潮風に吹かれながら、東京の街を歩いていると圧倒される。
なかでもひときわ迫力を放つのが、豊洲駅近くに立つ分譲マン
ション「プライズタワー豊洲」だ。東急不動産などが開発した
地上４８階建てのタワーマンションで、総戸数１１５２戸は入
居開始前に完売。３ＬＤＫ７０㎡の平均価格は９０００万円、
最高階の角部屋は５億円を超す。
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子育て世代から高齢夫婦まで、購入する世帯は様々。以前から
湾岸に住む人が、より眺望やアクセスの良さを求めて住み替え
たケースが半分を占める。敷地内に保育園とスーパーが設けら
れ、景色でも利便性でも、高い期待感を抱いてタワマンを購入
する人が多い。
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超高層マンションは、一般的に２０階建て以上をさす。容積率
の緩和や都心回帰による住宅不足などで、２０００年頃から急
速に増えた。２０２２年には全国で１４６４棟にのぼり、東京
都が４７０棟と全体の３割を占める。
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２０２２年の東京２３区内の新築分譲マンションの平均価格は
９８９９万円で、バブル経済崩壊後、過去最高になった。
大企業に勤めるサラリーマン夫婦が３０年ローンを組めば、な
んとかタワーマンションに手が届くかもしれない。しかし都心
に林立するタワーマンション。まるで上へ上へと街が空に向か
って伸びるかのような建築物は、東京の風景や人々のライフス
タイルを変えていく。
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