師」ですし。


冒頭、某のだめカンタービレチックな出だし。

楽団が解散し、仕方なく実家の山形へ帰郷する、本木雅弘と妻の広末涼子、ひょんなことから、「納棺師」となった彼、最初はその仕事に戸惑い、嫌悪感すら示す、しかし、徐々に己の仕事に誇りを持ち始めた頃、妻に隠していたこの仕事がバレてしまい妻は実家に帰ってしまう。


まぁ、ネタバレになるので以下中略します。


出演者を絞った結果、それがプラスに働いていると感じました。 本木雅弘と広末涼子の確執と和解、彼の働いている事務所(社長と、事務員の二人だけ…)との交流、地元の銭湯の人達との繋がり、等々。 世界観がコンパクトに纏まっているおかげで、その中での人間関係を深く描くのに成功していると思われ。


総じて、「丁寧な俳優陣の演技」に感心しました。 特に本木雅弘の「納棺の儀」は観ていて上手いなぁと感心したり。

過度の期待をしなければ、リラックスして鑑賞できる、そんな佳作でした。


上映前の、舞台挨拶、などなど、面倒だから割愛。