決断・苦悩を支える | 素晴らしい人生を謳歌しよう

素晴らしい人生を謳歌しよう

2006年9月からブログを書き始めて17年が経過しました。不動産のこと、趣味のことなど話題が盛りだくさん。


Nさん(46)は数年前、夫の臓器提供に同意した。
「脳のダメージが大きく、意識の回復は望めません」。救急搬
送から5日目、主治医はさらに何かを言いたげな表情だった。
Nさんは悟り、夫に臓器提供の意思があることを伝えた。

「死んだら灰になるだけ。使えるところは使ってほしい」と聞
いており、夫の運転免許証に、ドナーとなる意思を示す署名が
あることも。主治医はうなずき「脳死である可能性が高い」。
ベッドに横たわる夫の手を握ると温かい。それなのに「どう思
っているの」と問いかけても、反応はない。

自ら切り出したのに提供への同意を決めるまで2日かかった。
頭では助からないとわかっていても、亡くなることを受け入れ
るまで必用な時間だった。決断を伝えると、主治医は「今の彼
のために唯一のことです」と背中を押してくれた。臓器提供で
大切な人の最期の願いをかなえられる。

夫の旅立ちの日、病院の駐車場から抜けるような青空を見上げ
た。病室で寄り添ってくれた看護師と2人で摘出した臓器を運
ぶヘリコプターを見送った。その姿が消えた時、「夫の意思を
貫くことができた」と達成感に包まれた。

心が落ち着くまでの2年間、専門のカウンセリングに通った。
2020年ドナーの家族会「くすのきの会」を作った。現在、
臓器移植対策を検討する国の委員会メンバーをつとめる。
「とても重い決断をした家族をずっと支える。そんな温かな社
会になってほしい」と訴える。


                                       
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