上手な人の軽速歩は大股なモーションで格好がいい。
どうすれば大股の軽速歩ができるか色々と試すがわからない。
「大股の軽速歩は、ハミをくわえさせて動かしてください」
いままでハミということは聞いていなかったが、「ハミ受け」
という言葉があるのは知っていた。
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「案ずるより産むが易し」なので、とりあえずハミを使ってみ
ることにした。大きくゆっくりと動かすと、それにつられて馬
も動くような気がした。ハミを効かせれば、軽速歩も大股なモ
ーションで動くことができそうに思えた。
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本日は同じ馬場でＡちゃんがパスカルに騎乗していた。高校を
卒業したばかりだが乗馬歴は私よりかなり長い。インストラク
ターは、「右回り」「左回り」を同じようにおこなわせる。そう
しないとぶつかる危険性があるからだが、Ａちゃんは何故か自
分で向きを変えたりしていた。
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私が右回り駈足の時、Ａちゃんは左回りの駈足をしている。
直線でこのままではぶつかりそうになったので、右寄りに向き
を変えてやり過ごそうとした。ところが距離が近すぎたのでパ
スカルが滑って転けそうになり、横にいたアースは驚いて突然
飛び跳ねた。予測できない一瞬のトリッキーな動きだったので
、私は宙に投げ出され背中から「ドスン」。
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息ができなくて回復するまで２～３分かかった。色々な落馬を
してきたがこんなに苦しい思いをした体験は初めてだった。
乗馬は何が起こるかわからないものです。
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