下松スポーツ公園を散歩していると、犬が遠くに見えた。
犬は真っ白で大小２匹いたので、どうやら親子なのだろうか。
母親犬が立ち止まって回りの様子を伺っていると、子犬が母親
の前に立ちふさがって何かを催促している。
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「おかあちゃん、早くあっちに行こう」と言うが、母親は子犬
の言うことを無視するかのように、真剣に何かを考えている。
「う～む、あっちに行っても食べ物にはありつけそうにない」
何度となく母親に催促したが、母親は無視したまま動かない。
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しびれを切らした子犬は、自分勝手に向きを変えて走り出す。
それでも母親は動く気配はないので、子犬は途中で引き返すか
なと思ったがどんどに母親から遠ざかっていく。５ｍ、１０ｍ
、２０ｍと走り過ぎた頃、後から軽自動車が走ってきた。
軽自動車は母親を追い越し、子犬の方に徐々に迫っていく。
母親はそれを見て、一大事と思い子犬の後を走って行った。
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こんなことの繰り返しで子犬は一匹になっていたのだろうか。
おそらく生まれたときは、４～５匹はいたのだろうが色々な不
遇に見回れて最後の一匹になってしまったのだろう。
野良犬の母親は、苦労の連続からのがれられない。
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