ジュニアユース以降の観戦 | 少年サッカー 元パパコーチ 長男高校1年生 次男小学6年生

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少年サッカー

長男のパパコーチ(お手伝いコーチ)をしておりました。

今は、ただの父親として、たまに思ったことをつづっていきます。

先日、次男たちが練習試合をする同じ会場で、次男チームのジュニアユースU13が練習試合をしていました。相手はJのジュニアユース。


次男がお世話になった先輩方がジュニアユースでも頑張っているか気になった私は、次男たちの観戦を少しだけしてこちらを観戦します。


まだ中1に成り立てなので、チームの勝利がどうだ、でなく、お互いに所属したての選手の能力を見極めるための試合といった感じで、コーチの指示なども少なめ。


選手たちもまだまだ戸惑いながらプレーしている印象です。


私は、次男のジュニアチームにいた子は知っているので、その子達を中心に試合を見ていました。

相手が相手だけにあまりいい部分は見せられず苦労しているようでしたが、11人制のサッカーに慣れてきたら、彼らの持ち味を十分に発揮できるだろうな、という感じはしました。


11人制だと、ジュニアよりも1人がボールを持つ時間が短くなるので、ボールを持っていない時にいかに2手、3手先を考えながらポジションを取れるか、相手がボールを持った時に何を狙っているのかを考えながら守れるか、みたいな力が大事で、それがまだまだ足りない感じはしました。


 色々思いながら見ていたのですが、気がつけばあっという間に前後半60分が終わってしまいました。長いようで短い60分。


長男たちの部活でも感じましたが、やっぱりサッカーは11人制の方が見ていて楽しいです。

8人制よりも選択肢が増える中、選手たちがどういったプレーを選択するのか、チームとしてどんな狙いを持っているのか、相手のうまい子や速い子や強い子にどう対応するのか,など見所はたくさんあります。


次男たちがジュニアユースになったら今より楽しい観戦ができると思うと、ワクワクが止まりません。



と、ふと思います。


これ、ジュニアの時に、勝ったー、点取ったーでワーキャー叫んでいる保護者たちは楽しめるだろうか、と。

正直、今日の試合もほとんど決定機がなく中盤でのボールの奪い合いがほとんど。私も知っている子がいなければ、多分途中で見るのをやめていました。


要はチームが試合に勝つ負ける、自分の子供が点を取る、活躍する、ということを楽しみに観戦にきていると、多分苦痛の60分。


チームの一員として求められる役割、それを体現できているか、というのが、自分の子供の出来を見るポイントになってくるしメンバー選定の基準ともなってきます。それは、点を取る、ドリブルで抜く、などボールに絡んでいるわかりやすいシーンはごく僅かであって、ボールに絡んでいない大半の時間が重要という事です。


そういう目線で試合を見ないと、ジュニア時より間違いなくおもしろくないですし、長いです。


それを裏付けるが如く、私がうまいと思っていた子はチームがトップチームからA、B、C、Dとあるとしたら、Cチームで出ていました。


その子は、ジュニアでは県でベスト8から16くらいの成績を残していた他チームの中盤の真ん中でキャプテンをやっていた子で、当時からうまいなーと思っていましたし、ボールの扱いは今もうまかったです。でもCチームからスタート。


私はなんであの子がCチームなんだろう、あの子がCチームなら足元のうまさではない面がチーム分けの基準なんだろうな、それは何だろう、みたいなことを思いながら試合を見て楽しめますが、それは私がある程度サッカーをしてきて今もサッカーを見ているサッカー好きだから、色々な方向性から想像できるというのはあると思います。


でも、試合を見に行ったはいいが自分の息子はCチーム、Aチームは覇気がないし点も入らない。それでもAチームの子の方が試合に多くでる、あんまり上手くない子が出ている。息子も今までみたいに活躍できないし、おもしろくない。


と感じる方もいるんじゃないかなと思い、試合観戦に来ている保護者を見ます。


観戦慣れを感じる折り畳み椅子にどっしり座り込んで、黙って戦況を見つめています、相手チームJジュニアユースの保護者たち。


流石の貫禄。


よくわかりませんが、そう思います。


チャンスでもピンチでも点が入っても入れられても、静かに戦況を見つめています。

何を思いながら見ているのか、はわかりませんが、少なくともこの時期の練習試合という事も踏まえて、点が入った、取られた、などでは動じない方々が観戦に来ているのだろう、という事はわかりました。



私はサッカーが好きなので、次男がサッカーをして私の予定が空いている限りはこれからも応援に行こうと心に決めていますし、次男が試合に出れなくなったとしても、もちろん息子のプレーを見るという楽しみは減りますが、じゃあなんで出れないのか、どういう選手が今のジュニアユースでトップレベルなのか、みたいなことを考えながら楽しく見れる自信はあります。


でも、サッカー自体はそんなに興味がなくて息子が活躍するかどうかをメインに見ている方は確実にジュニアユース以降は面白くなくなると思います。単純に試合時間が長くなる割に、1人がボールを扱う時間が短くなるので。


そもそも好きじゃないと、大人でも60分も1つのことに集中できないです。


ということを踏まえて、

息子がサッカーを続けている限り必ずくるジュニアユース時を見据えて、ジュニア時代から保護者も一緒にサッカーをより深く見れるように勉強して成長する必要がある、

もしくはそれ以外の趣味を見つけて、試合観戦はたまにでいいか、くらいに考えておかないと、わざわざ来たのに面白くない、と思って帰宅する日々が続くような気がします。


という今日気づいた考察を、今まさにワーキャー言いながら応援している妻に伝えておかなければ、


と、妻を探すといつもと同じ光景。

チームメイトの保護者と団欒してました。


長男のサッカーから数えると9年以上のサッカー観戦歴を持つ妻。

チーム内でも観戦においてはベテランの領域。


そんな妻は、

今だにどっちに攻めているのかわからない、点が何点入っているのかわからない時があります。


点が入ったら

「ナイッシュー!」

と拍手してから

「誰が決めたの?」

と聞いてくる時もあります。


相手チームに長髪の子がいて、その子は果たして男の子だろうか女の子だろうか、ブツブツ1人で考え込んでいる時もあります。


私は遠巻きにそんな妻を見ながら、伝えるべきか伝えざるべきか、考えます。


いろんなプレースタイルの子がいるサッカーを観に来ているのに、こういう観戦をせよと締め付けるのは野暮な事かもしれない。


いらぬことは言わないことにしました。



 

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